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「撮らなくていいもの」がわかること
「人はできなかったこと、なれなかったものでできている」という言葉がありますが、これは写真にも言えることかもしれません。
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デジタルとフィルムの大きな差は、フィルムネガの有無だと思います。
この有無によって様々な変化がフィルムとデジタルの境に起こっています。
そのひとつが、「写真を撮る上での枚数制限がないこと」にあると言えます。フィルムは、35mmであれば27枚か36枚で一度切り替えなければいけません。そして、1枚1枚にお金は等しくかかっていて、撮れば撮るほど1枚あたりのお金が減るデジタルとは性質が違います。フィルムを交換するタイミングがあり空気が変わるので、漫然と撮影することも防ぐことができます。
そうやって、1枚1枚に対して向き合う中で「撮らなくてもいいもの」が段々とわかってきます。そうすると自ずと「撮ったもの」の質が上がっていきます。
私の目指す場所は、沢山ある中からいいものを選ぶスタイルよりも、沢山の情報に溢れた世界の中から本当に好きなものだけを選ぶスタイルにあります。
(もしかしたら、これは友達100人より親友1人の方が欲しいと思う私の性格にも起因しているかもしれません。)
だからこそ、私は一日の撮影枚数を27枚に限定して撮影する自主企画を勝手にやったりしています。
この企画をやってみて思うのは、使う脳みそが全く違うということです。さっき似たような写真撮ったから、さっきの方が良さそうならここは撮らなくてもいいか、という発想が浮かびやすいのです。
そうして一つ一つの対象に対して本当に自分の好きなものかを判別していきます。
縦と横を両方撮ってしまいがちですが、本当に良い切り取りができるのは、縦?横?アスペクト比は?というのを考えていきます。
GFXを使うようになってからこういった感覚で写真を撮ることが増えましたが、Xを手にしてもこのようなことを考えるようになったので、やはり自分にあった写真行為なのかもしれません。
なんとなーく風景の写真を撮って、あとで編集する時などにデータを消していることはありませんか?私はかつてはかなりありました。
振り返って思うのは、ただなんとなく撮っておく写真に価値はあまりなかったということです。
自分個人の話なので、他の方はまた違うと思いますが、私は本当に好きな写真はいつでも見つけやすいところに保存しておきますし、インスタにも記録用として投稿をします。しかしそうではない写真はほぼ振り返りません。
となると、見つけやすいところにもインスタにもない写真は自分にとってほぼ価値がないということになります。であれば、400枚も撮るうち、実際に価値があるのはせいぜい30枚程度になるということです。
先日行った旅行でも2日間通して撮影した写真の枚数は100枚にも届きません。(以前の私であれば400は行っていました。)ゆくゆくは30枚くらい撮ってそれが全部いい写真、になるくらいにはヒット率を上げていきたいと考えています。
その中でも特にお気に入りの写真たちを載せて、この記事を終わりにしたいと思います
使用機材:
GFX50sⅱ
GF80mmf1.7
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では🗻
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