今までの人生はリハーサルだった、本番人生始めたい ~7万の帰国チケットを無駄にしてベトナム残留するかもしれない話 ~

■1 帰国するかもしれない、とは?

■1-1 市中感染3ヶ月ゼロのベトナムからコロナ渦中の日本へ戻る意味ー

11/1に帰国を決意し、12/26の飛行機のチケットを取りました。
そして、仕事を辞める旨と、マンション退去の旨を告げました。

市中感染が約3か月ゼロのベトナムはその分入国がとても厳しく、一般人が入国できるのは半年~一年近く先じゃないかと言われています。
そんな中、イージーモードのベトナム暮らしを捨て、コロナ真っただ中の日本に帰り、無職で実家に転がり込む。猫も連れていかないといけない。

それでも「帰る」と決めたのは、ベトナムで唯一無二の親友を失ったことがきっかけで、自分の人間関係の作り方を猛省し、「両親のもとで愛をもらいながら人生やり直したい」と思ったからでした。
(この話は後述します)

■1-2「今までの人生全部リハーサルだった」と気付かせてくれたタロット屋さん

しかし、11/7に出会ったホーチミンのタロット屋さんのアドバイスを機に、進退を考え直しました。
タロットの結果は、

「あなたは、他人の心がなかなか分からない星の下にいる。だから両親の下で愛情もらい直しても、劇的な変化は無いだろう」
日本とベトナム、どちらにいるかはあなたの人生にとってそんなに問題じゃない。日本に『逃げる』『撤退する』と引け目を感じなくてもいい。ゆくゆくは、世界のどこでも出来る仕事をやっていくだろう」。

そしてタロット屋さんの個人的なアドバイスは

「一度した帰国の決意をキャンセルすることで、リミッターを外し、これまでの自分じゃ絶対やらなかったけど、やってみたいことをやってみては? たとえば、個人の実力で思い切りお金を稼いでみるとか、外国人の男と遊びまくるとか、ベトナム人富裕層コミュニティに潜入してみるとか」
「もしうまくいけば人生にとって大きな収穫がある。もし大失敗したり大恥かいたら日本へ逃げちゃえばいい」

というものでした。

そして11月中旬、心の中で親友の「お葬式」を済ませ、メンタルがやや回復する中で、その選択肢は現実味を帯びてきました。

「確かに、せっかく海外に来たのに、予想外のことはせず、小さく収まっていた」
「外国の方が、しがらみが無い分ハメを外しやすいだろう」
「リミッターを外して、何でもしていいと言われたら、私は何をするだろう?」
と考え始めた。

それとともに、私は今までの人生で何ひとつ本気じゃなかったと気付いた。

小説やライブやエッセイ等、大事な創作物を作ったことはある。でも、それらは命を賭けて作ったものではないし、命を賭けて売り込んだわけでもなかった。
金に困ったことも無いけど、大金持ちになったことも無い。それは、リスクをとったことが無いからだ。
世間から大バッシングを受けたこともないけど、最高に誇れる評価を得たことも無い。それも、リスクを取ったことが無いからだ。

今回の件で私は胃痛で5キロ痩せた。人生で一番辛かった。親しい人にブロックされたのが人生初で、こんなに辛いのかと知った。でも、この程度で「人生で一番辛い」だなんて、ショボすぎる。元彼にすらブロックされたことがなかったなんて、ある意味、今までぬるい人間関係しか築いてこなかった証拠じゃんか。

そう、今までの人生、全部リハーサルだったのだ。

■1-3 眠れる獣の転機待ち

実は10月、親友に替わる新たな縁をベトナムでつかむべく「新しい場所に行きまくり、出会いまくる期間」と決めて行動しまくった。しかし結局、傷だらけのまま爆走する獣は獲物を得るより、かえって出血量を増やして自己嫌悪と孤独を深め、かなり切羽詰まった中で「ベトナム撤退」を決意するに至った。

しかし11月は、「悲しいうちは何もせず、悲しみを静かに味わう方が、かえって傷が癒えるのは早いのでは」と気付いた。なので今は「喪中」と決め、行動を控えています。

帰国の飛行機まであと一ヶ月弱。

もしかしたらそれまで「喪中」が続き、おとなしく日本へ帰り、両親の元でエナジーチャージしてから活動再開するかもしれない。
しかし、もしかしたら明日に完全回復して、ベトナムで猛烈に活動し始め、ベトナム残留の機を掴むかもしれない。(その場合は、12/26以降の職も家も「無」だから、マジで仕切り直しね!)

