早朝と深夜どちらの時間帯の運動が効果的か。
健康を維持するためにも、頭を活性化するためにも、運動は欠かせないものです。
でも日中忙しくしている人が多い現状で、運動に割ける時間というと朝か夜ですよね。
となると気になるのは、朝にやったほうが良いのか、夜にやったほうが良いのか、というところです。
これに関して代謝的な側面と主観的評価を調査したデータがあります。
早朝と深夜どちらが効果的で辛くないのか
調査では、早朝または深夜のランニングではどちらが有酸素能力を向上かつ脂肪を燃焼させ、どちらが辛くないのかを明らかにしました。
結果
1.有酸素能力の向上、脂肪燃焼効果は早朝・深夜ともに同様の効果が期待できる。
2.主観的な運動の辛さに両者違いはない。
ということが分かりました。
つまりどちらにしても一緒ということですね。
とはいえ、早朝と深夜は確実に違う要素が絡んできますので、少しそのあたりに触れていきます。
早朝の運動で気をつけること
早朝の運動時にはふたつのことに気をつけたほうがいいかもしれません。
運動前はエネルギー摂取を行う
朝食を抜くと持久的パフォーマンスや筋トレのパフォーマンスが低下することが知られています。
したがって早朝に運動を行うときには朝食を摂るか、摂れない場合には糖分を補給できる簡単な食料や飲料を摂取しましょう。
前屈のストレッチをしすぎない
基本的に朝は脊柱の脆弱性が高まっています。
特に前屈に対する保護力が弱くなっていますので、あまり前屈をしないようにしましょう。
また冬の朝は急激に血圧が上昇するため、高血圧の人は気をつけましょう。
深夜の運動で気をつけること
クールダウンを入念に行う(運動後すぐに動きを止めない)
深夜の運動は睡眠の質を低下させてしまう可能性があります。
基本的に睡眠は深部体温の低下とともに誘導されるため、深夜の運動はそれを妨げてしまいかねません。
したがって深部体温を下げるためにクールダウンを入念に行いましょう。
基本的には軽いジョギングで構いません。
ジョギングやウォーキングのような軽運動は発汗量を増やし熱放散を効率的に促すためクールダウンに最適です。
その他、体温上昇の程度に合わせて物理的な冷却を行いましょう。
最近ではポカリスエットアイススラリーといった「飲む氷」もありますので、それを試してみても良いと思います。
前述のように運動中に深部体温が上昇すると発汗によって熱放散が促進されます。
発汗能力とでも言いますか、同じ発汗でも、「低い体温でも汗をかき、汗の量が多く、皮膚血管が活性化してより熱放散が促進するほう」が効果的なわけです。
そのためには、あまり着込みすぎないことや、夏であれば身体を暑さに慣らした状態で臨めればバッチリです。
まとめ
調査の結果としては、早朝でも深夜でもどちらも変わりはないことが分かりました。
ですが気をつけるべきポイントは異なりますので、注意してみてください。
基本的には夕方が最も運動に効果的な時間帯だとされてますので、時間が許す人は夕方に運動したほうが良いですね。
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