👀 新しいコミュニケーションのレシピ｜デジタルツイン時代のアニメ「アイドールズ！」の作り方

こんにちは！あるいはこんばんは。株式会社RayのPR担当です。
早くも夏、来ましたね。
今回も新しいコミュニケーションのレシピと題して、弊社で制作したアニメ、「アイドールズ！」をご紹介していきます。

新しいコミュニケーションのレシピ
企業から企業のお客様へ、あるいは企業から個人のお客様へ。CM、デジタルコンテンツ、web、イベント、印刷物 etc…表現手法を問わず、コミュニケーションに関する支援を行う株式会社Rayがお届けする、プロジェクトの裏側や過程をご紹介するシリーズです。
☟ちょっと実績の更新が間に合っていない弊社サイトはこちら☟
https://www.ray.co.jp/　

お悩み：新しいアニメ表現にトライしたい
お客様：シンエイ動画株式会社様
プロジェクト：アニメ「アイドールズ！」

「アイドールズ！」は、空席祭りなアイドルがキャパ100人のライブハウス“ほいほいホール”を満席にするために奮闘する、10日間の熱くてゆる~い物語。株式会社レイは、シンエイ動画株式会社様ならびに株式会社81プロデュース様、株式会社BS朝日様と一緒に制作委員会として、本作品の制作に携わらせていただきました。

声優＝女優＝アニメキャラ。境がとける新しいアニメ

さて、この「アイドールズ！」。
そもそも、シンエイ動画様が新しいアニメの表現を作品を通じて探究できるパートナーをお探しのところ、弊社が Vキャラモーション®︎ というサービスを提供している事に目をつけてお声がけいただいたのが始まりでした。

Vキャラモーション®︎ は、モーションキャプチャ―システムを使って、実際の演者の動きをバーチャルキャラクターに同期させていく映像演出サービス。あの、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ではプレビズで活用されていたモーションキャプチャーですが、Vキャラモーション®︎を駆使してもう少し大胆に、いきなりモーションキャプチャーで撮影本番に挑んだアニメ番組。それが「アイドールズ！」です、いうなれば😊。

シンエイ動画株式会社様と株式会社81プロデュース様が、声優さんの育成プロジェクトを進めておられた事もあり、声優さんが女優として、声だけでなく実際に身体を使って演じ、それをアニメのキャラクターとして合成していく…という「アイドールズ！」のひな形が立ち上がります。

そして、ストーリー自体も、アイドル達が成長していく過程を、シュールな笑いにのせてお届けする…という形で、「アイドールズ！」の物語の中に、声優自身が女優としてアイドルとして成長していく物語が内包された、入れ子構造の物語となりました。
ニコ生でライブ配信を行うと、視聴者の方がコメントで暖かくつっこんで下さるなど、作中のキャラクターとキャストが同期的に成長していく過程全体が「アイドールズ！」という作品だったとも言えます。

共に創るプロセスが、物語自体を生成していく

本作の監督は、株式会社レイ/CRAZYに所属する中野 翔太が担当しました。中野いわく、「当初は4人のアイドルが売れっ子になるためにがんばる」というシンプル&ストレートな成長譚でオーダーいただいたそうですが、お引き受けするにあたって少しはずした形で演出を入れていったとの事。

中野：「自分自身はCMやMVのディレクターとしての仕事をしてきていたので、いわゆるアイドルのきらきらした成長物語だったら、自分は適役ではないのではないと当初は思っていました。僕がお引き受けするなら、きらきらした爽やかなキャラクターだけではない形で味付けをしたいなと。そのわがままを許していただけたので、前向きに取り組む事ができました。」

いつものCMやMVの制作プロセスと大きく異なる進め方となったのが、キャスト(声優) 達が「本読み・稽古」を繰り返して、舞台作品やドラマのように演技を固めていったところ。

中野：「最初は演技をディレクションしていたのですが、だんだんとアイドールズの型みたいなものができて、キャスト達が現場でアドリブしてくれたのがそのまま採用になる。というような流れも多かったです。撮影に入るまでにガチガチに内容を固めて入る通常の制作プロセスとは対照的でした。」

との事で、いわゆる「アニメ」「アイドル」に対しては初挑戦となった中野が、現場でキャストと一緒に創り上げる。という点においても、領域をとかすような取り組みがあったのでした。

裏テーマ、「アニメ制作における作業効率化」は…

ちなみに、このお仕事をお引き受けするにあたって、スタッフの間での裏テーマとしては「アニメ制作における働き方改革」とまでは言わないものの、キャストの演じた撮影素材＝キャラのモーションとしていく事から、作画工程の省力化も当初は狙っていたようでした。
しかし、いざ歩みを進めてみると、モーションキャプチャーを行うための360°カメラ特有の撮影～編集の苦労が連続。人が重なるとデータが収録できなかったり、座ると足のデータが飛んでしまい、うまくアニメーションに反映されなくなってしまう…などなど、編集工程において描き足す絵も多かったとか。撮影後の工程も、弊社内のマックレイ編集室で行い、グループ総出で作品を仕上げていったのでした。

デジタルツイン時代の、新しいアニメを通じたコミュニケーション 

「アイドールズ！」は弊社としても、新しい挑戦が様々なレイヤーで重なった取り組みとなりました。現実世界のキャストが演じた動きが、そのままデジタルの世界のアニメ表現になっていく。
それは、「リアル (物理) 空間にある情報をIoTなどで集め、送信されたデータをもとにサイバー (仮想) 空間でリアル空間を再現する技術」であるところの「デジタルツイン」の時代を半歩先取りしたアニメであったのかもしれません。
「アイドールズ！」のニコ生配信などで触れ合っていただいた視聴者の皆様は、そんなデジタルツインな世界でハイタッチしあった、新しいコミュニケーションの現場の目撃者だったと思います。

\\ Blu-ray発売中！よろしくお願いします//

そんな感じで、「アイドールズ！」、もしまだ見ていないという方は
是非Blu-rayで見てみてください～。

また、Vキャラモーション®︎が気になる、アニメ制作を頼んでみたい。　　という皆様からのお声がけも、どしどしお待ちしております～！

最後までお読みいただき、ありがとうございました！
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