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#36 【依存症】楽しいと思っているギャンブルが人生を破壊する!ギャンブル依存の泥沼とは。


🍀本日のテーマ🍀

🌱「楽しいと思っているギャンブルが人生を破壊する!
 ギャンブル依存の泥沼とは」🌱

🔸[ギャンブル依存に潜む知られざる泥沼の恐怖を知り、知らないうちに人生が壊れる、「偽りの楽しさ」という罠から脱出しよう]🔸


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📕全体📕

💫ギャンブル依存について

🔹ギャンブルをやめたくてもやめれない状態

🔹ギャンブル依存の性質上、続けてもやめても後悔が常に伴う

🔹ギャンブル依存に陥る原因の説明モデル

🔹日本は有病率トップクラス

🔹依存と好きの違い

💫ギャンブル依存がもたらす泥沼

🔹ギャンブル中止欲求とギャンブル継続欲求、負け追い行動という罠

🔹「両価性」というギャンブル依存の病態の中核

🔹言動の一貫性が失われ自己効力感が低下する

🔹単調な生活パターンとなり虚無感が生じる

🔹生活習慣病やうつ病のリスク


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さて、本日のテーマは、上記のとおりです。
ギャンブル依存の知られざる恐怖!ということで、考えていきたいと思います!

依存症の中でも、ギャンブル依存に特化して掘り下げたいと思います。
僕自身が長年陥っていた歪みになります。

皆さんはギャンブル依存といえばどんな状態を思い浮かべますか?
パチンコが好き、競馬が好き、
日本には身近にギャンブルが存在していますよね。

ただ、実際遊んでいる人がどんな状態にあるか、
そこはあまり見えてこなかったりしますよね。

ギャンブル依存とはそもそもどんな状態なのか。
ただ好きでしてる分には問題ないのか。
何が良くなくて、どうしてそれがとても危険なのか。
どうしたらいいのかといった内容を考えていけたらと思います!

現在ギャンブルにハマっていてやめたいけどやめれないとか、
ギャンブルが好きだけどお金に困っていたり、
依存なのかわからなかったり、
身近にギャンブルしている人がいて最近気になっているとか、
ギャンブルに興味があるなど、

ギャンブルに関する悩みに対して何かの気づきになればと思います。

では本題、参りたいと思います!


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💫ギャンブル依存について


そもそもギャンブル依存とはどういう状態なのか。
病態としましては非常にシンプルで、「ギャンブルをやめたくてもやめれない状態」を指します。

なぜやめたくてもやめれないのか。

それは簡単にいうと、ギャンブルをしたいという欲求とギャンブルをやめたいという欲求が綱引きのようにせめぎ合っているためです。

ここで辛く厄介なのは、せめぎ合いがあるため、ギャンブルを続けようがやめようが、常に後悔を伴うということです。

僕自身ずっとそんな状態でした。
幸福度は当然下がりますよね。。

やめる理由はたくさんある、
同時に続ける理由も正当化できてしまうんです。

世間体も良くないし、やめた方がいいと注意されること、
迷惑をかけてしまったこと、あります。

その通りだと思いながら、同時に、
仕事で疲れている、息抜きも大事だと、心の中でつぶやいていました。

ギャンブル経験者ならおそらくわかっていただけるかと思うのですが、
ギャンブル経験者は負けた後、「もう卒業する」などと引退宣言を豪語します。
それも繰り返します。
その瞬間はそれは本音なのです、厄介なことに。

ただ、その気持ちは長続きしない。
ゆえに言動の不一致さが余計に自己嫌悪、自己肯定感の低下を招くのでしょう。

同時に身近な人からは当然信頼を失う。
引退宣言に嘘はないのですが、せめぎ合っているため、
再会宣言も同様に湧き上がるということですね。(結果的に嘘になる)
口だけ達者で約束を守れないという印象を抱かれてしまうでしょう。

僕自身も経験しました。
自己嫌悪があり、
自分の言葉を自分で信じれない状態でした。
矛盾した言動が起きる、これはギャンブル依存の特徴と言えるでしょう。

ギャンブル依存の状態にどうしてなってしまうのか。
ギャンブル依存がなぜ起きるのかという説明モデルが参考になります。

例えば、
✔︎医学的側面:★物質依存症モデル
       →原因仮説:脳報酬系の変化

      (ドパミン系とノルアドレナリン系の不調和)
      ※ドパミン:快感
       ノルアドレナリン:興奮緊張注意ストレス対応

       ★強迫性障害モデル(セロトニン系の不調和)
       →原因仮説:脳内セロトニン調節障害

      ※セロトニン:感情や行動の抑制、安心感

✔︎心理的側面:★損得認知モデル
       →原因仮説:非現実的な認知の偏り
       (勝利確率に対する過大な期待など)

       ★欲望認知モデル
       →原因仮説:金銭欲を本来の欲望と誤認、認知の歪み

✔︎他:★力動モデル(行動の背後にある力や動機づけの関与)
   →トラウマを含む不快な気分からの逃避
    もしくは過剰な自罰衝動

他にもありますが、上記は代表的なものになります。
この状態がもうすでに恐ろしいと言わざるを得ません。。

ちなみにこのギャンブル依存、
日本は有病率トップクラスと言われています。
生涯有病率約3%なんて数字も出たことがあるそうです。

また、ギャンブル依存のうち2〜3割は精神科併存症が見られるそうです。
(多くの場合ギャンブル問題に先行して鬱症状が出現している、
ギャンブルが鬱症状に対しての何らかの自己治療効果を有していると推測されたりしてます。)

