見出し画像

決断経験値の高さ

サイバーエージェント時代、大変お世話になり尊敬する曽山さんの発言する言葉は「金言」としていくつも脳裏にも焼きついており、日々の実践にも活きていると実感しています。以下曽山さんの言葉の1つの「決断経験値の高さ」について

成功する人材の共通点のひとつに「決断経験値の高さ」があげられます。例えば同じ30歳でも、大企業を経営している人もいれば、受け身で働くだけの人もいる。その違いは、「決断経験」。つまり、リスクを取る経験をどれだけ積んでいるかということにあるんです。リスクというのは、自分がちょっとビビってしまう、臆病になってしまうようなこと。例えば、上司をランチに誘ってみたり、自分にやらせて欲しいと提案してみたり、どんな小さなことでもいいんです。自分を変えたければ、リスクを取り続けること。それがないと変化できないし、経験も積むことができない。
決断経験値をあげていくためにおすすめしたいのは、自分の考えを書き出すことです。例えば転職したての人だったら、自分が成果を出すには何が必要なのか、何のためにこの会社に入ったのかということを、入社直後の気分がホットなうちに書き出してみる。日記でも、ツイッターの匿名発信でもいい。言葉を曖昧にせず、自分の考えを言語化する習慣を身につけ持論を手にしていれば、必要な時に自分の持っている情報や知識を引き出すことができて、社会人として活躍する可能性がぐっと高まります。考えの言語化の積み重ねがあるかどうかで、持論格差がどんどん広がっていくんですね。
【曽山哲人氏インタビュー】成長スピードが加速する環境を、自ら生み出すプレーヤーたれ

私は20代〜30代前半までサイバーエージェントに所属していました。昨年3月には時価総額が1兆円を超え、現在も7,000億円以上もあり、従業員数も5,000人を超える、日本を代表する大きなインターネット企業になりました。
私が入社したのは2006年で、売上高600億円、従業員1,000人を超えたくらいのタイミング。そして「技術のサイバーエージェント」を創ると社長の藤田さんが掲げた年でした。

私は当時(今も)最も事業として大きなインターネット広告代理事業へ配属となりました。
サイバーエージェントへは「ベンチャーの経験」や「経営経験」をしたく入社を決め、所属していたインターネット広告代理事業も非常にやりがいのある事業部でしたが、入社2年目に子会社の立ち上げに参画したいと手を挙げさせてもらいました。つまりもっとベンチャーに近い環境に身を置きたかった。

その後、子会社2社を取締役として経験させてもらいましたが、私の決断経験を多層的にさせてもらい、リスクを取らないこと、決断をしないこと自体がリスクだという思考と経験を身をもって実感させてもらった礎の時期だったと今を思うと感じます。
※決断とは、やらない決断も含めて。「やらないことを決める」についてはまたどこかで触れたいです。

昨年以下のようなインタビューを受けました。

私はキャリアを意識するというより、”決断経験”はとても意識しています。決断やリスクを取らない方がリスクがあるから。

上述、曽山さんのインタビューにもありますが、

"リスクを取る経験をどれだけするか"

その人のフェーズやその時の役割で、リスクや決断やの解釈や粒度、種類は色々あって良いと思います。曽山さんのインタビューにもあるように、上司や社長をランチに誘ったり、1on1を申し出たり。「これをやりたい」と提案させてもらったり。新規事業を立ち上げたり、子会社を経営したり。

案外、言われた側からしたら「早く言えばよかったのに」と思いますし、言った当人からしても「早く動けば良かった」と思うことも多いと思います。リスクを取る経験をどれだけするか、成長したい、といったマインドでなければ、なかなか動けないのもあると思います。

個人的に決断経験値を少し咀嚼すると、

1. リスクを取った決断をやりきること

”やりきる”というのは全てが成功だけではないと思ってます。逃げないこと、学ぶこと、だと思います。新規事業やプロジェクト、営業であれば案件の失注含め、大小あると思います。失敗することもあます。社員が辞めることもある、裏切られることもある。私は”逃げないこと”、”向き合うこと”、そこから”学ぶこと”、かなと。物事をモヤっとさせたり、逃げることが決断経験値の機会損失が起きていると思います。
ただ、最初から”逃げない”と仰々しく捉えるのではなく、まずは自分なりのリスクを取る回数を増やすところからかと。

2. 自分の考えを書き出すこと

上司との面談で「やりたいことは?」と聞かれて、ハッとして脊髄反射的に答えたり。自分が先半年から1年くらいでやりたいことが手元やなんでも良いですが、書き出していない方はすぐやった方が良いと思います。一方、会社や上司から言われたことを、色々ストレスはあれどやってれば良いという人はそんなことしなくて良いと思います。自分の仕事や人生を少しでも選択して、意思を持って決断して、成長していきたい人は書き出した方が良いと私は思います。

3. その考えを上司や周囲に伝える、発信すること

最初はノートやパワポでも良いと思います。それを上司や周囲に共有したり、TwitterやNoteで言語化して発信したり(匿名でも良い)。以下にもあるように言葉を曖昧にしないことで、持論の年輪を広げていけると思ってます。

言葉を曖昧にせず、自分の考えを言語化する習慣を身につけ持論を手にしていれば、必要な時に自分の持っている情報や知識を引き出すことができて、社会人として活躍する可能性がぐっと高まります。考えの言語化の積み重ねがあるかどうかで、持論格差がどんどん広がっていくんですね。
【曽山哲人氏インタビュー】成長スピードが加速する環境を、自ら生み出すプレーヤーたれ

4. 追体験をすること

人の決断、成功体験、失敗体験を追体験することはとても大事かなと思っています。あの人が、こんな決断して、成功したのだ、失敗したのだ、乗り越えたのだ、振り返ったのだ、と。少し当事者のようにして追体験してみる。自分一人だけだと、経験の数も限られるので、追体験は決断経験値の増幅器だと思います。

5. 悩みすぎないこと

これも大事ですね。とはいえ悩まないというのも簡単ではないと思いますが、悩み”すぎない”、ことが大事かと。

活躍する人のもうひとつの特徴は、悩みすぎないこと。その仕事がどんなに気乗りしなくても、満額回答を出すことを決めにしている人は強いです。その時ポイントになるのが、仕事を頼んだ相手に意図を確認するということです。「こう理解したのですがあっていますか」と質問すれば、理解しようとする姿勢が相手に伝わりプラスの印象を与えますし、自分としても腹落ちしやすくなる。好き嫌いといった自分の好みはある意味見切って、やると決め、最善を尽くすことが大事です。やりきる経験を持っていない人は、転職した先の職場でも力を出しきれない可能性が高い。もし自分が力を発揮できていないのなら、そのことを徹底的に直視し、恥じることも必要です。
【曽山哲人氏インタビュー】成長スピードが加速する環境を、自ら生み出すプレーヤーたれ

毎日の意識と決断の積み重ねだと思います。
自分自身もまだまだ経験を積んでいきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?