決断を迫られる立場だからこその苦悩と”ミクロとマクロ”で導き出した解決策【ユーザーインタビュー】
開業という大きな挑戦で、自分の軸を見失わない2つの視点
— 本日はよろしくおねがいします!ケインさんは現在開業医ということですが、開業を選択した経緯を教えていただけますか?
研修医期間中の出来事がきっかけですね。当時、医者としてどうしていきたいかを考えていたんですが、病気が治っても誰も面倒を見れなかったり、通院を続けることが難しいという理由で家に帰れず長く入院している高齢者の方をみて、医療の役割ってなんだろうと考えるようになったんです。
色々と調べたり、様々な科で研修を受ける中で、”高齢者が家に帰ってもサポートできるようになればいいのでは”と思うようになり、家庭医の道に進み、2017年に訪問診療のクリニックを開業しました。
— 開業は人生においてとても大きな決断だったと思うのですが、不安などありませんでしたか?
もちろんありました。開業して、その先どうなるか不安ではありましたが、それよりも、私の手の届く範囲で困っている方をできる限りサポートしたい一心で突き進みました。
ですが、進めていくうちに自分の軸がよく見えてこない感覚があり、当時いろんなコミュニティやイベントによく参加してました。ただ、余計に軸がわからなくなっていった印象があります(苦笑)
— そんな中で上手く解決策を見出したとお聴きしているのですが、どのようにして乗り越えたんですか?
実は今も乗り越え続けているのですが、結論としては自身の中にあるモヤモヤを、第三者に入ってもらいつつ”ミクロとマクロの両視点から見つめ直す機会を設けた”のが解決のきっかけになっていると思います。
ミクロでは、日常の出来事で日々モヤモヤしていることなど、マクロでは、自分の事業に関することや自分のビジョンなどに焦点をおいています。
— “木を見て森を見ず”ではいけない訳ですね。具体的にはどのようなことをしてるんですか?
簡単にいうと、”内省”しています。自分の考えや行動などを深く省みる時間を作って、自分に対して納得感を持たせて”不安から確信へ思考を移行させています。そうすることで自分の使命感に腹落ちして行動できるようになりました。
自分一人が主体的に歩んだキャリアは”孤独”かもしれない
— 手段としては、”内省”なんですね。だから当サービス(リクラス)がマッチしたんですね。中々実施するのが難しそうなのですがコツはありますか?
先ほどもお伝えした”第三者を迎える”ことだと思います。自分では中々主観にとらわれてしまいがちなところを、第三者がいることで客観的に捉えることができるようになりました。
あと、人にサポートしてもらうのもそうですが、リクラスの内省シートにも助かっています。シート内の質問に答えることで自分の気持ちが客観的に見えてくるというか、自分の壁打ち相手になっています。
— コミュニティサービスを上手く利用していらっしゃるようですが、利用することでどんな変化がありましたか?
他者の視点を自分の考えに取り入れていくというスタイルが生成されていった気がします。お互いがコーチング的な問いかけを意識しているので、自分では問わない角度で問いを投げかけてもらって、はっとさせられることや新しい学びが毎回あるんですよね。
あと、刺激をもらえるのでモチベーションというか、継続力がついたと思います。今まで対話などを通してその人の本音を聞くことはあっても、自分が変わろうと努力したりそのために何ができるのか考えるみたいなコミュニケーションがあまりなかったのでとても新鮮でした。
自分自身、今の事業をもっとよくしていきたい思いがありつつも、恐れや忙しいみたいな言い訳を自分でしてしまって、踏みとどまってしまうところがあるので、刺激をもらいながら応援しあう感じが素敵だなと思っています。
— 刺激し合える相手がいるとモチベーションの向上や維持ができそうですね!ケインさんが得た、新しい学び?発見を一つ教えていただけますか?
ミクロな視点での話ですが、筋トレを習慣化している人との対話の中で、私の目標の中にも運動を習慣化したい思いがあったのですが、日常生活の中に運動を取り入れてみるのはどうかという提案をもらったんです。
自分ではなかなか気づけないというか、”自分がない経験や考えをシェア”してもらえるのはすごくよかったなと思っています。そういうこともあって今まで続けられなかった筋トレが今ではずっと継続できていています。
— 運動はいいですね!最後に今後の抱負などあれば聞かせてください。
元々お医者さんだけのコミュニティから脱却したいという思いがあったんですが、リクラスでそれが実現できている感覚があります。
次のステップとしてここで出会った人たちと科学反応を起こしながら自分らしく主体的なキャリアをつくっていきたいなと思っています。
既存の業界・既存の環境にとどまる方が安定かもしれませんが、そういう既存のキャリア観を脱却したいんです。ですが、一方で自分一人が主体的なキャリアを歩んでいてもなんか孤独なんですよね。リクラスの人たちもそういう”自分が選んだキャリアで幸福を感じたい欲求がある方が多い”なぁと思っていますし、そういう方と一緒にこれからも歩んでいきたいなと思っています。
— 素敵な想いを大切に行動しつづけるケインさん。これからより一層ご活躍されることを楽しみにしております!本日はどうもありがとうございました!
インタビュー:賀茂 慎一郎 撮影:清原 明音 編集:井上 勇人
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