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Well-being(ウェルビーイング)のワークプレイス

「Well-being」とは、なに?

コロナ禍により働き方が多様化し、個人個人の生き方や価値観の変様が あらわになった今、「Well-being(ウェルビーイング)」の意味や定義が働き方改革の指針になっています。

健康とは、「病気でない」や「弱っていない」ということではなく、肉体的にも、精神的にも、社会的にも全てが満たされた状態にあることを言います。(世界保健機関(WHO)憲章より引用)

Well-being(ウェルビーイング)の評価指標「PERMA」

  • Positive Emotion(前向きな感情)

  • Engagement (仲間、会社との約束、誓約)

  • Relationship (関係性、縁、繋がり)

  • Meaning & Purpose (人生の意味や仕事の意義、目的の追求)

  • Achievement/Accomplish (何かを成し遂げる事、達成する事)

評価指標には資本主義の全ての物差しである報酬がない。これは何を意味するのか?

報酬とは単なるお金だけではないのかもしれません。お客さまの「ありがとう」であり、仲間の「助かったよ」であり、絆かもしれません。社会的評価や認知かもしれません。これらは数字には表れません。
全てを損得勘定、合理主義で定量評価するキャピタリズムの終焉を意味しているのでしょうか。

FAGAMは高い年俸で有名ですが、5・6年すると8割の社員が独立したり転職していきます。グローバルカンパニーに勤めるエスタブリッシュメントも3,000万の年俸を投げ打って退社していきます。コールドマンサックス、アクセンチュア・・・数えあげたらきりがありません。これは先進国の民主主義国家に共通しています。

コロナ感染症は、人の移動を制限し、人の集いを無理やり減少させました。テレワーク(リモートワーク)の爆発的進展によりライフスタイルが激変しワークスタイルも大きく変わりました。

そんな社会情勢の中、米英欧の先進国では糖尿病及び予備軍が1割程度増え、成人の体重がコロナ以前より5.8Kg増えました。オン・オフの切替えが曖昧になり、集中力が散漫、精神的ストレスが高まり鬱病が増えています。
経済的には、対面でサービスを行う店舗、飲食店などのローカル経済を直撃しました。アルバイト、パートの単純労働者(弱者)は稼ぐ道を断たれ経済的に困窮しています。これは日本のみならず世界も全て同じです。

混迷が深まった現在、人類はホモ・サピエンスと地球環境の調和、ビジネスパーソンは体の健康、心の健康、経済の健康の調和を本能的に求めて「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」を追求していると思われます。

「エールフランス」体の健康サポートのハイブリッドワークプレイスを紹介

「エールフランスはスタッフ全員の健康増進のため自転車の使用をおすすめします」

航空チケットの価格はコロナ前の2倍にも関わらず、空席もなく予約を取るのも大変です。格安チケットよりもCAの笑顔のおもてなしを求めます。

Well-being指標にも表れていますが、人とAIやロボットの違いはなんでしょう?

それはEmotion(感情)です。人と人が繋がり、仲間と目的を共有して、悩み、うれしいこと、やりたいことを話すチョットした会話、その環境というステージがNewワークプレイスなのかもしれません。

おわりに

ラルフ・ワルド・エマーソンの金言をご紹介します。

「健康は第一の富である(Health is first Wealth)」 

体の健康、心の健康、経済の健康の調和をサポートするために、ビジネスパースンが個々のQOL実現をお手伝いする、それこそが人が集うワークプレイスの意義と思います。

Newワークプレイス共創の時代、日本独自の移転先B工事費高騰問題・移転元の原状回復工事費高騰問題は最大の障壁です。

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■■■ 執筆者 ■■■
萩原 大巳(はぎわら ひろみ)
一般社団法人RCAA協会 理事/ワークプレイスストラテジスト