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定年後は雇用延長で働きながら複業でやりたい仕事を(匿名さん・50代男性)

私は大学院・農学研究科を修了後、大手食品企業A社に入社いたしました。研究所に配属され、商品開発と関連技術研究を担うこととなりました。学生時代の研究テーマは植物関係でしたので、ほぼ役に立たず、ゼロからのスタートでした。A社の主力カテゴリーを扱う部署でしたので、プレッシャーの中にもやりがいを感じながら、日々研鑽を積みました。

役員の未来像も見えた順調な会社員生活

入社から約25年は、山あり谷ありではありましたが、概して順調な人生だったと思います。入社8年目には管理職登用試験に合格し、翌年度には管理職になりました。その後、工場の管理職経験を経て、再び研究所に戻り、商品開発・関連技術研究や、原料に関連した研究を行う部署長を歴任しました。

その結果として、A社が扱うカテゴリーの大半について商品開発や技術研究の経験を積むことができました。また、多くの新品を開発することができました。その中には、販売期間が四半世紀を超えるようなロングセラーとなって、現在でも弊社の売上を支えているものも複数あります。また、既存商品の売上も伸ばすことができ、社業には大きく貢献いたしました。

約25年間で市場調査、展示会、原料原産地視察などの目的で欧州他の外国を10回以上も訪問したほか、生産拠点や原料サプライヤーへの訪問、市場調査などの国内出張も数多く経験いたしました。研究のために食した食品も数え切れないくらい多くあります。それらの経験を通じて、食品業界において、多くの知見、技術、ノウハウ等を習得することができました。

入社15年目で課長、20年目に部長と、昇格も順調でした。課長時代の上司からは、「この調子で頑張れば役員になれると思うよ。」という言葉まで掛けていただき、そのような未来像も自分の中で持ち始めていました。

予期せぬ合併で事実上の「戦力外通告」

そのような中で風向きが変わったのが、入社して25年が過ぎた頃でした。所属会社であるA社が、全く異なるカテゴリーを扱うB社と合併し、C社が設立されました。合併直後は、大きな変化はなく経過していきましたが、徐々にB社と合併した影響が大きくなってきました。

C社内の仕組み、ルールなどは徐々にB社式になっていきました。また、A社は、ボトムアップ型の企業で、下位の者からでも革新的な意見・提案等を上げていけば、それが通る社風でした。そのため、私も積極的に意見・提案等を出していました。そのような姿勢は、上層部からも評価されていたと思っています。しかし、B社はトップダウン型の企業でしたので、その影響で、C社では下位からの提案が通りにくくなりました。

積極的に意見・提案等を出す者よりも、上層部が策定した方針・考えに沿って業務を遂行する者が評価されるような社風になりました。そのため、私のように自身の考えを堂々と表明するような者は評価されなくなりました。入社して約29年後、私は、研究開発職から外され、今まで経験したことがない業務を取り扱う部署に異動となりました。私にとっては、事実上の「戦力外通告」でした。

自身の希望としては、研究開発職で会社人生を終えたかったですし、新天地では今までの経験がさほど活かせなかったこともあり、モチベーションは、かなり下がりました。それでも2年ほどは歯を食いしばって頑張りましたが、「このまま人生を終えていいのか?」という疑問が沸き上がり、それが、日増しに強くなっていきました。そこで、社外に活路を見出すべく、転職を検討することにいたしました。

諦めの境地から副業解禁で縁と希望が生まれる

57歳になる数か月前に複数の転職支援サービスに登録してみたところ、数か月後、自身の希望に合致した研究開発職の案件が舞い込みました。しかし、勤務地は遠方で、単身赴任でなければ就くことができませんでした。年齢等を考えると単身赴任は本意ではなく、止む無くお断りいたしました。

その後も、転職のお誘いを何度か受けたのですが、勤務地が遠方だったり、希望に合致しない職種だったり、収入が大幅に下がるような条件だったりしたために、すべてお断りせざるを得ませんでした。また、「あなたの年齢では転職は難しい」と明言してくる転職支援サービスもありました。そのような状況の中、悶々とした日々を送るしかありませんでした。

59歳も間近になったある日、WEB上で、RDサポートさんの広告を拝見いたしました。求人案件を検索したところ、他の転職支援サービスには掲載されていない食品関係の案件がたくさん載っていました。早速、「無料転職サポート」を受けることにいたしました。

スタッフの方の対応は、他の転職支援サービスに比べると、断然丁寧で、且つ手厚いと感じました。しかしながら、「年齢的に正社員としての転職は難しいかも知れない。勤務先で雇用延長制度があるのであれば、それを利用し、並行して複(副)業を行う、というのがご経験を考えてもベストな選択肢ではないか。」とご提案いただきました。

しかしながら、C社では副業は認められていませんでしたので、半ば諦めの気分で過ごしかありませんでした。ところが、その数か月後に、副業を解禁するという社内ルールの改定が発表されました。また、そのすぐ後に、以前から登録していたビジネス型SNSであるLinkedInを経由して、RD LINKの方から、「プロフィールを拝見したが、ぜひ登録して頂けないだろうか?」とのオファーをいただきました。

早速、RD LINKさんに登録し、電話面談を受けました。私の経歴からすれば、「副(複)業で活躍できる可能性が十分にあること」をご教示いただき、気持ちが前向きになってきました。

副(複)業で人生を楽しく充実したものにしたい

まもなく、定年退職を迎え、このままC社で雇用延長する予定です。
雇用延長になった場合に、どのような職種、業務になるかはまだわかりませんが、自身の希望に合致しない可能性もあると思っています。

雇用延長期間は、どのような職種、業務であっても、社内外の関係者の方々にご迷惑がかからないように、誠心誠意尽くす心づもりではおりますが、それだけで生きがいを見出すことは難しいように思っています。

一方で、食品系の副業、特に自身の希望に合致した商品開発に関われるような副業ができれば、そこでやりがい・生きがいを感じ、モチベーションを上げることができると考えています。副業における収入は、多いことに越したことはないのですが、それよりも、やりがい・生きがいを感じることができるかどうかを重視します。

RD LINKさんから、私の経験を活かすことができ、やりがいのある副業案件をご紹介いただけることを待ちつつ、今現在を頑張っています。今後、副業のご紹介をいただけて、経験を積むことができれば、C社での業務を主軸とした生活から、副(複)業のほうへ軸足を移していくも視野に入れています。

私の定年退職に合わせたかのように会社で副業が解禁されたこと、また、ほぼ時を同じくして、RD LINKさんと出会えたことは、天からの贈り物だと思っています。

入社して以来の約35年間を食品業界で過ごしてきました。食品業界に関わる多くのステークホルダーの皆さまに支えられた人生です。今後、副業をする中で、食品業界を一層盛り上げ、お世話になった皆さまへ恩返しできれば幸いです。

この機会を大切にして、今後の人生を楽しく、充実したものにしていきたいと考えています。数年後には、「副(複)業でこんな素晴らしい経験ができている!」と第二の複業論を書くことが夢です。

愛犬との散歩を楽しんでいます

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