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【筑波 体育専門学群】実技・論述試験について -対策とポイント-

わたしは2018年に筑波大学の体育専門学群(以下、体専)に入学しました。ちなみに浪人をしているので、2回受験しています。そこで、二次試験までに実施していたこと、試験対策などをまとめてみました。

合格するためには情報収集が必須です。「知らなくて最高のパフォーマンスを発揮できなかった、、」なんてことがないように、十分に準備をして臨んでほしいです!

自己紹介

説明をする前に、簡単に自己紹介をします

・筑波大学体育専門学群3年生(2021.2月現在)
・小5にバスケを始めて、それからはバスケ一本
・大学ではバスケ部に所属(訳あって2年生の秋に退部)
・高校は自称進学校にギリギリで入学
・神奈川県大会ベスト8(全国の経験はなし)
・浪人経験あり
・現役時代は東進ハイスクール
・浪人時代は体育進学センター

頭もそこそこ、スポーツもそこそこといったところでしょうか。

受験時代の結果

合格したときの結果はこちらになります。

・センター試験(一次試験):532/700点(76%)
・二次試験:608/700点(86%)
・合計:1140/1400点(81%)

二次試験の内訳は公開されませんが、タイムなどで予想してみました。

・バスケットボール(主選択):348/400点(87%)
・1500メートル(副選択):180/200点(90%)
・保体論述:80/100点(80%)

ちなみに現役時代は、センター試験が70%、実技試験が80~85%くらいだったと思います。

私立の大学はこんな感じでした。

立命館大学:センター利用 → 合格
中京大学:センター利用 → 合格
順天堂大学:一般試験 → 不合格(現役でも落ちました。なんでですかね笑)

体専の入試制度

特殊な体専の入試制度について紹介します(2018年時のものなので、念のためホームページ等で確認してください!)。

二次試験は700点満点なので、センター試験と同じ割合になります。つまり、逆転合格が普通に起こります。センターで90%の人が不合格、60%の人が合格なんてことが過去にはあるようです。

センターを取れたからといって二次試験対策を怠ってはいけない、反対に、センターを取れていなくても逆転できる可能性が十分にあります。

二次試験は、実技試験が2種目と保体論述試験があります。実技試験は、主選択400点、副選択が200点で、論述試験は100点満点です。

当日の流れ

二次試験は、二日間かけて行われます。

一日目:(午前)保体論述試験、(午後)実技試験①
二日目:(午前)実技試験②

一日目
(午前)
 保体論述試験:場所は教室です。
 ↓ お昼休憩:かなり時間があります。ボールの使用、アップは禁止されています(アップの時間は試験前に確保されています)
 ↓
(午後)
 体育館に集合:種目ごとに並び、各会場に移動します。
 ↓
 実技試験①(主選択):アップをして試験開始。怪我防止のため、アップの時間はしっかり確保されていますのでご安心を。
 ↓
 各種目ごとで解散になります。

二日目
(午前)
 体育館に集合:一日目と同様、種目ごとに並び、各会場に移動します。
 ↓
 実技試験②(副選択):一日目と同じです。
 ↓
 各種目ごとで解散になります。

主選択と副選択の選び方

実技試験は出願時に選択をします。野球、サッカー、バスケなどの王道な種目から、野外活動(意外とおすすめだとか)まで幅広く種目があります。

割合からわかると思いますが、高校まで部活やクラブでやっていた種目を主選択にする人が多いです。副選択は主選択に比べて試験内容が簡単になるため、稀に、副選択で満点を狙うために得意種目を副選択にする人もいます。無難にいくなら、得意な種目を主選択にしたほうがいいですが、ここでの戦略はお任せします。

現時点の実力から、目標点数を設定する

最初にやることは、昨年の合格最低点をみて(ネットで調べれば出てきます)目標点数を設定します。

まず、専門種目で取れそうな点数を設定します。そのためには実技試験の内容を把握する必要があります。受かった先輩に聞くか、体育進学センター(以下、タイシン)という予備校に行けば教えてもらえます。

