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小さな県から見た世界

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日本で最も人口の少ない鳥取県に住みながら気づいた地方の暮らしや思い。日々つれづれに綴っています。
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#公共

公共を遊ぶ

公共を遊ぶ

次期学習指導要領にて、2022年度から高校のカリキュラムの中に「公共」という科目が必須化されることが検討されているそうだ。

「現代社会との諸課題の解決に向けて、自立するとともに他者と協働して、公共的な空間を作る主体として選択・判断の基準を身に付け、考察する」

ということが狙いとして謳われているのだけれど、果たしてこれはどういう意味なのだろうか。

最近閉鎖されたある公共施設の跡地活用の検討に関

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インパクトから考えたい公共投資

インパクトから考えたい公共投資

現在、ある自治体における公共施設の跡地利活用問題の検討に関わっていて、いろいろと思うところがある。

検討委員会の中では、長年使用されてきた公共施設が寿命を迎え、耐震上も問題があるため、取り壊しが決まったのだが、その後の活用方法が未定となっている。そのため、跡地に新たな施設を作るのか、作るとすればどのような機能を持ったものにするのか、といったことが議論されている

議論の中では、新たな公共施設に求

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公共はアートをどこまで支えるべきか

公共はアートをどこまで支えるべきか

昨日は、鳥取市内で開催されていたある室内楽コンサートに参加してきた。市内には室内楽に適したホールが少なく、今回開催されたところも音響環境はあまりよくなかった。

それにも関わらず、会場はかなり埋まっていて、恐らく200名以上の方が来られていたのではないかと思う。

今回のコンサートの趣旨は、鳥取に室内楽ホールを作りたい、という思いを持たれた方々の発意によって開催されたものだ。

私自身、室内楽が好

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