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小椅子の聖母についてまとめてみた
ラファエロ・サンツィオ作
フィレンツェ/ピッティ美術館蔵
大塚国際美術館の解説によると、、、
円型画は祭壇用の縦長形式とちがい、親しみのある個人用の心画である。
しかし、ここでの人物構成は伝統的ではない。空間描写は見られず、
画面一杯にイエスの大きな体が描かれ、マリアは身を屈めてようやく円形に収まっている。
聖母はターバンにショールという世俗的衣裳で、伝統的な赤と緑のマントは着ていない。
円光がなければ世俗の母子像に見えるであろう。かなり大胆な構図には、ラファエロ晩年の新しい傾向が現れている。
幼児であるキリストを聖母マリアが抱き抱え、2人を敬虔な表情で見つめる幼児洗礼者聖ヨハネが描かれている。
こちらのサイトから、この絵について学ぶことができた。
椅子の背もたれ部分は教皇庁で使われていたもの、とされることから絵の注文主がその庁関連者であること。
円形の絵はフィレンツェでよくみられる形状であること。
このサイト主の推測ですが、教皇レオ10世がその注文主なのでは?ということ。
この絵のモデルは?
ラファエロの恋人説?
定かではないが、
恋多き画家だったと言われるラファエロの生涯の恋人についてはパン屋の娘マルゲリータという説が有名ですが、半身ヌードのポーズは当時の遊女のポーズで、高級遊女ベアトリーチェだったという説も有力。
調べてみるとますます謎が深まりそうなのでここまで。
この絵の感想
聖母マリアのこちらに向けられる視線に惹きつけられよく見ると、丸々と育った、愛らしいキリストが真ん中にいた。
そこからまた俯瞰して全体を見ると、
絵の丸の形がまた愛らしさ、柔らかさを増長させているのか、
はたまた聖母のしっかりとした抱擁が愛を感じるのか、、、、
全体として、暖かい気持ちになった。
それだけ、私の目には際立って見えた絵だった。
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