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コロナ禍によって生まれたWeb制作系フリーランスの「時間」と「持続化給付金」の使い方を考える。未来に投資するなら今では。

昨日、寝る前に「Web制作系フリーランスにとってコロナ禍というのはある意味のチャンスではないか」とふと思ったので少し短いですが考えをまとめておきます。

当然のことながら本記事は持続化給付金の不正受給を勧めるものではありません。コロナが収束に近づいたあとも経済の回復まで時間かかることを思うと考え方のひとつとしてもってていいのではないかと思います。

受託はハムスターの回し車になりがち

まず、日常の仕事を振り返ってもらいたいのですが、業務がハムスターの回し車になっていませんか?簡単なチェックポイントとしては以下のような感じでしょうか。

☑ 営業つらい。単価が安い
☑ 休日なんてとれていない
☑ 勉強の時間とれない

3つ目の「勉強の時間とれない」はクリティカルですよね。Web制作は技術のお仕事なので、勉強の時間がとれないと、停滞してるつもりで実は最新の技術がキャッチアップできず周回遅れになってしまう可能性が高いです。一概に周回遅れである特徴をいうのは難しいですが、あくまで技術のお仕事をしてることを思うと

☑ Gitなにそれ
☑ FTPでしかアップロードできない
☑ タスクランナーが何するものか知らない

に心当たりがあって、かつ勉強の時間を全くとる余裕がないとしんどいなと思います。

ちなみに回し車ではない例として、余裕のあるフリーランスだと、依頼が多いので順番待ちしてもらってるとか、そもそも単価が高額なので1件受けたらしばらく勉強したりしてスキル高めるサイクルまわしてるとか、そういう方たちがいますね。実際に私のまわりでもそういう方は多いです。

で、どうやって回し車から抜け出せるかを考えると、平時だと「時間を絞り出して勉強する」「そういうきっかけになる案件に携わる」「いい会社に転職する」あたりをきっかけにして「今よりも実力を身につける」ことで抜け出している場合がほとんどで、実現するのは難しさがありました。

コロナ禍による「時間」と「持続化給付金」

コロナ禍によって案件はどうなりましたか?

もちろん、まったく関係ない業種も多くあるので「いや、案件ペースも金額も大して変わっていないよ」という方もいると思います。しかし、「単価が落ちた」「案件がなくなった」みたいな話も定期的に入ってきます。そして、大体その次に続く言葉は

「今はみんなでがんばって耐える時だ(から、安くで受けた)」
「コロナ禍が終わったあと割のいい仕事まわしてもらう約束した」
「営業がんばる!!」(そして値下げ交渉に応じた)

だったりします。

冷静になって考えてください。回し車からの抜け出し方は

・ 時間を投資にまわして
・ 今よりも実力を身につける

ことです。そして、回し車にい続けたのは、

・ 案件を受け続けるために時間がない
・ 案件を受け続けないとお金がない

というのが理由だったはずです。「今回断ると次回仕事もらえるかわからない」みたいなところもあったと思いますが。

しかしながら、コロナ禍によって強制的に空き時間が生み出されました。そして、手続きすれば持続化給付金を受給(法人格をもっていれば最大2百万円、個人事業主なら最大百万円)することができます。

つまりは短期的には課題が解決されました。この時間と給付金を勉強にまわして実力をつけることで、回し車から抜け出すことができるかもしれません。

今、何を勉強するといいのか

では、Web制作系に投資するとして、今、何を勉強すればいいでしょうか。完全に私の偏見になりますが、判断の一助になりましたら幸いです。

- Git/GitHub

CSSやJavaScriptなどコードはマスターしてなくても案件には参加できますし、できるところを書きながら学んでいくことも可能ですが、私の知ってる現場ではGitの使い方(SourceTreeでOK)がわからないならそもそも参加できません。

「ForkしてCloneしてブランチを切ってコミットしてプルリクする」という一連の流れは業務に関わるための最低限の知識なので、これを機会に見に付けておいてください。

- ECMAScript 

Web標準であるJavaScriptはベースとなる知識となります。更に毎年仕様の改定が行われるので、キャッチアップしておけば勉強していない人に差をつけやすく、私は学び続けるべき知識だと思っています。

案件で脱jQueryするかしないかは置いとくとして、ECMAScriptは2015年から仕様策定がはじまっているので、これを書けないでWeb技術を売り続けるのは今後つらくなるばかりな気はしています。

- Ionic Framework/Capacitor

Web技術でモバイルアプリをつくることができます。Web上で公開できるのは当たり前として(PWA)、iOS、Androidアプリとしてストアでも公開可能です。

「Webサイトはもちろんのこと、アプリもつくれます。公開実績もあります」というのは強いです。また、自分のプロダクトをつくって公開することで、受託以外の収益を生み出すことも可能です。

まとめ

すごく雑に考えて、フリーランスの給付金が上限100万円(昨年比で最も収入が落ちた月の差額×12ヶ月)なので、節約すれば3ヶ月はまるまる投資にまわすことができます。

今、「耐える時」なのか「時間を投資にまわす余裕ができた時」なのか、もちろん正解はない世界ですが、あらためて考えてみると楽しいかもしれません。

それでは、また。

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