【制作サイド解説:ネタバレ注意】 “ファッショニスタ”エビ中の叫びを聴いてみて!!
今回は、#84放送を収録させていただき、なおかつ改めて聴いて観て、制作サイドとして強く印象に残ったことを綴ります。
ちなみにこの#84は、note上のその週の特にスキを集めた#ファッションの記事に選ばれました!
「ファッション」という大きな括りのワードは、ここnote上で様々な記事に使われるパワーワードで、毎週何百・何千という記事の中で使われるタグなわけで、特に春・秋というファッションが注目される時期に、エビ中さんとこの記事がファッションで選ばれたというのは、大変嬉しいことだと感じています。
◆エビ中さんとファッションの関係とは?
そもそもエビ中さんとファッションの関係を紐解くと、その歴史は長く、
他のアイドルさんに比べて、ご自分の私服で接触イベントやメディアに出ることが多かったせいか、エビ中さんメインMCのバラエティ番組「エビ中たすたす」(2015年4月〜2017年3月BSフジ)でも、ファッション企画(『エビ中+ファッション コーディネートバトル』)はテッパンでした。
メンバーがお互いをコーディネートするこの企画でも、各メンバーさんのファッションセンスが問われ、ある時は我が道を行く着こなし、またある時は想定外なスタイリングが飛び出したり、と、エビ中さんとファッションの間柄は一筋縄ではいかないようにも見えていた時期があった気がします。
その後、エビ中メンバーの姉メンさんたちは、色々なファッションアイコンに巡り合ったり、様々なスタイリストさんとお仕事をされる中で、それぞれが完全にファッションをその手中に収めて、ご自身にフィットするファッションを楽しむアイドルに進化・成長されたわけですね。
◆#84がなぜファッション回に昇華したのか?
さて、今回フォーカスする#84に出演したのは、エビ中メンバーのうち、出席番号3番真山りかさんと“エビ中の子”こと同5番安本彩花さんです。
真山さんといえば、もはや“ラジオMCの匠”ですが、それはリアルタイムでの
相手との当意即妙なトークだけではなくて、入念に準備もされてきます。
あくまで推測ですが、『今回はこういう話題をどこかのタイミングで投げてみよう』とか。
一方の安本さんは元々完璧主義で有名(この番組でもメンバーさんがちょいちょい披露している)ですが、最近はこの番組では、収録現場でのリアルタイムな相手との当意即妙なトークのキャッチボールを大切にしている気がしています。
いつものようにフリートークのオープニングに入ります。
ここで、台本を見てみましょう。
構成台本では、ファッションのファの字も入っていません。
きっかけは、真山さんがあやちゃんへ『今年変わったことありますか?』
の質問でした。
それを受けて、安本さんは少し考えて『少し細かいけど、アイロンかけるようになった。』と答えます。
真山さんはその答えにリアルに感心しますが、あやちゃんがアイロンを今まで避けていたところ、着る服も限定されていたため、思い切ってアイロンをかけるようにして、着こなしに広がりができた、という流れから、ファッションの話題に入っていくのです。
この“アイロン・トーク”も絶妙なのは、小さい頃からお母さまの影響で、アイロンでしわを綺麗に仕上げることに慣れている真山さんは、しわが残るお洋服を着ている=だらしない、という価値観を持っているのに対して、安本さんは、しわを取り過ぎると『余裕を感じない』少しリラックスした感じにするには、少々のしわを残す方が好き、という立場を表明します。
それは何事も完璧にしてしまうと窮屈になってしまうことを知っている完璧主義の安本さんならではの発想だと思っています。
その後、安本さんは、花粉症だと思っていた真山さんがそうじゃなかったというこの番組での衝撃的な告白に触れ、“トレンドに乗る真山さん”という説に乗って、すっかりリラックス(油断)していた時に、真山さんはいきなり語りかけるのです。
(ここからは二人の会話のやり取りをあくまで簡単に誌上再録します。
紫の吹き出しは真山さん、緑の吹き出しは安本さんの会話となります。)
不意をつかれた安本さんはそれを聴いて軽くのけぞりますが、ここはまだ形勢を立て直そうと懸命です。
真山さん続けて、
しかし、まだ安本さんもまだ平静を装って、爪なんて見ています。
それを受けて、真山さんも負けていません。そればかりかまるで安本さんの反論を織り込み済みかのように続けます。
そこから真山さんは畳みかけて、とっておきの“爆弾”を投下します。
もう安本さんは息も絶え絶えです。
玉城ティナさんといえば、いうまでもなく、沖縄ご出身のミックスルーツ(ハーフ)であり、女優、モデルであり、エッジが効いてカッコイイ女性として、同性にも人気の方です。
安本さんの反論もついに、“アヒヒ“など声にならない笑いが出るなど、最終段階が見えてきました。
真山さんは続けます。
安本さんは諦めずに態勢を整えようと最後まで頑張ります。
安本さんついにぐうの音も出なくなりました。途中で調子がはずれた『あはは』という言葉にならない笑いを発しながら…
続けて、安本さん、何かに気がつきます。
ということは…安本さんの気づきは続きます。
確かに…まやまさんも気づきます。
そして、お互いに『女の子ってそういうもん』『そっかそっか影響されちゃうもんね』と意見が一致して、今回のトークバトル(⁉)は引き分けとなったのでした。
オープニングトーク終了後のジングル明けに、さらに二人はファッションというワードをめぐり、“哲学的(⁉)”な気づきに到達します。
ファッション〇〇と〇〇ファッションというように、ファッションというワードを単語の前後に置くだけで全然意味が違ってくるよね、と。
例えば、田中みな実さんに憧れてファッションやメイクを真似している状態は、「田中みな実ファッション」。
「ファッション田中みな実」となると、“あざとテク”なんかを表面上で受け取って、自分のものに取り込んでしまうこと。
マネされるご本人の思想はどうあれ、リスペクトが足りない状態で、ファッション〇〇はほぼ悪口だったんだ!!
そこで、新コーナー『ファッション〇〇を探せ!!』が真山さん・安本さんの気づきから爆誕しました。
世の中には軽薄でかぶれているタイプが絶対たくさんいるはず!
そんなヒトたちを楽しく取り締まっていこう!!というコーナーですので、
リスナーの皆さんふるってご応募お待ちしています!
#84はいつも厳しい構成作家の鬼才福田さんもお腹を抱えて笑ってしまうなど、大変貴重な回になりました。
上記のトークを、二人のトークの“間”など、THE RADIOのイイところで楽しむもよし、安本さんがリラックスして、真山さんの話に耳を傾けていたところ、急転直下突如ツッコまれて、狼狽したり、真山さんが身振り手振りで安本さんを追い詰めていく様などを、THE MOVIEで楽しむもよしな回となりました。
このGW中にもう一回“復習”をされてもいいかもしれませんね。
今後も番組では、二度同じものがないエビ中さんのキラキラした瞬間と新しい日々の生活をしっかりと切り取っていければと思っています。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
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