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POLではじめるリモートネイティブのインターン

こんにちは!POLでLabBaseの開発インターンをしている(していた)ドリーと申します。

4月から働かせてもらって、ずっとリモートでやらせていただいていました。

このたび9月末にてインターンを卒業することになりましたが、半年間も貴重な体験をさせていただきました。今回はPOLで初めてのリモートネイティブのインターン生の視点から、リモートでの開発インターンについてやこの働き方でのPOLの取り組みについて書き残しておきたいと思います。


ぶっちゃけ、リモートどうだった?

そもそも自分はここまで長い期間でインターンをさせてもらったのがこれが初めてで、リモートじゃないインターンと比較できる経験はないんですが、結論とても満足しています。

良かった理由やそれでも苦労したところを下でご紹介しますが、自分にとっては苦労を上回るメリットがあったと思っています。


リモートインターンの良かったこと

結論からいうと、僕自身はインターンにリモートで参加してとても良かったと思っています。

理由として大きいのは、
・お財布にやさしい
・他のことに使える時間が確保できる
・仕事・プライベートの区切りがつく

といったところだと感じます。

お財布にやさしい、というのはいうまでもないですね。
交通費もそうですが、大きいのは家賃です。
僕は地方の大学に通っているため、もし東京で直接会社に出社するとなると寝床を借りる必要があります。
リモートであれば実家や大学、自宅から勤務できますから、経済的負担が少ないのは貧乏な学生にとってはとても嬉しいです。

時間が確保できることについては、通勤やその他出社する際に必要な時間を他に当てられるのが大きいです。
POLでは大学に通いながらインターンしている学生がたくさんいますが、僕も学業と両立しながらインターンに参加していた一人です。
仕事が終わったら通勤で潰れてしまう時間を勉強や研究の時間に充てることができるのはとてもありがたいですね。

仕事とプライベートの区切りについては賛否両論あるかと思います。
家で仕事していると終われなくなってしまう、という人もいるかと思いますが、僕個人はよくいる研究室で寝泊まりしてしまうタイプのやつなので、むしろオフィスにいるとだらだらと夜までいてしまいそうな気がします。
仕事が終わってくつろぎたいときにも、オンラインだとPCを閉じれば区切りをつけられます。

人それぞれかと思いますが、学生の身として僕はリモートのインターンでとても良かったと思っていますし、同時に不自由なくリモートでインターンをさせてくれたPOLのプロダクトチームに本当に感謝しています。


リモートインターンの悪かったこと

一方で悪かったことは
・何気ないコミュニケーションが生まれない
・お互いの意図を汲むのに気を遣う

・みんなが対面で集まる中にリモートで参加する苦行
・歩かない

といったところが思い浮かびます。

何気ないコミュニケーションが生まれない、というのは、リモートワークの方ならみんな共感してくれると思います。

会社に限らず学校でもサークルでも、人と関わる場所ではどこでもそうですが、わざわざ共有するほどでもないくだらないことや、なんでもない挨拶とか握手とかのコミュニケーションが結構人と人との距離に影響を与えるんだなあと実感しました。

当たり前のことですが、同じ場所、空間にいるからこそ「相手がどんな調子なのか」「どんなことを思っていそうか」「何を食べているのか」などなど当たり前の情報が入ってきます。

「〇〇してほしい」「〇〇について教えて」「〇〇についてどう思う?」「自分は〇〇だと思う」「了解です」
と、それだけ伝えられれば仕事は最低限進みますが、当たり前の情報があるのとないのとでは相手の状況が知れるのと知れないのとで円滑さが変わりますし、このコミュニケーションの質への影響が生産性にも直結してくるのかなと思いました。

お互いの意図を汲むのに気を遣うというのも上と似ていますが、特にこれを感じるのがみんなで会話や議論をしているとき。

リアルであればみんながどこを向いているのか、視線を送っているのか、真顔なのかにやけているのかで注目の対象の判別がつきますが(話を聞いてなくてもなんとなく合わせていればなんとかなってしまう感もある)、無機質な画面越しだと誰がどこをみているのかわかりません。

ここにZoomでラグが発生したり音声・映像が止まったりすると最悪です。自分に今注目が集まっているときに話が聞こえてなかったり、聞き返してもまた聞き取れなかったり。

精神が疲弊します。

そしてもっと悪いのが「自分だけZoom越し」のパターン。
みんなは円滑にコミュニケーションが取れる中自分だけあまり場の雰囲気が掴めなかったり、聞くことに集中してたらいつの間にかテーマが変わってたり、そもそも発言者の声をPCが拾ってくれなかったり…

