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5月4日 リーディングスタイルあべの note店

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こんにちはリーディングスタイルあべのです。
巣ごもり中心の生活も早や1ヶ月、ありがたいことに読書時間は増えたのでこの機を有効に使おうと、最近はノンフィクションや人文系の「カタい本」を読むようにしています。今までの読書生活はどちらかといえば小説中心で、ノンフィクションをあまり読んでこなかったのは苦手なジャンルというわけではなく「読み進めるうち、本にでてくる歴史や人物・その周辺のあれこれが気になってくる→読むのを中断して他の本やネットで調べる→また本に戻る→また気になることがあれば調べ始める→連鎖的に調べたいことが次々に出てきて、元の本からどんどん離れていく」
の繰り返しで、一冊読むのにすごく時間がかかってしまう…というのが理由でした。可処分時間のふえた今ならノンフィクションどんと来いキャンペーン開催中です。
今日はノンフィクションの中でもわたし好みの「歴史に埋もれた事実にスポットを当てる」本をいくつかご紹介いたします。


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映画「南極物語」でおなじみ、タロとジロ。映画公開時のみならず、その出来事当時も日本中でブームを起こした(ついでにいえば、犬を置き去りにしたことで大バッシングも起きた)というのは本書で初めて知りました。
それはともかく、タロとジロだけでなくもう実はもう1匹、南極で生存していた犬がいた――その犬の正体と、その存在が表に出なかった原因を解き明かすノンフィクション。
第一次南極越冬隊の犬係であり、唯一存命中の隊員でもある北村氏の記憶と資料を丹念に積み上げ、ついに犬の正体にたどり着くカタルシスに震えました。

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直近の直木賞作品として有名な本書、もちろんノンフィクションじゃなくて小説なんですが、南極つながりで思い出しましたので紹介しちゃいます。この作品の主人公であり、南極探検隊に参加するアイヌ人・ヤヨマネクフですが、実在の人物と知ったのは読み終わってから。綿密な調査をベースに想像力を積み上げ、歴史上の人物に大胆な肉付けができるのは小説ならではですね。史実を下敷きにした小説も大好物です。


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1959年に起こった遭難事件、犠牲者の不可解なその死に様の理由は未だに全容が解明されていません。当事者の証言や捜索活動の緊迫した描写、ノンフィクションでありながら優れたミステリー小説のように興味を惹きつけられるます。


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第二次大戦下のアウシュビッツ収容所に、命がけで本を守った図書係の少女がいた。地獄としか形容しようのない状況下、絶望にあえぐ人々にとってい本という存在が、ほんのわずかな希望の象徴だったのかもしれません。


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タイトル通り、歴史の影に埋もれがち(野口英世のようなメジャーどころもたまには登場しますが)な偉人に光を当てるこのシリーズ。成し遂げた功績の偉大さと、それに見合わぬ悲劇的な人生というコントラストの激しさが、冒頭に書いた私の好みを確立したようです。いちばん新しい巻を貼ってみましたが全巻の復刊を熱望。

今回はここまで。それではまた夕方にお会いいたしましょう!

リーディングスタイルあべのは、近鉄の阿部野橋駅からすぐ Hoop6階にあります。営業再開後のご来店お待ちしております。


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