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デジタル人材の日々の習慣

大手企業の経営者やDX組織の方からよく相談をいただくことがあり、色々な論点や着眼点がありますが、その中で誰でも明日できる日常の5つの習慣を共有することがあります。

①アンテナの感度を高め続ける

常に新しいサービスやソリューションのアンテナを立てている。並びに"自社の業務やサービスの課題も当事者意識を持って把握している"。ダブルクォーテーション内の何がしかの意識が無いと、そもそもアンテナが立たないかもしれません。

②すぐ使う

新しいサービス知った"その日"に使ってみる。ユーザー登録や初期設定くらいまで済ませる。早速ちょっと使ってみる。マルチデバイス対応であれば、パソコンでもスマホやアプリでも。
話は変わりますが、私はティラミスが大好きです。コンビニやカフェで新しいティラミスを見つけたら、かなりの高い確率で食べます。私の場合だとティラミス食べるのと同じような習慣です。

③考察する

1週間くらい使ったらそのサービスの良さや改善点の感想を話せる状態になっている。類似サービスとも比較しながら。色んなサービスを使ってこの①〜⑤を繰り返すと②の考察が深まってくると思います。頭の中でぼんやりでも良いですが、スプレッドシートやノートなどに書き留め続けると成長実感や自分のネタのストックにもなると思います。

④業務に活かしてみる(ちょっと使ってみる、でもok)

B2Bサービスであれば、自社の業務に活かせそうなところを探す。よさそうであれば使ってみて実践する。個人的にはコラボレーション系のツールはチームでの利用も広がりが見込めるのでお勧めです。
もっと興味があるひとは、g2というSaaSの食べログのようなレビューサイトがあるので、レビューが良いものを使ってみるのをお勧めします。
※大手企業の場合はここで、社内セキュリティチェックが障害になるので、ツール利用の砂場やセキュリティの緩和などの工夫は必要かもしれません。

⑤自社サービス内で検討してみる

B2Cサービスであれば、業界業種問わず、良いコンセプトや機能、課金形態、UI/UXを自社サービスに取り入れそうなところを翌週には社内で会話する。
※大手企業だと、社内に共有しても、チームメイトが近い感度でなかったり、機能追加やUI/UXを首尾よく実行できないジレンマで消化不良にならないようにしないといけませんが

④と⑤は①〜③のインプットを"フロー"として流さず、インプット×アウトプットで"ストック"する循環を作るにはけっこう大事です。そこまで仰々しくなく、ちょっと使ってみたり、身近なチームメンバーと会話するくらいでも最初は十分だと思います。

もし、チームや組織を変えていきたいのであれば、"自分がムーブメントを作るんだ"くらいの気持ち(最初は心に秘めててもok)で新しいサービスやツールの良さを社内に伝えてあげたり、実践で使えるtipsをチームの会議や上司に共有したり、for youの精神でそれを繰り返していると、社内の雰囲気が少しづつ変わってくると思います。

私の原体験からになりますが、デジタルネイティブな企業ではこれが日常な気がします。
デジタルネイティブに限らず、デジタル企業でなくとも、私の尊敬する経営者はデジタルサービスに限らず上記のような循環は普通にやってます。ビジネスパーソンが会社を良くしていくための日々の習慣なような気もします。

月に2-3サービスをコンシューマー向けでも、法人向けのサービスでも上記のサイクルを行えば年間で24-36個。3年やれば約100個。

私は15年くらいやってるので胸算用で累計2000-3000くらい。今となっては、少し使えば、そのサービスの良さ、悪さ、業務のどこに活かせるか、何とツールやデータがつながるか、自社サービスのどこに合いそうか、すぐにピンときます。

上記5つ習慣を1年くらい意識的に実践すれば、DX人材(と言う言葉は好きではありませんが)になると思います。

人材というのは若手やDX担当のみならず、経営者、ひいては社長が自然とそのような状態が企業のTransformationがなされてる状況かと思ってます。

うちの会社は社長がその感度も実行力が高いのは本当にありがたく、恵まれてると思います。

DXとは?とか、DX人材や組織の議論や、新規事業の企画をパワポ中心で議論でしているような風景を近くで見たら黄色信号だと思います(これまでそのような議論のなかった会社では前進してるので一概に黄色信号でも無い気はしますが)

個人的には会社のトップや幹部が上記を日常にした上で、議論再開した方が近道だと思います。

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