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題: それでも俺は、妻としたい 作: 足立紳


この本は、ツイッターで以前東野幸治さん(以下:ダディ)が紹介していた本で私がずっとずっと読みたかった本でした。ダディの「メッセンジャーの黒田がめっちゃ推していて自分も読んだんだが、本当にめちゃめちゃ面白かった!」という投稿を見てから私の中ではどうしても手に入れたい本の一つになっていました。

あいにくロサンゼルスでは、3/15からロックダウンが始まり市内の書店も図書館も全てクローズされてしまっており、本オタの私には非常に苦しい日々が今も尚、続いております。特にダウンタウンにあるリトル東京図書館は、日本の本の貯蔵が市内でNo.1で私のお気に入りの図書館なので利用できない事には本当に涙をのんでおります。

そんな私に3月末に救世主我がご両親からの救援物資の救済案がラインで届いたのです。嗚呼、本当に有り難や〜。両親的には食糧品を送るつもりの様でしたが、この時期のアメリカ税関の検疫の事を考えると没収の危機もある為、丁重にお断りしました。でもでも!マスクの差し入れ案は涙が出る程嬉しかったです。当時は全く店頭に無く完売が続いていたんです。(アマゾンでも!)

そこで私が嘆願したのが本!重量の事も考慮して渾身の4冊を選びました。その内の一冊がこの本なんです。あとの3冊はまだ読んでおりませんのでまた後ほどに紹介させて頂きます。

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本題:主人公は脚本家の足立紳さん本人という事なのだが、まぁクズの旦那なのです。40歳過ぎて年収は50万円以下、奥様に食わせて頂いているヒモ状態の旦那で、兎にも角にもセックスがしたいとあの手この手で仕事で疲労しきっている奥様にさせてもらうように奮闘する。

奥様は奥様で、旦那をくそみそに言うので、一人息子にも主人公は馬鹿にされたりする。

途中の展開がまさかあり得ない方向に行きどうなるかと思うのだが、おかしなことにも、災い転じて福となしていく。

世にこの状態の夫婦はどれくらいいるのだろう?

私にも昔ヒモ同然の彼がいて、私の家に転がり込んできて居座って。自尊心が無いからなのか、とにかく束縛し、セックスが愛することだと思い込んでいるような男だった。初めのうちは、かわいい奴だなと思っていたのに、やがてお荷物化して私のライフを下げるところまで下げた下げチン野郎だったからやっぱり長くは続かなかった。だから私は、この本の主人公に途中から本格的にイライラしながら読んでいく事となったのだが、おかしな話、この話は、ほぉ!と終わった。

こんなに腹立って、笑って、ムラムラした本は初めてだったのだけど、これもきっと愛のカタチなのだなと勉強になった。そしてもしかしたら結婚って良いものなのかもと思えた作品でした。

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こちらは新潮社さんのページです。試し読み出来るので是非気になった方はどうぞ。






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