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人生と他の生とー。

人生と他の生とー。


人生を例えると何ですか?

よくこの問いの次に来るのに、「山」あるいは、荒波などがあります。しかし改めて、どうして谷や、湖はないのでしょうか。


そして不思議に思うことに、人生をどう生きるかを考えているのは人だけといいます。本当でしょうか?


私は少なくとも、人と動物の間にコミュニケーションは成立すると考えています。ただし、人以外の存在は。対人のように目の前にいない存在との間での意思疎通は、文字で本や、メール、手紙等で伝えるのが難しいので世界は狭いでしょう。


しかし、動物も少なくともそれぞれがよい一生を送ろうと一生懸命考えていると思うのです。それはどういうことかというと、何か失敗したら、反省し、次はより良くなるようにするとか、相手に対してもどう反応するかを見ているようです。少なくとも家の飼い猫や飼い犬はそれぞれ真剣に考えていました。すると、犬や猫も憧れて、こうなりたいとか、こういうふうになりたいというのがあるのではないでしょうか。


先ごろ、動物の言語解明の研究が学問として確立してきたという記事を読みました。これこそがアニマルコミュニケーションの第一歩になることでしょう。

そして本当にどのようなことを考えているかを知れた時、彼ら彼女らからの人生とはを聞ける日がくるのではないでしょうか。


法隆寺にある捨身飼虎図はあまりにも有名で、人生を教えるに相応しい一枚だと思います。

落花生の一生も同じことを伝えてくれてると思います。


人の一生は人以外の命にも役に立っていますし、また生きる上で私たちは多くの命を日々いただいているのです。これはこの世に命があるものは多少があっても変わりません。


人生は人の生のことですが、他の生についても大きな意味があるはずです。


自分の生きる意味、価値がわからない、辛いなんて思う時がもしあったら、どうかあなたを取り巻く他の命、生の意味を考えてみませんか?


人が最もこの世で偉いのではないのだ、皆同じ大切な存在なのだとわかった時、もう一度玉虫厨子の捨身飼虎図を見てください。あなたには生きる意味があるのです。

人は人だけでは生きていません、他の尊い命と共に生きているのです。


(参照) 2024/4/18閲覧

法隆寺 捨身飼虎図

http://www.horyuji.or.jp/garan/daihozoin/


リ・そうるけあ

高山和 たかやまあい