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「どこ」に行くよりも「誰」に依頼したいか?

これから僕らのブランディングについて伝えたいと思っています。

そんなことを上から言えるような立場ではないのは
重々理解しています。

大変恐縮ではありますが、
僕が思うブランディング、考え方を
少し前置きをさせて頂きたいと思います。

これからは
「どこ」に行くよりも「誰」に依頼したいか?
そんな時代になっていくと僕は信じています。

商品サービスが素晴らしいモノだから選ばれる。
もちろんそれは正しいです。

その商品が他になく、唯一無二で被らない、
自分に必要な素晴らしいサービスであれば
それを選ぶ可能性が高いと思います。

でも、考えてみると
世の中には、その商品サービスと被っていないモノなんて
あるのでしょうか。(あったら申し訳ございません…)

仮に、たくさんの同じ商品サービスがある中で、
どれをとっても、まあまあ質はいい。

その場合は、何を基準に選びますか?
特徴がほとんど変わらないものであればどうしますか?

距離?
検索の順位?
雰囲気?
人?

合理性よりも、
雰囲気で選ぶパターンが多いはずだと思っています。

メリット、デメリットを明確に書き出し
自分たちの状況にあったものを
的確に購入する人は、全体から割り出すと
どの程度いるのでしょうか。

たしかに、
僕自身もある程度、そのあたりのことは考えます。


最近、家庭であったこと出来事をシェアしたいと思います。

妻がインターネットで
子供の机といすを楽天などのモールで検索して選んでいました。

メリットや価格感を考え、
顧客の声を見ながら、知名度のあるブランドA、
知名度はあまりないブランドBの候補を出していたのですが、
最後は結局、価格が少し高くてもブランドがあるAの商品を選んでいた。

実際、顧客も満足度も同じくらいでレビューの質も良い。
でも、価格は1.5倍違う。

じゃあ、なぜ、高い方を選んだのか?

何かあったときに安心なのは、信頼できるブランドであるかどうか。
「万が一、失敗したら嫌だから…」そんな声を妻から聞いた。

そのAのブランドは、界隈では聞いたことがあるブランドの商品だった。
Bのブランドは聞いたことがない。

やはり人間の心理としても、最終的に安心感を求めるのだなと思った。

人はリスクを犯したくない。
全ての人に当てはまるわけではないが、
イメージやブランド、
安心感で結局購入してしまう場合が多いと思っています。

「普段からCMで見ていて、かっこいいイメージがある」
「車に乗っていると、いつもあのお店の看板をよく見かける」
「ずっと昔からあのお店があるから安心だよね」



知らないモノより、知っていた方が安心する。
人は、安心がほしい。信頼されたところで買いたい。

どれだけいい商品サービスだとしても、
周りの顧客の声の質が高くて、口コミがいい。
これも絶対に必要なもの。

そういうあんしん保証を求めていると考えています。

ちなみに僕がよく通うリピートするお店は
結局のところ、「誰」がいるか?で選んでしまう。


雰囲気や商品の質が、標準よりいいものであれば、
自分に気をかけてくれたり、
自分に興味を持ってくれたり
心配りをしてくれるところ。

スタッフたちが面白かったり、
魅力があったり
笑顔が明るかったり、
素敵な人たちがいるところを選びたい。

すべての人がそういうわけではないと思うけど
意外と多いのではないでしょうか。

自分たちをどう選んでもらうのか。


何が言いたいかというと、
商品サービスが溢れすぎている中で、
どうやって自分たちを選んでもらうか。

商品サービスに特徴があり、
それらを磨いていく必要があると思うけど
結局は、その商品サービスを扱う人が魅力的じゃないと
お客様はついてこないと思っています。

同じ屋号のお店でも、
担当者によって
サービスの質が違ったりすることは、
僕自身も多く体験している。

そのお店ではなく、
そのお店の「誰」にやってもらうのか。

あの人がいるから、あのお店にいきたい。

そんな熱烈なファンをつくれるか?が
生き残るカギになるのではないかと思う。

小さな会社は、”価格”で戦っては勝てない。


偉そうなことをいうつもりは全くありません。

自分たちの会社ももちろん、
小さな会社が、価格で勝負したら、
生き残る確率は、グンと下がると思っています。

大手のようなリソースがあれば
コスト管理や仕組みが徹底されているので
薄利多売でも成り立つかもしれません。

小さな会社が
それらをマネしたところで
中途半端になって途中で力尽きてしまうと思います。

資本も人も仕組みも格が違いすぎます。

僕らを含めた小さな会社は
大手がやらないような面倒なこと、
そのちょっとした"隙間"を狙わないといけないと考えています。



僕たちのリユース(買取)の業界は
「高価買取」を打ち出して
同業のライバルとしのぎを削り合い
お互いに戦っている。

利益を削り合いながら、
近所の競合とバチバチし合っていても意味がない
というのが個人的な意見です。

もちろんそれを否定はしないし、
正当な戦い方だと思います。

何度も繰り返すようですが、
広告費も、僕たちとは比べ物にならないレベルで投下しながら
ギリギリの高い価格で買取する。

多くの販路をもち、高回転させるしくみをもつ強者の戦略。
大手企業であれば成り立つ戦い方です。

もしくは、個人ひとりで運営して
最小限に経費を抑えれば、
その商売のスタイルは成り立つかもしれない。

だからこの考え方は
すべてに当てはまる考え方じゃないと考えています。

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