決断経験値の高さ
サイバーエージェント時代、大変お世話になり尊敬する曽山さんの発言する言葉は「金言」としていくつも脳裏にも焼きついており、日々の実践にも活きていると実感しています。以下曽山さんの言葉の1つの「決断経験値の高さ」について
私は20代〜30代前半までサイバーエージェントに所属していました。昨年3月には時価総額が1兆円を超え、現在も7,000億円以上もあり、従業員数も5,000人を超える、日本を代表する大きなインターネット企業になりました。
私が入社したのは2006年で、売上高600億円、従業員1,000人を超えたくらいのタイミング。そして「技術のサイバーエージェント」を創ると社長の藤田さんが掲げた年でした。
私は当時(今も)最も事業として大きなインターネット広告代理事業へ配属となりました。
サイバーエージェントへは「ベンチャーの経験」や「経営経験」をしたく入社を決め、所属していたインターネット広告代理事業も非常にやりがいのある事業部でしたが、入社2年目に子会社の立ち上げに参画したいと手を挙げさせてもらいました。つまりもっとベンチャーに近い環境に身を置きたかった。
その後、子会社2社を取締役として経験させてもらいましたが、私の決断経験を多層的にさせてもらい、リスクを取らないこと、決断をしないこと自体がリスクだという思考と経験を身をもって実感させてもらった礎の時期だったと今を思うと感じます。
※決断とは、やらない決断も含めて。「やらないことを決める」についてはまたどこかで触れたいです。
昨年以下のようなインタビューを受けました。
私はキャリアを意識するというより、”決断経験”はとても意識しています。決断やリスクを取らない方がリスクがあるから。
上述、曽山さんのインタビューにもありますが、
"リスクを取る経験をどれだけするか"
その人のフェーズやその時の役割で、リスクや決断やの解釈や粒度、種類は色々あって良いと思います。曽山さんのインタビューにもあるように、上司や社長をランチに誘ったり、1on1を申し出たり。「これをやりたい」と提案させてもらったり。新規事業を立ち上げたり、子会社を経営したり。
案外、言われた側からしたら「早く言えばよかったのに」と思いますし、言った当人からしても「早く動けば良かった」と思うことも多いと思います。リスクを取る経験をどれだけするか、成長したい、といったマインドでなければ、なかなか動けないのもあると思います。
個人的に決断経験値を少し咀嚼すると、
1. リスクを取った決断をやりきること
”やりきる”というのは全てが成功だけではないと思ってます。逃げないこと、学ぶこと、だと思います。新規事業やプロジェクト、営業であれば案件の失注含め、大小あると思います。失敗することもあます。社員が辞めることもある、裏切られることもある。私は”逃げないこと”、”向き合うこと”、そこから”学ぶこと”、かなと。物事をモヤっとさせたり、逃げることが決断経験値の機会損失が起きていると思います。
ただ、最初から”逃げない”と仰々しく捉えるのではなく、まずは自分なりのリスクを取る回数を増やすところからかと。
2. 自分の考えを書き出すこと
上司との面談で「やりたいことは?」と聞かれて、ハッとして脊髄反射的に答えたり。自分が先半年から1年くらいでやりたいことが手元やなんでも良いですが、書き出していない方はすぐやった方が良いと思います。一方、会社や上司から言われたことを、色々ストレスはあれどやってれば良いという人はそんなことしなくて良いと思います。自分の仕事や人生を少しでも選択して、意思を持って決断して、成長していきたい人は書き出した方が良いと私は思います。
3. その考えを上司や周囲に伝える、発信すること
最初はノートやパワポでも良いと思います。それを上司や周囲に共有したり、TwitterやNoteで言語化して発信したり(匿名でも良い)。以下にもあるように言葉を曖昧にしないことで、持論の年輪を広げていけると思ってます。
4. 追体験をすること
人の決断、成功体験、失敗体験を追体験することはとても大事かなと思っています。あの人が、こんな決断して、成功したのだ、失敗したのだ、乗り越えたのだ、振り返ったのだ、と。少し当事者のようにして追体験してみる。自分一人だけだと、経験の数も限られるので、追体験は決断経験値の増幅器だと思います。
5. 悩みすぎないこと
これも大事ですね。とはいえ悩まないというのも簡単ではないと思いますが、悩み”すぎない”、ことが大事かと。
毎日の意識と決断の積み重ねだと思います。
自分自身もまだまだ経験を積んでいきたいと思います。
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