わたしの場合はバスケでしたが、入った本数など客観的な評価の試験内容と、パフォーマンスをみせる主観的な評価の試験内容でした。そこで、80%は取れると仮定しました。

副選択は1500メートルだったので、タイムがそのまま点数になります。中学の時の記録から85%は取れると仮定しました。

バスケ:320/400点
1500メートル:170/200点
合計490点

ここから、バスケは練習をしても点数に変動はないと考え、1500メートルの目標タイムを設定し、90%とれる計算にしました(中学の記録なので少しは早くなるだろうと考えました笑)。

バスケ:320/400点
1500メートル:180/200点
合計500点

昨年の合格最低点は1100点だったので、残りの75点は保体論述にあてました。しかし、昨年は例年に比べて最低点が高かったため、6~70点取れればいいと考えました。論述が苦手だったので笑

私立はセンター利用で

私立の大学は、ほぼセンター利用で受けました。理由は二つです。

一つ目は、二次試験対策に集中できるからです。
他の大学と異なり、二次試験が筆記ではなく実技試験になるため、センター後は入念に対策をしなければなりません。正直、時間はあっても私立対策をする気になれず、筑波の対策をしたくなります(現役時代がそうでした)。また、センター前も(確実に80%以上取れる人は別ですが)、センター試験のみに絞った方が良いです。実技試験で逆転を狙えるとは言っても、(一応)国立なので人並み以上に点数を取れないといけません。

二つ目は、科目数が多いとセンター利用の倍率が一気に低くなるからです。
体専の科目は、5教科7科目で受験科目にしては多い方です。そのため、私立のセンター利用だと倍率がかなり低くなります。前年の倍率は、ネットですぐに出てくるので調べてみてください!

実技試験対策

大きく2種類の人に分けられるかと思います。

センター試験が80%とれるけど実技に自信がない、センターは70%いく(あるいは70%すら怪しい)けど、実技に自信がある人です。対策方法や時期が異なってきます。

私の場合は完全に後者だった(しかも70%いくかも怪しかった)ので、現役も浪人でも、センターが終わるまでは実技対策はほとんどしませんでした。浪人時代ですら陸上(1500メートル)は夏が終わるまで全くやっていません。バスケに関しては、気分が乗った時くらいで。とにかく、センター対策「命」でずっとやっていました。

ここからは、バスケと陸上(1500メートル)に限った話になります。

バスケは、前年に出た試験内容をもとに練習をしました。それぞれの試験内容に目標得点を設定し、実際に時間を測ったり、動画をとって修正をしていました。得点がそのまま点数に反映される試験もあれば、主観的に技術を評価される試験があります。試験内容は完璧に把握をしておき、あとは特別な対策をする必要はなく、いつも通りにパフォーマンスするだけになります。

どの種目でも言えることですが、評価をするのは全国レベル(なんなら世界レベル)の指導者です。いい意味でも悪い意味でもごまかしが全く効きません。皆さんも他のチームをみていて、初見でも上手い下手がわかると思います。それって積み上げてきた成果であり、1ヶ月やそこらで改善できるものではありません。逆に言えば、受験勉強で実技の対策ができていなくても、積み上げたものは簡単には崩れないと思っています。ありのままをアピールしてください。

1500メートルは、バスケやサッカーなど持久力に自信がある人には、おすすめの種目です(そのため選択者も多い)。簡単に言えば速ければいいので、対策がしやすいです。

センター試験までは、勉強の息抜きに週1ペースで走っていました。現役時代は、少しでも運動しようと学校まで自転車で45分の距離を通っていました(笑)センター後は、週2,3で走っていたと思います。正直、練習すればするほどタイムが爆発的に伸びる種目でもありません。そのため、体力が落ちない程度に走っていました(走るのが嫌いなのもありました笑)。

論述試験対策

「論述試験対策はたった100点だし、なんとかなるでしょ」と思っているそこのあなた。痛い目に会うことを先に言っておきます笑(わたしの現役時代になります。)

逆転したいと思っているなら、なおさらこの100点を馬鹿にしないほうがいいです。1点で不合格になった友人もいます。
センター試験に余裕がある人や浪人している人は、秋ごろから勉強の息抜きに対策をしてもいいと思います。実際にわたしは、浪人時代、秋から週1で始めていました。