これも、精神が摩耗します。

あ、それからもうひとつ別の精神的なところだと、僕は歩かない影響も結構大きいと思います。時間はかかるものの、通勤するということは少なからず歩くかチャリを漕ぐかしなきゃいけないわけですが、リモートでOKとなると歩きません。

せいぜいコンビニまで行ったら偉いくらいですし、やべえやつだと起きてそのままシャツだけ着てZoomなんてこともあります(わたしですが)。

歩かないとストレスが溜まるし身体が滅びていくし、いいことなしなのはいろんな研究が証明しています。

身体の衰えを感じ始めてから、やばいと思って僕は週末走るようになりました。

と、リモートでの悪い体験を書き殴ると上のようになります。

逆にいうと、僕は上のような課題が解決できればリモートワークはむしろ「いいことしかない」働き方だと思っています。


POLのリモートワークを支える工夫

そんな中4月から全社的にリモートワークに移行しているPOLでは、「リモートワークの悪いところ」を改善するために、様々な工夫が試行されています。例えば、
・Slack&Zoom + Discordを使ったコミュニケーション
・自分の振り返りを定期的に記録しそれをみんなに共有する習慣
・リモートでも行う勉強会
・体操のお姉さんがラジオ体操やストレッチなど開催してくれる
etc.

Slack&Zoom + Discord:
開発でのコミュニケーションにSlack、リモートでのミーティングにZoomを利用する会社は多いかと思いますが、POLではそれに加えてDiscordをコミュニケーションに取り入れています。

これは上でも書いた「何気ないコミュニケーション」のハードルを低くしたり、相手の状況を把握したりするのに一定の効果を生んでいます。

Discordでは常に音声が入るZoomとは異なり、マイクとスピーカー両方をミュートでき、またチャンネルの外から相手がミュートしているかいないかを確認することが可能です。
そのため常にボイスチャンネルに入っているようにすると、「ちょっと話したい」ときに相手がミュートしていなければ、気負いせず相手のチャンネルに行って話しかけることができます。

僕も「ちょっと質問したいことがあるけど忙しいかな…」と思ってしまうとき、このツールのおかげでかなりスムーズにコミュニケーションを取れているところがあります。


振り返りを共有する習慣:
社内では「LookBack」と呼んでいます。
その日1日にやったこと、学んだこと、困っていること、仕事の成果や他のメンバーへの感謝など、就業後にSlackに投稿するものです。
これがあることでチームを超えて「誰がどんなことをしているのか」「どんな問題があるのか」把握できて、結果的に全てのメンバーの情報共有が大きく改善しているように思います。

さらに毎週決まった曜日は全社の朝会でこれを共有する時間が設けられ、5分程度Zoom上でシャッフルされたグループで「この人のLookBackが良かった」というのを話す習慣があります。

情報が共有できるだけでなく、リモートだと関係が希薄になりがちな普段あまり話さないメンバーとの接点ができたり、コミュニケーションのきっかけになる良い文化だと思っています。


リモートで行う勉強会:
こちらも毎週決まった曜日に行われます。
エンジニアチーム内外で毎週誰かがLTをし(もちろんテーマは自由)、ときには外部から発表者をお招きして学びます。

隔週でハンズオンを行うこともあり、みんなでSlack botを作ったり、業務上必要なシステムをみんなで触ったりと、リフレッシュの時間になります。


ラジオ体操やストレッチなど開催してくれる:
僕が個人的にとてもありがたいのが、毎週朝ラジオ体操の時間があったり、ストレッチなどの企画を毎日やってくれる時間があります。

上でも書いた通り、リモートだとどうしても歩きませんから、身体が衰えます。ずっと座りっぱなしだと健康にいいわけがありません。

そんな中ちょっとでも身体を動かす機会として、みんなでストレッチしてリラックスする時間があるのはとてもありがたいです。


他にも毎週末全員がZoomで集まり成果やニュース、方針を共有するPOL名物「BUMP FRIDAY」や、1対1でじっくりコミュニケーションをとる習慣など、ここでは書ききれませんが色々リモートワークを円滑にする文化があります。

また、エンジニアチームでのリモートの働き方は以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください!


生産性は低下しない?

