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【DTM】コンプレッサーはじめました②【プラグイン】

 ↓ (前回のお話)

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

前回は僕がどうしてコンプレッサーを避けてきたのかを書きましたが、本日は積極的にコンプレッサーを使ってみて気付いたこと、自分なりのコンプレッサーとの向き合い方を書いていきたいと思います。

そもそもどうして僕がコンプレッサーに手を出すようになったかと言いますと、音圧を上げるというよりは音質の向上であったり楽曲全体の立体感(音の前後感)を少しでも得るためにはどうしたら良いかを考えたことがキッカケでした。

したがって1つのトラックに対してコンプレッサーをかけるパターンではなく、ミックス・マスタリングの一環としてマスタートラックに使用したコンプレッサーの感想を書いていきます。

それでは今回僕が使用したプラグインを2つご紹介させて頂きます。


■「Vintage Compressor」(※ Cubase Elements以上で付属)

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付属の無料プラグインとは思えない、素晴らしいコンプレッサーでした。
挿すだけで結構良い感じにアナログ感を出すことができます。

(僕が設定した各パラメーターの一例)

・【RATIO】…「2」(※ とにかくポンピング感が苦手なため)
・【INPUT】…「1」(※ とにかく自然に感じさせたかった)
・【ATTACK】…「10~30ms」(※ 程よいアタック感)
・【RELEASE】…「200~350ms」(※ 自然な余韻を目指す)

あくまでトータルコンプ的な役割なので、とにかく自然にかけるのが大事ということが今回身に染みて分かりました。


■「Multiband Compressor」(※ Cubase Pro以上で付属)

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こちらも付属の無料プラグインとは思えないほどのクオリティーでした。

4バンドの帯域を自由にコントロールできるのが最大の特徴なのですが、ソロボタンを押すと帯域ごとの音が一発で分かるため調整がしやすく、個人的には使いやすい印象を受けました。

(僕が設定した各パラメーターの一例)

・低音域(0~200Hz)
・低音~中音域(200~700Hz)※ 楽曲によって異なる
・中音~高音域(700~?Hz)※ 楽曲によって異なる
・高音域(?~20kHz)※ 楽曲によって異なる

・【THRESHOLD】… とにかく自然にすることがポイント
 ⇒ ゲインリダクション(RED)は絶対に6dB以下にする

・【RATIO】…「Vintage Compressor」同様、基本的に「2」
 ⇒ とにかく自然な圧縮感を目指す

・【ATTACK】… 各帯域ごとに適正な値を目指す

・【RELEASE】… ※ オートモード(超オススメ)
 ⇒「A」ボタンを押すと適切な値に自動的に設定してくれる


(※ 注意点)
この「Multiband Compressor」をマスタートラックに挿すと(僕の環境下では)MIDIキーボードでの入力でレイテンシー(発音の遅れ)が発生することが判明しました。
同じような現象が起きてしまう方は打ち込みが全て終了してから使用すると良いでしょう。


僕がマスタートラックに使用したコンプレッサーは以上2つになります。

最終的に「マキシマイザー」や「リミッター」等で音量を上げていくわけですが、より良い音質で立体的に、そして効果的に音量が上げられるように「コンプレッサー」をかけてみた結果、色々なことに気付かされ、やはり逃げずに挑戦して良かったというのが率直な感想です。

昔バンドをやっていた頃【the band-apart】をよく聴いていたのですが、リードギターの川崎さんが「自分にはコンプレッサーが必需品で、一時期は2~3個繋いでいたこともある」と回答していた記事を読んだことがありました。

当時は「コンプレッサーを2個以上かける意味ってあるのかな…」と正直思いましたし、それほど自分にとってコンプレッサーは重要な機材であるという、笑い話のひとつだとばかり思っていたのですが、実際にプロのエンジニアさんのブログ等を拝見させて頂いてもコンプの2個がけを推奨している方もいらっしゃって本当にこの期間は驚きの連続でした。

僕のように独特の圧縮感、ポンピング感が苦手な方は1つのコンプでガツンと圧縮するのではなく、小さくコンプを2度がけして少しずつ音圧を稼いでいくという手法がオススメです。

今回は基本的に「Cubase Pro」を使用されている方を想定した記事となってしまって申し訳ありませんが、他のDAWソフトを使用されている方はお手持ちのコンプレッサーで置き換えてご確認頂ければと思います。

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