まあ対策といっても、学校で使っていた保健体育の教科書を覚えればいい話なのですが。いくつかおすすめの勉強を紹介していきます。

①教科書の準備

この緑の教科書の方が、説明が細かくていいようです。わたしの高校はオレンジの教科書だったので、わざわざ有隣堂まで買いに行きました。

②傾向をつかむ

センター試験でも同じですが、過去問を使わない手はありません。タイセンに行けば、無料でくれるので行ってみてください。

(今年出そうな範囲まで教えてくれたりします。)

③黒文字のワードを覚える

はい。当たり前ですが覚えます。ひたすら覚えます。わたしはこの作業がほんとに苦手で、現役時代はサボりました笑

すら〜と入ってくる人は苦労しないと思うので、わたしみたいに暗記が苦手な人向けに書きます。

周りの人に問題を出してもらい答えることをひたすら続けました。いきなりは難しいので、まずは教科書をじっくり読んで黒文字の単語の意味を理解します。そのあと、親や友人に問題を出してもらいます。1人でやる場合は、自分で問題をつくって書くのもいいと思います。とにかく、インプットとアウトプットの繰り返しです。

番外編:自分で問題をつくる

傾向をつかみ、ある程度覚えたら1ページにつき1題、自分で問題をつくるといいと思います。これは浪人してる人など、余裕がある人向けです。

怪我をしてしまったら...

あってはなりませんが、もし怪我をして当日実技試験ができない場合は、各種目の担当者に正直に伝えた方がいいと思います。できる範囲で試験内容をやらせてくれることがあります。過去にも、球技系の種目で足を怪我した受験生が、一球投げただけで合格したことがあるようです!(確かに投げるだけで実力ってわかるかもですよね。バスケだってドリブルでわかる、、)

試験中に怪我をしてしまったら、大学にいるトレーナーの方にみてもらえます。遠慮せずに利用してください。他にも大学近くにある接骨院もおすすめです。(連絡をすれば朝早くからあけてくれるかもです、、!!)

一生に一度の受験なので、大学側も最大限のサポートをしてくれます。

その他、重要事項

・服装は自由。着替える時間はありますが、論述試験時も実技試験の格好の人がほとんどです。

・実技試験の際にゼッケンが必要になります。忘れても試験を受けれない、なんてことはありませんが、心に余裕はなくなります。忘れずに準備を。

・テーピングを希望する人は、論述試験後に大学で巻いてもらえます。活用できるものは活用しちゃいましょう。

・試験会場に近いバス停は「大学会館」あるいは「天久保池(あまくぼいけ)」です。

当日のおすすめご飯屋

筑波大学の周りには、おいしくて安いご飯屋さんがたくさんあります。
試験後でもいいので、足を運んでみてください〜

夢屋:ご飯たっぷりの定食屋。特に、焼きから定食(焼肉とからあげ)はおすすめ。春日三丁目。

とよ助け:定食屋。店長さんが喜作で優しい。定番のチキン南蛮から、豚の軟骨定食もおすすめ。天久保一丁目。

ZEYO:カレーうどん屋。めちゃくちゃおいしい。試験後にほっとしたいときにおすすめ。天久保二丁目。

ドルフ:大学からめちゃくちゃ近い。カフェ。さくさく丼がおすすめです。天久保三丁目。

体育進学センター(予備校)

体育進学センターでは、体育系の大学や学部を目指す受験生に特化した予備校です。ここにしかない、実技対策、論述対策、前日講習、筑波模試など、あらゆる対策を行えます。さらに詳しい情報を知れるので、一度尋ねてみてはどうでしょうか!

わたしは、浪人時代この予備校でお世話になりました。タイシンについては別のnoteでお伝えする予定です。浪人するか迷っている人向けに書きます。

最後に

人生で一度かもしれない受験。みなさんには、120%を出し切れる準備をしてほしいです!ちなみにわたしは、二次試験の一週間前にインフルエンザになりました(笑)結果はなんとかなりましたが、体調管理には十分お気をつけください!!応援しています。

質問があれば、コメント欄にどうぞ!!

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