その他気になるところで、好きと依存の違いってどうなのかと
疑問に思ったことはないでしょうか。
自分が好きでやっていて依存していないと思っている人もいるだろうし、パチプロといった人もいます。

以下、簡単に違いを整理します。

✔︎職業ギャンブラー
:金銭欲が一貫してギャンブル同期の中心を占めている人。

✔︎レジャーギャンブラー
:大部分は金銭欲以外の欲望充足を主たる動悸としている人。
 時間と共に新鮮味が減り興奮が減弱しギャンブル欲求は減弱する。
※興奮:達成感、優越感(名誉欲)、非現実感、変容感(現在逃避欲)、緊迫感など

✔︎ギャンブル依存症
:興奮は減弱せずギャンブル欲求が減弱しない人たち
 そのため矛盾した両価的行動を開始する。
 この損失回避への執着と妥協戦略負け追い行動がギャンブル依存の
 中核症状。(後述します)

このような違いはあると言われています。
ただ、その境界線は非常に不明瞭と言わざるを得ないでしょう。

💫ギャンブル依存がもたらす泥沼


僕が経験したこのギャンブル依存、
厄介な状態がありまして。

大きな特徴となるものです。
この特徴があれば、ギャンブル依存の診断がくだる確率は高いと言えます。
僕はギャンブル依存の根っこにこれがあるのだと思います。

それは「負け追い行動」と呼ばれるものです。

まず、損失回避への執着。
これは支払った代価がギャンブルから与えられる経済的あるいは心理的報酬よりも多いと感じるものですね。

損失感が出現し損失を回避しようとする。
この時厄介なことが起きています。

というのは、
損失回避欲求の背後にはギャンブルへの失望つまりギャンブル中止欲求の形成があって、一方でギャンブル継続欲求もあり、両立してしまっているのです。

併存した2つの欲求の妥協戦略としてギャンブルの損失はギャンブルで取り戻すという試みがなされてしまう。

これが負け追い行動と呼ばれるものです。

こういった状態は、精神病理学的には両価性と呼ばれてます。

ギャンブルに伴う不本意な結果が生じているにもかかわらず、
ギャンブルを継続しているという両価性にギャンブル依存の病態の中核がある
とされています。

両価性は欲求を基点として両価的自己認知(才能がある・ないなど)や、両価的予測(必ず当たる・最後は全て失うなど)をもたらします。

結果、超短期的ギャンブル戦略に陥りコントロールを失い損失を繰り返す

さらには言動の一貫性が失われ自己効力感は著しく低下するというわけです。

この病態、
完全に過去の自分に当てはまっています。
負け追い行動、ギャンブルしたことある人はこの道を避けて通ることは不可能、と思うくらいです。
この感覚を避けて通れていれば、おそらく「依存」とはならないのかもしれませんね。

他にも泥沼と言えるような特徴はあります。
いくつか紹介すると、ギャンブル依存では以下のようなことが起き得ます。

✔︎お金の悩み、不安、緊張感が持続することによるストレスなどで、神経症症状を伴う。(パニック、動悸などなど)

✔︎仕事、睡眠、ギャンブルみたいな単調な生活パターンに陥りやすく、虚無感絶望感が出没する。

✔︎他者との交流が激減、孤立傾向、最終的には二次的うつ病に至る

✔︎過重労働や運動不足が生活習慣病の悪化をもたらす。

✔︎結果として自らを断つといったようなリスクが高まる。

などなど。

この泥沼、人生に大打撃になることはもはや言うまでもないのではないでしょうか。。
僕自身当てはまることが多く、
後悔、自責の念などに苛まれ、深刻なダメージを負いました。
シンプルに、「ギャンブル依存は人生を壊す」、そうとしか言えない内容ですよね・・・。



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🔷🔷🔷ハイライトのまとめ🔷🔷🔷


💡ギャンブルをすることで脳の報酬系が不調和をきたし、
 依存状態が出来上がってしまう。
 ギャンブル依存状態が続けばさらに脳の状態は悪化しかねない。

💡ギャンブル中止欲求とギャンブル継続欲求の両立が中核にあり、
 負け追い行動(ギャンブルに伴う不本意な結果があるのにギャンブル継続するという両価性)が人生を狂わせる。
 やめたくてもやめられない状態に陥る。
 続けてもやめても後悔が常に伴い、
 言動の一貫性が失われ自己効力感が低下する。

💡お金、不安、などストレスにより単調な生活となり、虚無感・絶望感に苛まれる。

💡孤立傾向、運動不足、などによりうつ病や生活習慣病のリスクが高まってしまう。


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🪽気づきの言葉🪽


本日は以上になります!

いかがだったでしょうか。


🍀🔸🍀🔸🍀

僕は長年ギャンブルにハマっていました。
その間この「負け追い」行動は繰り返され、
やめたくてもやめることはできませんでした。

今はやめることができていますが、
当時は、二つの欲求がせめぎ合い、
ギャンブル継続欲求が消えることはありませんでした・・・。

そして本日の内容のような泥沼にハマっていきました。

生活習慣は乱れ、信頼を失い、やる気や希望もなくなって。
自己嫌悪でした。
わかっていてもやめられない。

それでも、気づきが自分を変えてくれました。

今の状態が病気だということ。
脳の状態が異常をきたしてしまっていること。
このままでは人生が破壊されてしまうということ。

失った時間はもう二度と戻って来ませんが、

気づきが人生を変える第一歩になったのを今でも覚えています。

もし今日の内容が、
誰かの背中を押せるようなものになればとても幸いです。


🍀🔸🍀🔸🍀


それでは今日はこの辺で終わりたいと思います。

本日も読んでいただきありがとうございました!

皆様の人生により良い気づきがたくさんありますように。

それではまた★

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