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精神疾患に対する偏見はなくならないのか

精神疾患、精神障害に対する偏見は
なかなか無くならない。

障害の中でも

知的障害
身体障害

に比べると
精神障害に対する
理解は進んでいないような感覚がある。


報道などでも
事件を起こした人が

「精神科に通院歴あり」

と報道していることもあり

「精神障害者=危険な人」

というイメージを与えてしまいやすい。

確かに精神科病院に通っている人には
事件を起こした人もいるけれど
精神科病院に通院していなくて
事件を起こした人も
たくさんいるわけですからね。


なぜ偏見は起きるのか

なぜ人は差別や偏見を
なくす事ができないのでしょう。

それは人間の脳に理由があります。
脳は物事をシンプルに捉えたいという
単純化本能という性質があるそうです。

たとえば

中国の建物が崩壊した。

と聞いて

「中国の建築物がいい加減な建て付けだったんだろう」

という風に考えてしまうことのように

何か起きたときに
その原因は1つしかない
という決めつけをしてしまうこと。

これが単純化本能です。
早い思考とも言われます。

他にも
商品が売れないときに

「値段が高いからだ」

と考えてしまい
安易に値段を下げるなどもそうですね。

無意識のうちに人間の脳は
シンプルにシンプルに考えようとする。

それはなぜか。

その方が脳にかかる負担が減るからです。

人間は平均35000回/日の判断をしている。
なので1つ1つの判断に
労力を費やさないようにしている。

またたとえ話で恐縮ですが
朝、家を出て
職場や学校などに向かうときに
何年も通っている場所であれば
わざわざ

「この道を真っ直ぐ行って2つ目の信号を右に…」

とか考えませんよね。

きっと無意識に目的地に着けちゃいますよね。

あれも脳にかかる負担を減らそうと
脳が働いているから
深く思考しなくても
早い思考で
目的地に着けてしまう。

そういう感じで
脳はサボるのが非常に上手い


話を戻すと
これが差別や偏見を生み出す
大きな原因の1つなんです。


もし精神障害者が危険だというのであれば

その人が精神障害を患っていなかったとしたら
本当に事件を起こしていなかったか

という証拠が必要になる。

おそらくその精神障害者が
事件を起こしたとして
様々な要因が重なって事件に至っているはずで

全ての精神障害者=危ない人

という早い思考をしてしまう。

精神障害を患っていなくても
事件が起きた可能性はあるわけで
物事の本質に辿り着くためには
さらに多くの情報がなければ
判断はできないのだ。


しかし
これは人間の脳の本能であり
そういった差別や偏見は
脳の傾向から言って
おそらく無くならないだろう。

精神障害を患っている人に出会った瞬間
本能的にその人を斜めに見てしまう可能性はある。

しかし実際にその人に触れなければ
本当にその人がどんな人であるのかはわからない。

私が知る限り
他人の気持ちに寄り添い
人一倍優しい言葉や行動をとる事ができる人や
誰かのために
誰かを喜ばせようと
一生懸命になれる人もいる。
傷ついた人に共感して
涙を流せる人もいる。

当たり前ですけど
精神障害者にも様々な人がいるわけです。

冷静に考えれば分かりますよね。


だから意識しなきゃいけないのは
早い思考で人を判断してしまったとき

これは脳の傾向であって
その人の本質を理解しているわけではない

ということを理解しておく事です。


ものすごく当たり前の話かもしれませんが
差別や偏見を持って物事や人を捉えようとすると

絶対にその物事や人の本質を
理解ことはできなくなる

という意識は必要かもしれません🤔

サポートしていただけると相当喜びます😭