検索したら何でも1秒で分かる時代に、"記憶している"って、びっくり人間程の扱いしかされないよね。

注意:最初に書いておくけど、もう少し厳密に言えば、

"検索したら何でも一瞬で分かる様になれば、客観的にある程度価値のある情報を記憶している、ってそこまで重要なスキルじゃないよね"って事です。

記憶力が要らなくなるとかの話じゃないっす。

例えば、貴方が旅行先でキレイな景色を見たとして、写真を撮っていなかったり、写真を撮っていたとしても奥行きとかの再現が難しい場合とかもあるからやっぱり肉眼で見た光景を覚えていたいとする、この場合、記憶力大事ッス。君にとって。

だからその、君が個人的に、趣味として何かを覚えたいっていうのは分かりますと。それは全然良いと思いますと。

でも、客観的な情報かつ理解を必要としない情報(例えばユトレヒト条約1713年とか、第二次大戦1945終わりー。とか。)ってもはや覚える必要がない。

ググればいいじゃん。特に、理解をそこまで必要としない情報、例えば、第二次大戦はいつ始まったか→1939年9月1日

↑この情報って正味もう要らんよね。

”何故”始まったかとかはまぁまだ必要かな。グーグルだけで分かりやすく、特に"日本語を使って"分かりやすく説明する事はまだ出来ない。まぁ5年先には普通に出来てると思うけど。逆に言えば日本語を使った分かりやすい解説、みたいなのって5年先生き残ってませんよ。

だからその、じゃあ第二次大戦の頃って(まぁ今もそうだけど)ナショナリズムや過激主義が特定の国で台頭した背景には何があったの?とか。

歴史的、文化的な側面からの分析や、犯罪学的な視点。

(つまり、優生学とか、過去の歴史の勝利及び敗北から来る"もう一度戦争をするぞ!"という気持ちで分析する意見もあるけど、それ以前にそもそも人々って貧しくなると過激になるよねっていう現代の犯罪学的な視点があったり。っつーことで第二次大戦が何故起こったかって言うと、人々が貧しかったし、貧しいから勉強出来ないし、インターネットも無いから相互理解も進まないし、みたいな状況で起きました、と。特に、ヨーロッパ諸国とか、まぁ少なくとも西欧同士くらいは揉めなくてもいいだろwwwwwwwwwwwwwwって感じはあるよね。)

くらいの話を5年後にはグーグルが機械音声でやります。

で、じゃあそういった複数の情報(知識)を掛け合わせて、分かりやすく日本語の文法に沿って伝えるっていうのはまだグーグルが出来ないんだけど、そのうち出来るようになります、と。

んで、そういった理解が必要な知識、複数の情報をMIXした上で微調整が加えられた知識っていうのはまだ検索じゃなかなか出ません、と。

Wikipediaは長いし。(その分暇なときに読むと良い暇潰しになるコンテンツだけどね。) 

じゃあその知識はまだ必要だけど、客観的かつ理解を必要としない知識はもう既に要りませんと。

なのでその、ユトレヒト条約何年!

カリウムの元素記号!とか、そういうのってもう覚える必要がない。

もちろん大学院で化学を研究するって時にカリウムの元素記号知らないってのは論外だけど、じゃあ今までカリウムの元素記号を覚えさせられてきた人の何割が化学の道に進みましたか、と。

つまりその、情報を得るという事のコストが極限まで下がった現代では、一斉に学ばせる必要はなく、個性を持った学びをする方がむしろ良い、って事。

特に一斉休校の今だからこそ考えるべき事だし、親がしっかりコントロール、あるいは逆に放任できるなら、学校に行かないって選択肢だって取れる時代ですよ。お前の子供だろう。国とか都道府県の前にそもそもお前が守るべきなんだよお前本人が。

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