「日越どちらでもいいや」と思えた瞬間に道が開けるような気もする。

本気になった私が何をするかはまだ分かりません(というか、既存の私が思いつくことをやっても意味がない)。
正直、本気、怖いです。(失敗した時、自尊心、お金、人間関係……あらゆるものを失いかねないからね)。
でも、「死ぬまでリハーサルのままの人生」の方がよっぽど怖い

■1-4 確変前夜

親友と離れつつあったこの数か月で、私の考え方が明らかに変わっています。

・全部理屈で考えていた私が→「セレンディピティ」や「タロット」など、理屈以外の不思議なものを信じるようになった
・「早ければ早いほどいい」と考え、全て自分のタイミングで行動していた私が→「機」を見るようになった
・「私は自分を信じて直感的に行動できる」と思い込んでいた私が→タロット屋さんに「あなたは直感が働かない」と言われ猛反省。自分を妄信せず、他人の意見をかなり取り入れるようになった

そんなこんなで、タロット屋さんの言うことをここまで聞いているのです笑(占い結果というよりは、人生経験豊富な大人のアドバイスとして、彼の意見をよく聞くようになっている)

自分を変えるのはキツいです。しかし、今までの人生が全部before式でドン詰まっちゃってたんだから、多少キツくてもafter式に変えてみる価値はある。

after式の私が今後とりいそぎやってみたいことは、

タトゥーを彫る
・めちゃめちゃ人に頼る
・引っ越す。空き部屋をもてあましてる誰かの家に転がり込む(ベトナムではよくある)
・筆名を変える
・人の金か経費でレヴェリーサイゴン(「6ツ星」と呼ばれる、東南アジア一のホテル)に泊まる。旅行もし倒す
・新しい形の、ヤベエ芸術を作る

ですね。とにかく自分を信じず、他人と神様のノリに流されて行動してみたいね。それは、今までの人生で全然やってこなかったことなので。

でも、よく考えたらコレほぼ全部日本でも出来ることだね。
だから本当、日越どっちに住むかもノリで決めようと思います!

■2 帰国決意のきっかけ ~知り合いゼロで海外住むと詰むぞ!の話~

前述の通り、帰国を決めたきっかけは、ホーチミン一の親友を失ったことでした。
(物理的に死んだわけではない。あらゆるSNSをブロックされた上、コミュニティの別な子に、私に関する嘘を言われ、よその女友達関係も壊されそうになった。現在、おそらく親友は自分で作った嘘を信じ込み、私への恨みを増幅させている。だから私は「冷静な話合いは不可能」と判断している。)

しかしそもそも私は、異国に、同僚、友人ゼロ、ついでに言うと伴侶もナシで、単身で来たことが地雷でした(こっち来てから気付いたけど、そういう人ってあまりいないっぽい)。

だからこそ、初めて出来た友人と依存しあってしまった。それは、今思い出しても、濃厚で稀有で尊い関係だった。バックグラウンドこそ結構ちがえど、東京より小さな異国の街に住む日本語話者同士だからこそ築けた、他にない関係だったと思う。

でも、同時に不健康さを孕んでいたし、結局それが破綻を呼んでしまった。
(もちろん、私自身の性格の欠点も大きい。それは反省&謝罪&分析済です)

もしここが日本だったら、そもそも一人の人間にここまで依存しなかった。そしてもしその一人を失っても、すぐに他の友人や家族に頼れた。

だから私は、本来的に日本にいるべきだなと思った。元々、海外にいる強い理由は特に無かったからね。

人生のどこかでまた絶対に海外に住みたいと思っている。
でも、「次に外国に住む時は絶対、『友人』か、『仕事上の一蓮托生のパートナー』か、『伴侶』を作った状態で、飛ぶ!(できれば複数!)」と肝に銘じました。

以下、私信です。

■3 私信

万が一(億が一)君がこれを読んでも、多分、今は私と友達に戻る気は無いと思う。
君が自分で作った嘘を信じ、私を恨み続けることで、心が安定するなら、それで構わない。
でも、状況はいつか変わる。君がまた孤独になって、死ぬほど落ち込んだ時、私はいつでも君を助けることができる。
人生はクソ長いし、人間関係は常に変わる。だから、何年後、何十年後でもいいから、私を思い出してね。
でもまあ、たとえ死ぬまでブロックされ続けようが、私は勝手に親友だと思ってる。
私はめちゃめちゃ強いので、それでも全然大丈夫。
絶対理解されないと思うけど、君にブロックされる直前も、その瞬間も、私は、君ともっと良い友達になろうと思って行動してたんだよね。
それぐらい、私はめちゃめちゃ強いんだよ。


渋澤怜(@RayShibusawa

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★ホーチミン在住の人へ
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ちなみに彼、急に小説を書き始めて才能爆発させております。ホーチミンが舞台なので在住者は二倍面白いはず。おすすめ。

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