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誰かのために、花を想う

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こんばんは。rin branding office 安井です。

「花き業界をアップデートし、花や植物に関わる全ての人々を幸せにする」を掲げ、3つの事業を展開する田中さん。

でも、なぜ、お花、なのでしょう。

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生きるってどういうこと? 考え抜いた高校時代

太陽のような田中さんですが、高校時代の多感な時期に、原因不明で入退院を繰り返す時期があったといいます。

「1年間で6~7回入院していたこともありました。学校と病院の行き来の中で、時に、自分が壊れていくような感覚になったりもした。生きること、命について、たくさん考えました

当たり前のように学校に行き、みんなと同じ日常を生きられなかったから、それが結果的に、人と違う人生を歩むことを全く恐れなくなった原点かも、と話します。

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目の前の1人を、幸せにしたい。そのために、できること。

医者家系だったこともあり、田中さんも自然に医者を志し、受験校に入学しました。そこでまた、進むべき道は?と考えます。

「親類で、僻地医療をしている臨床医がいて、それで、僕も臨床に興味を持ちました。医療は、臨床か研究、どちらかの道に進みます。ビジネスをするなら研究医。でも、目の前の人を救いきれない。僕は、とにかく、目の前の1人を幸せにしたい、と気づきました」

医療を手段に世の中に向き合うべく、医大を受験したものの、不合格。そこで大学の文系学部に進んで、サラリーマンになりました。でも、「90%楽しくなかった」のだそうです。

田中さんはまた、たくさん考えました。何が好きで、何ができて、何がしたいのか? そして、植物や動物など生き物に対して、大事にできる自分がいることに気づきました。

「もしかすると、人間以上に大事にできるかもしれません」

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めぐりめぐって、考え考え、田中さんは「花」にいきつきました。

花の1輪1輪に向き合うこと。その先のお客様1人1人を思い、向かいあうことーー。

それで、サラリーマンを続けながら、土日だけ花屋さんで修業することにしました。やればやるほど、花のとりこになっていく日々だったそうです。

そして、蓋を開けてみれば、花卉業界は、青山フラワーマーケットが生まれた約20年前から、仕入れや売り方、店舗構成など、ほぼアップデートがされていないことにも気づきます。「これだ」と、思った瞬間でした。

目の前の1人を幸せにする。大好きな花に触れて、向かい合って。

田中さんは、道を見つけました。

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田中彰さん(BOTANIC

ex. flower shop & laboratory   東京都目黒区中目黒3-23-16 3F

【誰かのために、花を思う。後編に続きます】

Photo by Ryo   Text by PEKO


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