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サ道にハマる

今日の患者さん、サウナーの人が来てくれていました。
調子悪くても、この一ヶ月、サ道だけは欠かせなかったと。
サウナーとは、サ道(サウナ)を楽しむ人のこと。

最近、TVerでTV東京の深夜ドラマ、
サ道にはまってます。

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これ、2019年のドラマとのことで、
いつもながら、随分、時代に遅れて
マイペースな自分です。

低刺激の静かなドラマだけど、
映像や音楽がおしゃれで好み。

何気ない静かな日常のひとときを、
深く味わう体験の尊さが湧き出てきて、
ものすごく心地よくて、ハマる。

久々のヒット、
いいドラマに出会った。

意識高い系の人の間で、
サウナが流行っているらしく、
とある悟りの体験者からも、
瞑想が苦手な人とか、うつや自律神経失調の治療に、
サ道がよい、とおすすめされていました。

僕は、温泉は大好きでよく行くのですが、
サウナは、まぁ、どっちでも、、
という程度でした。
まったく、、
何もわかっちゃいなかったですね、
未熟者でした。 

特に、水風呂には、
ちょっとしたトラウマがあって、
近寄りもしなくなっていました。

以前、人が気持ちよさそうに入っているのを真似て、
水風呂チャレンジしたことがあるのですが、
脳が凍結してマヒしたみたいな感覚になって、
ひどいめまいと動悸で、しばらく動けなくなって、、
あの時は、もうダメかと思った(笑)
以来、どうしても、受け入れられない。

冷たくて、怖くて、
なんで、あんなものが、
あるんだろう。。
存在が謎すぎる。

そのスペースで、もう一つ、
湯船を作ればいいのに!
と、水風呂に対して、
半ば憎しみすら抱いていました(笑)

しかし、実は、この水風呂が、
サ道では、最も重要な役割を果たすのです。
いまでは、僕も水風呂の場所と導線を、
真っ先にチェックするようになりました。

サウナ→水風呂→外気浴、
を、繰り返すことで、解脱に近い、
トランス状態、トリップ体験、

「ととのった~」

を、合法的に体験できると言うのです。

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↑原作コミック版「ととのう」

僕も、今や、水風呂が欠かせない。
入るときは、やっぱりドキドキするけれど、
飛び込んでしまうと、その緊張から開放され、
バンジージャンプでも飛んだような、
限界突破感があるのです。

こんな本もあるようです。

いろんな医者がいるもんだ(笑)

医者が言うと、なんか、説得力があって、
難しいことは医者に語らすのが、
いいんですね(笑)

で、僕も個人的な体感覚で、
サウナトランス「ととのった~」体験がどのようなものか、
シェアします。

「ととのった~」の時というのは、
日常の余計な雑念を考えることが、
なんかもう、できないんです。

新皮質の働き、つまり、自我意識や思考的処理が、
脳血流のなんらかの変化で、活動が低下しているんだと思う。
そして、いまここの、ポカポカする身体感覚のほうが、
かなり優位になっている感覚。

決して、高温多湿や冷水は、生体にとって、
心地よいものではありません。
自我意識も、暑い~~、冷たい~~、嫌だ~~~、
と、不快として認知していますが、

そこに、身体が逃げずに留まることによって、
気持ちをそのままにしておく、
というマインドフルネス体験が、
自然発生しているように、僕は感じます。

これは、トラウマセッションで行う、
エクスポージャーと脱感作のメカニズムと一致します。

これにより、ネガティブな感覚や感情への
耐性を上げて、自律神経系の耐性の窓を、
物理的に強化してくれている可能性は、
十分にあると思います。

不安やうつに効果のエビデンスのある非薬物療法に、
直接、外部から脳に、磁気や電気で、物理的に働きかける、
TMSやECTなどの治療法がありますが、
それでも、数ヶ月の継続した治療期間が必要です。

サウナは、短い期間でも効果は実感できるから、
ひょっとしたら、TMS以上の効果があるのではないか。

未来の心療内科治療ガイドラインでは、
標準化されたサウナセッションを、
アルゴリズムにそって、週◯セット、◯週間、
と継続することの有用性が証明されて、
記載されているかもしれない。

未来の心療内科妄想、、
病院の中のサウナ設備、
医療用水風呂、、、

やっぱり、50年後かなぁ(笑)

それとも、クラウドファンディングで、
作ってしまいますか?
心療内科サ道院(笑)



































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