集合1

出張記録 ー京うちわ 阿以波ー

7月の終わり、梅雨明けしたばかりの頃に京都へ行ってきました。
暑い暑い・・と言葉を控える事もできず、服が体にまとわりつき、
本当に暑い日でした。

そんな猛暑の日でしたが、なんとも涼やかにむかえてくださったのは
京うちわ阿以波さん(あいばさん)

日本各地にうちわの産地はあるのですが、
京都は三大産地の内の一つです。

ー京うちわの歴史
紀元前に中国で誕生したうちわが日本に伝わったのは、飛鳥時代のこと。神事や祭礼などにも用いられたほか、貴族が顔の前にかざしたり、時の権力者への献上品とされたりしたようです。江戸時代には、土産物や贈答品、縁日の縁起物としてのうちわも誕生。明治時代には商家や店舗の「配布物」としても利用されるようになり、海外へも輸出されるなど「日本文化の一つ」として現代に至ります。
引用元:京うちわ阿以波

うちわの産地は多くありますが、三大産地と呼ばれているのは
①京都の京うちわ
②千葉県の房州うちわ
③香川県の丸亀うちわ

ほかには、北海うちわ、佐渡うちわ、岐阜うちわなどさまざまな産地があります。

京うちわの特徴は、面と把手が別に作られ、細骨を1本ずつ放射線状に並べあとから柄をつけた「挿し絵」になっており、
飾る為のうちわや扇ぐためのうちわなど、優美なうちわが印象的!


阿以波さんのうちわは、扇ぐとやわらかい風がたっぷりとあたります。
これには、やはり秘密があって、
職人の手をかけた、そのひと手間で、
使い手には気づかぬ部分ですが、
知ると納得。


うちわの骨は竹の繊維にそって割っていくのですが、
竹の繊維にそって、しならせるようにもみながら割っていきます。
これも人の手です。


紙と骨を合わせる作業は、骨になる細い竹を放射状に糊付けしていきます。


短冊上になった竹を手元で割りながら、貼る、割りながら、貼るを繰り返します。
写真は仮張りの状態で、骨を面にする為の工程なので、
茶色の薄紙はあとで剥がします。



工程を少し割愛致しますが、
骨に紙を貼ったあとに、骨のきわに筋をつけます。
これをする事で、紙がのびるため、
気持ちよくうちわがしなってくれるんです!




所作も自然と美しくなる京うちわ。

夏の終わりまで、京うちわと過ごすのもいいかもしれません!


それではまた!
aihara
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京うちわ 阿以波












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