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西の果てサルベーションマウンテンへ

数年前に親友がLAに来たので、私が行きたかったサルベーションマウンテンに車で行ってきた。

サルベーションマウンテンとは?いい記事見つけました。

とにかく、スピリチュアルな親友。私に、ライオンゲートを教えてくれたのも、宇宙元旦やら、乙女座新月やら、とにかく長い事私に助言をしてくれているのも彼女。宇宙やら、宇宙人やら、たまに奇想天外な事を言って私を爆笑させてくれる彼女に今回はいつものお礼で楽しんでもらおうと思って、地層と火山の造形美のジョシュアツリー国立公園を先ず選びました。ここから見る夕日と空は、本当に綺麗だった。そして、そこからパームスプリングス、そして、サルベーションマウンテンと言うコースで子旅行に行ってきました。

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ここへは、ロスから2時間ほど。ジョシュアツリ―国立公園内は驚くほどデカくて、結構回るのに時間かかります。

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そして、ジョシュアツリーからパームスプリングまでは、1時間ちょっと。この晩はパームスプリングスのホテルの様な素敵なAirbnbに一泊。

そして翌朝、とうとうパームスプリングスから、サルベーションマウンテンまで。ここからまた2時間くらいかかります。私達は、10月の平日に訪れたので、全く空き空きでした。サルベーションマウンテンまで行く途中には、かの有名な音楽フェス:コアチェラ(Chachella)が行われるコアチェラ市を通過します。インディオっていう郡です。

道中は、全くビックリするくらいの田舎道や街を走るんですが、心配になるような道が続きます。そして、砂漠状態の道をしばらく行くと、突然右側に現れます。意外にこじんまりしていて可愛い。

人が全くいない朝がおすすめ。私達が訪れた日は、私達以外には、カップル二組のみしかいませんでした。撮影会開始です。

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あっちに行ったり、こっちに行ったり、本当自由に動き回って、小一時間いたかと思います。楽しかったね~。さて帰ろう!と言って、ロスに向かう私達。そこから、フリーウェイに乗るまでは、心配でしたが、乗ったら帰りは余裕です。鼻歌なんか歌いながら帰っていたら、なんと、検問所が目前に。。。


そうなんです。サルベーションマウンテンの位置は西はアリゾナ州とそして南はメキシコとのボーダー付近で、州を跨いで農作物などをカリフォルニア州で裁く人が居たり、不法移民が移民局から逃げ回ったり、まぁ色々な問題があるようで、ボーダーパトロールが設定してあり、空港と同じ連邦警察官(Federal Agent)が居たんです。しかも、今回私がレンタカーした車が運悪く東海岸ライセンスプレートの車で。。。もう逃げられませんから。1台前の車は、一旦停止後オッケーが出て直ぐパス。

さて、私の番です。もちろん、両手はハンドルに付けて待機。

検査官:「窓を開けなさい。」

窓を開ける私。

検:「ライセンスとレジストレーション」

撃たれたら怖いので、

私:「助手席足元に私のカバンがあるので取っていいですか?」

これね、かがむと銃を出すのと間違えられて、たまに撃たれる事件あるからね。自己申告するわけ。

検:「ゆっくり取りなさい。」

先ずカバンごと引っ張りあげて、リュックのチャックをゆっくり開けます。財布を出すまでは、めちゃくちゃゆっくり出してます。

私:「ライセンスです。」

免許証をゆっくり差し出す。

検:「レジストレーション」

私:「ダッシュケース開けます。」

もう、なんだっていちいち報告するからね、私。撃たれたら困るやん!

私:「そこから、車の車両登録証を出します。これです。」

差し出すと、名前が違うと言われる。何故かって。TUROと言うアプリがあって、普段人が使っていない車を貸し出せるというシステムで、今回はマイル無制限なのと、レンタカーより断然安いので、2泊借りてたんです。


私:「これは、TUROというアプリでレンタカーしている車です。」

不審がられるが、アプリの貸し出し履歴を見せる。

検:「ステイタスは何だ?なんで、カリフォルニア州に住んでいる?」

もう完全に怪しまれちゃってるーーーーー。すでに心が折れそうになって来てる私。

私:「グリーンカード保持者で、今日は彼女が日本から遊びに来てるので、今サルベーションマウンテンに行って帰ってきているところです。ロサンゼルスに住んでいます。」

もう、許してくれ~。ゲロ出そうだ。

検:「助手席のID見せなさい。」

ゆっくり、あなたのパスポートも見せなさいって言ってる。と日本語で伝えると、

友:「えええ。私まで?」

私:「もう、つべこべ言ってる場合じゃないの。出して。でも、ゆっくり出して!」

検:「何をごちゃごちゃ言ってる?」

私:「今彼女にパスポート出すように言ったんです。」

ようやく掴んだパスポートを検察官に。入国した日を見てるのか

検:「いつ帰る?何日ステイするんだ?」

私:「先週末来て、今週末に帰国します。」

検:「お前に聞いてない。」

私:撃沈。。。。

いつ帰るって言ってるよ。

友:「9デイズ」

検察官は、パスポートを返してきた。

検:「お前のグリーンカードを見せろ。」

私:「携帯してません。家にあります。」

検:「なんで持ってないんだ?」

私:「日本に帰国する時以外には、大切なモノなので家から絶対に持ち出さないんです。今回は、検査がある事を全く知らなかったので、持ってきませんでした。すみません。」

検:「移民ならいつも自分のステイタスを証明できるように持っていないのはおかしいだろ?」

この人本当にしつこい。。。。心がもう折れています。

私:「次回からそうします。」

。。。。。。。

しばらく無言が続いて、

検:「よし。行け。」

何分拘束されてたんでしょう?本当にあそこで、二人で捕獲されてしまっていたかと思うと今でも胃が痛くなります。しかももう少し問答ありましたが端折っています。汗。書いてる最中も思い出しても辛い体験で、胃が締め付けられる感じでした。本当移民局って怖いよね。

この、行け!の言葉を聞いた時は、F1並みに急発進したいくらいアクセル全開にしたい気持ちを抑えて、そーっと走り出しました。気をゆるんだ頃に上にまさかのカメラが設置されていて、あわよくば爆笑してるところでした。でも当の私は、マジこの件にビビり倒していて、カメラを過ぎても、

「あー良かった。」を連発して帰っていたのでした。小一時間後には、ようやく、お目当てのデザートヒルズのアウトレットに到着。もうご褒美に自分にポロのカーディガンと、アディダスのスウェットとトレーニングシューズを買ってあげちゃうという発散ぶり。やっぱり友人は、ブランド物を爆買いしてました。私は、妹と母親にCoachのポーチとパースを買ってあげて二人の珍道中は、無事終わりました。

皆さん、サルベーションマウンテンに行く際は、絶対に身分証明書を忘れないようにしてください。私みたいに、皆さんが寿命が縮む思いをしませんように。




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