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現代気功とビジュアライゼーションのコツ


 気功を学んできて一番強く実感したことが、結局は『意識に上げる』ことが全てなんだな、という観念でした。

 初心者の頃は、気功は意識に上げることだよ、と言われても「?」となることが多かったのですが、最近ようやく意識に上げることの意味、重要性が分かってきた気がします。

 1)ゴールとは見に行くもの
 

 ゴール達成時の世界をビジュアライゼーション、つまりイメージ化することが大切なことは言うまでもないことですが。

 しかし、その時のゴールの世界は創るものではなく、あくまで見に行くものなんです。
 
 創るという言葉は、その名の通りゼロを1にする行為です。 
 ゴール世界も最初はゼロで、1から創っていくものだと思われがちですが、本当は最初からあるものなのです。
 
 それは、無意識の中にあります。
 
 だから、私たちが取るべき行動と言えば、ただ無意識にあるゴールの世界を意識に上げることだけなんです。

 それが、見に行くという感覚です。


 2)無意識の働き
 


 これだけだと、ちょっと納得しきれない方も多いと思いますので、もう少し補足しますと、私たちが今抱いている考えや信念は、突然湧いてきたものではありません。
 
 無意識で、まるでスーパーコンピューターの如く様々な情報が飛び交い、
 その中で、脳が最も重要性の高いと判断した情報が、意識という名の表舞台に立つことで、あなたの信念は生まれます。

 はっきり言って、意識は何も考えていません。 
 意識とは、ただのスポットライトです。
 重要性の高い情報にスポットライトを当てることが、意識の役割です。

 なぜ意識は働かないのか?
 
 例えば、あなたが今突然右腕を上げたとします。しかし、腕を操作するという行為は、実はとんでもなく複雑な行為です。

 もし無意識が存在しなければ、あなたは筋繊維の一本一本のどこを働かせて、どれを休ませるかを、全て意識して判断しなければなりません。
 そんなことは、勿論できませんよね。
 

 と、このようにあなたが意識的にできる、と思われる行為でも、実は全て無意識が制御していて、あなたという名の意識は、ただ無意識の働きにスポットライトを浴びせているだけなのです。
 
 故にこそ、あなたがやりたいなと思ったこと、達成したいと思ったゴールも、全て無意識で考慮済みです。

 既に無意識でその情報の処理はされていて、ゴール達成のイメージも無意識の中で成されています。

 あなたはただ、その無意識の中にあるゴールのイメージにスポットライトを浴びせるだけで良いんです。
 何度も言いますが、これが見に行くという感覚です。
 
 では、具体的にどうすれば良いの? という質問にお答えしますと、答えは簡単です。



 3)ワークの紹介


 変性意識を生成してください。
 変性意識状態に入ると、無意識との距離が近くなり、結果的にイメージの精度が上がります。
 夜寝ている時に、様々なイメージが次々と浮かび上がってくる感覚と同じです。
 
 私たちは、そうやって浮かび上がってくるイメージを制御することができます。
 つまり、どんなイメージが見たいのか指定することができるのです。
 
 やり方は簡単です。
 変性意識状態を生成し、問いを投げかけてみてください。
 「野球選手になった時ってどんな感じだろ?」と脳内言語で、無意識に問いかけてみるのです。
 
 そうすることで、無意識はイメージを思い出します。
 この思い出すという感覚が重要です。
 何度も言いますように、創る必要は全く無いのです。既にあるものなのですから。
 
 だから、無理やり見に行く必要はないし、関係ないイメージが見えたら、極力無視してください。
 
 そうやって問いかけてボーッとしていると、いつの間にかゴールの世界を見に行っているはずです。
 これは、本当に不思議な感覚ですが、間違いありません。
 
 いつの間にか、あなたはゴールの世界を見ています。
 しかも、途中まで意識に上げられなかったほどにリアリティーのあるイメージを。


 ぜひ意識に上げて、様々な情動を体感してみてください。
 そして、できるなら、そのイメージに何でも良いので名前をつけてあげると効果的です。
 これはまた別の記事で紹介しますが、名前をつけると、より思い出しやすくなります。
 
 そうやって、名前をつけて何度も思い出す作業を繰り返す内に、イメージはどんどん精妙になり、リアリティーも増していきます。

 そうすると、いつの間にかイメージが現実となります。
 これが、ビジュアライゼーションです。

 
 変性意識の生成に自身が無い方は、就寝する時にこのワークを行ってください。効果は保証します。
 ただ一つ注意事項として、やり過ぎると眠れなくなりますので、ご注意ください。
 
 以上でワークの紹介は終わりです。
 気楽に、気が向いた時にご活用ください。



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