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We cannot learn without pain.

We cannot learn without pain.
         Aristotle (384–322 BC)

↑目にしたもの。↓感じたこと。

https://templatematching.jp/cannot_learn_without_pain.mp4

Deep words. On the flip side, if we are learning without pain, it is not authentic learning. We had better shape up.

一応、訳も添えておきます。

苦しむことなしに学ぶことなどできない。

↓感じたこと。

深い言葉。裏返して言えば、苦しまずに学んでいる場合、それは本物の学びではない、ということ。襟を正すべし。


learn の [n]、pain の [n]:「歯茎鼻音」。舌先を歯茎部にしっかりとつけましょう。これができていない日本人があまりにも多いにも関わらず、ネイティブはほとんど指摘してくれません。(The issue is an elephant in the room.)
ネイティブは、逆に、日本人がこの環境で発音しがちな「口蓋垂鼻音」[ɴ] に関するまともな知識をもち合わせていないことが圧倒的に多いというのが、経験上確実に言える点です。
日本人教師の場合も、残念ながらこれがほぼ現状です。

厳しいことを言うようですが、これでは(少なくとも発音に関しては)教える資格なし。「いやいや、学習者にあまり厳しいことを言うのも…」などと要らぬ言い訳を宣う暇があったら、身を律して自らがまず学ぶべし
なあなあでは、結局は、なあなあの結果しか得られないのです。当たり前ですが。まさしく、学習者にとっても、教師にとっても

We cannot learn without pain.

ですね。

そもそも、「歯茎鼻音」って何?「口蓋垂鼻音」って何?という方は、以下をご参照ください。


on the flip side
on the other hand


had better 原形
:これは、間違って教えられることの多い表現の代表例
曰く:「これはかなり強い表現なので、目上の人や上司に対して使ってはいけません

いやいや、そうではありません。
had better 原形:「以下のアドバイスに従わない場合、大変なことになりますよ」の意。

そこで、状況によっては目上や上司にも使えることになります。

例えば:
社長が大事な会合を控えていて飛行機で出張しなければならない、としましょう。部下が手筈を万端整えて、空港へ向かうハイヤーを予約済み。ハイヤーが到着。
しかしながら、呑気な社長は乗りこむ気配が全くなく、同僚といつまでもヘラヘラヘラヘラおしゃべりに花を咲かせている…。
ああ、このままでは飛行機に間に合わない!と焦った件の部下が一言:
“Sorry to tell you this, Boss, but it’s possible you could not board your flight in time! You had better leave—by all means!”

はい、このような状況では、社長に向かってさえ、You had better leave! と言えるわけです。なんとなれば、このアドバイスに従わない場合、大変なことになることは火を見るよりも明らかな緊迫した状況だからです。

寛容な社長であれば、事後に、「いやあ、君のお陰で無事間に合ったよ」と感謝の言葉さえ表明してくれるかもしれないのです。


We had better shape up: 日本語で「シェイプアップ」と言うと、まず間違いなく身体的な意味合いをもちますよね。つまり、「スタイルを良くする」といったプロポーション絡みの意味合いで使用されるわけですが、英語ではさにあらず。

「体調を整える」や「スタイルを良くする」という意味で使われるよりも、名言についての上記コメントのように

「(気持ちの上で)しっかりするやる気を出す、シャキッとする
(インフォーマル:英語では上の訳「衿を正す」よりも砕けた表現)

という意味合いで使われる場合の方が圧倒的に多くなります。要注意。


以上述べた点を、以下の動画の 1分18秒あたりに出てくる「You better shape up!」でどうぞご確認を:
https://www.youtube.com/watch?v=7oKPYe53h78

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