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【就職】音楽の専門学校に通おうとしている、通っている方へ②【サウンドクリエイター】

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

 ↓(前回のお話)


今回は主に就職に関してのお話をしていこうと思います。

僕は1年制の専門学校に通っていたため、就職も1年で決める必要がありました(自宅で作曲できる環境もなかったので)

今となってはDAWソフトや音源、機材等も比較的安価に揃えることが可能な時代なので、すでにDTMをされている方が専門学校に入学してもそこまで焦る必要はないかも知れませんが、一からDTMを学びに専門学校に入学し、自宅にその環境もないという方は周りよりも早めに行動するようにしましょう。

僕の学校では4月から授業を開始し、最初は本当に基本的なところ(音符の種類等)から音楽理論を学んでいきました。
午前中は音楽理論、午後からは実際にPCを触ってDTMの操作を学ぶという、非常に実践的な学校で、4月から7月までにポップスとロックの授業を終えた段階で、僕は就職活動を始めました。

まだ、こんな段階(2つの作品のみ)で求人を1つ潰すなんてもったいないと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、早めに就職活動を行うことで下記の事実に気付くことができます。

・サウンドクリエイターの求人の少なさ
・大手の会社は3~5月辺りで募集が終了している

もっと勉強してから、たくさん作品を作ってから応募しようというのも間違ってはいませんが、1~2年制くらいの専門学校に通っている方が後半に就職活動をして、その求人の少なさに驚いたとしても手遅れになる可能性が高いです。

まず、サウンドクリエイターを目指す方は日頃から求人を見るクセを付けておきましょう。
僕の通っていた専門学校にも就職課は存在していましたが、僕が応募した会社は半分以上が自分で調べた会社でした(周りが、学校側がサポートしてくれるはずと過度な期待は禁物)

ここまで述べたようにサウンドクリエイターは非常に狭き門であるため、周りを蹴落とすとまでは言いませんが、一度そのチャンスを掴んだらその職を手放さない方がほとんどです。
だから新しい求人というのもほとんど出ることはありません。
また、ひとつの会社にサウンドクリエイターが大勢居る必要もなく、企業側からも基本的には一人で一つのプロジェクトを完パケできるような人材が求められると思います(僕の時みたいに次の世代を育てる時は別です)

あとひとつ、早めに就職活動をすることで打たれ強くなります。

お祈り封筒が届くのはもちろんですが、返事すら来ない企業もあったりするので、イチイチ落ち込んでなんかいられません(全リテイクくらって終電で帰ったり、泊まり作業になることに比べれば何のその)
また、自然と就職活動にも慣れていくので、応募するためにどんな作品が必要なのか、応募書類の書き方はどうしたら良いか、これらのハードルが下がると後でめちゃくちゃ気持ちが楽になります。

僕も最初はやはりゲーム会社を志望していましたが、その求人の少なさからカラオケ楽曲の打ち込み(MIDI制作)の会社に応募したりもしました(もちろんこれも受かりませんでしたが)
そして最終的に辿り着いたのはパチンコ・パチスロ業界です。

今現在はどうなっているか分かりませんが、僕が専門学生だった頃はパチンコ、パチスロ業界はなかなかの盛り上がりを見せていました(※ パチンコは「北斗の拳 -剛掌-」辺りで、パチスロは「5号機のART全盛期」ですかね)

だからなのか、サウンドクリエイターの求人を調べると大体出てくるのがパチンコ、パチスロの会社だったと思います。
最初はスルーしていたのですが、年末頃になっても就職が決まっていなかった僕はパチンコ、パチスロ業界も視野に入れて就職活動を続け、何とかギリギリで内定を頂くことになりました。

長くなりましたが、ここからが本題です。

僕と同じようにゲーム会社を目指している方、パチンコパチスロをやったことがない方は敬遠しがちな業界ですが、受け口はゲーム会社より確実に多いのがパチンコ、パチスロ業界です。

「就職浪人してでも、夢の、憧れのゲーム会社に入りたい!」という方もいらっしゃるとは思いますが、僕と同じように短期間で就職を決めないと将来のことが不安だという方は、パチンコ・パチスロ業界のサウンドクリエイターを目指すというのもひとつの道だと考えて頂きたいのです。

1年でサウンドクリエイターになった方と、2~4年後にサウンドクリエイターとなった方の間には、現場で得られる経験、知識、対応、そして社会人としても圧倒的な差が生まれます。

また、何もかも若さゆえに許されること、若さゆえに理不尽なことに耐えられたり、乗り越えられる壁があったりするのも事実で、これは当然歳を取るたびに失われていきます(プライドの高い方は年下の先輩社員に制作物を否定されたりするのはなおさらキツいものがあると思います)

前回のお話で大手の学校は通学期間が長いことをデメリットとして挙げさせて頂きましたが、これらがその理由です(就職浪人をしても同様)


最後に、今回僕が一番お伝えしたかったことを書きます。

"夢は見続ける限り終わらない" ということです。

第一希望の業界に就職できず、第二志望の業界に就職しただけでは夢って終わりませんよね?
最初は違う業界に居たけども、その現場で得た技術、知識、経験を活かして数年後に憧れのゲーム会社に転職できたら、それは夢が叶ったと言えるのではないでしょうか?

夢は憧れのゲーム業界に就職することですか?

それはきっと違いますよね?

あなたの一番大事な夢はきっと、
サウンドクリエイターになることだと思います。

回り道をしたって良いのです。
現場で得られる経験と実績は何物にも代えがたいモノ。
もし就職活動で二の足を踏んでいる方がいらっしゃたら、まずはサウンドクリエイターとして現場に立つことを最優先に考えて下さい。

余談になりますが、パチンコ・パチスロ業界の花形はBGMではなくSE(効果音)です。
このSEの知識と技術を身に着け、ゲーム業界に売り込めば、相当印象の強いサウンドクリエイターになることができると僕は思っております。

(※ 有料記事にはなりますが、SEの作り方・考え方についての記事もございますので、気になる方は是非!)

あの頃の僕のように、
サウンドクリエイターを目指す全ての若者たちに届きますように。

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