上に書いたコミュニケーションの問題を除けば、生産性が低下することはなかったと思っています。
むしろ時間的なメリットが大きくて、勉強時間に充てられた分生産性は上がったはずです。

僕は4月に入ったタイミングでがっつりとしたチーム開発はほぼ初めて。まともなテストも書いたことがなく、他人のコードを読むこともあまり慣れていませんでした。
それでも2、3ヶ月で(実装速度は別としても)ひと通り自分でバックエンドをあらかた理解でき、「キャッチアップ早いね」と言ってもらえる程度には成長できました。

それはPOLの開発チームで全体的にリモートで生産性を上げる努力があったり、先輩方が早く一人前になれるよう濃いサポートをしてくれた前提があったりしてこそですが、リモートだったからこそ一定のコミット量を維持できていたので、この働き方は自分にとっては大きくプラスに働いたと考えています。


リモートでの開発インターンで心掛けたこと

一方で上に書いたように、兎にも角にも問題はコミュニケーションでした。

同じ空間にいない分、情報共有の遅れ=進捗の遅れだとひしひしと感じていたため、僕個人としてはコミュニケーションについて以下を意識していたつもりです。
・たくさん1on1面談
・基本的にずっとDiscordにいる
・自分でできることはやった上で詰まったら聞く
 (はじめは聞きすぎて「自分で調べろ」と怒られました)
・遠慮は最小限に

たくさん1on1面談:
入って1、2ヶ月は、もちろん知らないメンバーばかりです。
でもチームで開発をしていく上で、メンバーの背景を知っているのと知らないのとでは結構変わると思います。

僕は入ってすぐの頃、メンターの先輩に面談してもらったときに、インターンで「開発だけじゃなくて、いろんな人と話すのも大事だ」とアドバイスをもらい、同じチームに限らず気になった人に声をかけ、その人のキャリアとか、仕事の動機とか、じっくり腰を据えないと聞けない大事な話を聞かせてもらう時間をもらいました。

中には週に1時間しかカレンダーに空きがないようなめちゃくちゃ忙しいマネージャーレベルの方もいましたが、幸いにも快く受けてくださり、大学のキャリアガイダンスの何万倍もためになるお話が聞けました。

ほとんどのメンバーの顔と名前が一致するのはベンチャーだからこそのメリットだとは思いますが、こうして深い繋がりができるPOLの文化がいいなあと思っています。


基本的にずっとDiscord:
上で述べたように、Discordはチーム内でのコミュニケーションによく利用しています。

ミーティングなどないときにはチャンネルに入っている状態にし、話しかけやすく&話しかけられやすくを意識していました。

時間があるときに先輩がアドバイスをくれるかもしれませんし、同じ空間にいられない分コミュニケーションを取りやすい場所にいるのも大事だと考えています。


自分でできることはやった上で詰まったら聞く&遠慮は最小限に:
オフィスにいれば、頭を抱えているときっと誰かが声をかけてくれるかもしれません。
でもリモートだと、画面の前で頭を抱えていても鬱になるだけです。

特に初めのキャッチアップの段階では、僕は「詰まったら聞く」を徹底していました。
わからずに悩んでいてもタスクが進まず、質問して先輩やメンバーの邪魔をするよりかえって進捗の遅れで迷惑をかけてしまいます。

そのおかげで僕はわりと早いうちに全体を理解できるようになり、タスクを振られても基本的に許容範囲の時間で自分で解決できるようになりました。

とはいえわからないことだらけのはじめの頃は聞きすぎて流石に怒られましたが笑


リモートにスムーズに移行できる会社のすごさ

ここまで当然のようにリモートワークについて書きましたが、僕はこうして全社的にリモートで働けて、しかも生産性を低下させず稼働できる会社はそう多くないと思っていますし、他の会社を知っている人に聞いてもこれは当たり前のことではないんだなと感じます。

ベンチャーだから、とひとことで言えるわけではなく、臨機応変に方針を変える決断のできるマネージャー陣がいて、その方針に素早く適応し最適化できるメンバーがいるからこそ、ここまでリモートワークでもうまく回るんだろうと思います。

こうした環境に巡り合えたこととサポートしてくれた方々に感謝し、またこんな会社でインターンができたことを僕はとても誇りに思います。


おわりに

いかがでしたか?
今回はPOLのリモートワークに対する取り組みと自分の体験したリモートでのインターンについて等身大の中身を書いたつもりです。

皆さんのリモートワークの改善に少しでも役立ててもらえれば幸いです。


株式会社POLではエンジニアを積極的に採用しています。
少しでも気になった方はぜひご応募ください。

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