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人間関係はこう改善しろ!

実際に患者さんから受ける相談を
少し内容を抽象化して
読んで下さる方の悩みを解決していきたいと思います
勝手に。

▼テーマ
・人間関係は返報性の原理からこじれる。
・人間関係で疲れないための解決方法

精神科病院には
いくつかルールがあって
その中に

患者さん同士もののやりとりをしない。

という規則があります。
お金はもちろんお菓子もあげたりしないよう
お伝えしてます。

それは何故か。

関係がこじれる可能性があるからです。

モノの貸し借りトラブルでよくあるのが

・お金を貸したのに返さない。
・返した後もぐちぐち言われる。
・貸したのにお礼を言われない

そこから無視される、だの
悪口を言われる、だの
問題が広がっていくわけです。

もう、生きていく上での“あるある”ですよね。

特に患者さんの中には
孤独や寂しさを回避する為
モノを渡して人が自分から離れないよう
無意識にしている人もいるわけで

なかなかトラブルはなくなりません。

何かしらの施しを受けたとき
「お返しをしなくては申し訳ない」
という心理が働くんですが
これを

返報性の原理(法則)と呼ぶわけです。

一見すると
いかにも大人として大事な
心がけっぽいじゃないですか?

・解決方法はギブandギブ

確かにそうなんですが
大事なのは

相手に返報性の原理を求めない

ということです。
例えば
席を譲ってくれたら
あなたがお礼を言うとするじゃないですか。
逆にあなたが席を譲ってあげたら
「相手はお礼を言って当然だ」
と思ってしまうのはやめましょう
と言うことです。

もちろんお礼を言われたら嬉しいけど
そもそもあなたが勝手に席を譲ったわけで
それによって相手がどう行動するかは

あなたのコントロールできる範囲ではないんですね。

これ、看護師にも言えることで

親身になって話を聞いてあげたのに
患者さんが自傷した
アルコール依存症患者さんが飲酒した
患者さんが薬を飲まないとか
それによって

自分は患者さんの役に立てない

と虚無感を感じたり、逆に苛立ったり
する人も多いんだけど
そもそもおこがましい話で
相手を変えようなんて無理ですよ。

出来るのは自分の存在や言葉を差し出すだけ。

気を遣ったり優しくするのは
“あなたが勝手にやったこと”で
それによって相手がどう行動するかは
相手が決めることなんです。

モノの貸し借りも同じで
お菓子をあげたり
奢ったからと言って
相手がお礼を言おうが
お返しをするかは
相手が決めることで

あなたがそうやって感じてるストレスは
自分が勝手にストレスを作って感じてるだけ

なんですよね。

だから人間関係は
ギブandギブ
なんです。

あげたらあげっぱなし。

テイクはしない。
お礼を受け取るな!ではなく
期待しない、ということです。

SNSもそうで
情報はばら撒きっぱなし!でいい。
いいね!やコメントがない…
と落ち込むのは読む側の問題ではないですもんね。
(もちろんいいね!やスキ!が少なくて凹む気持ちもわかります…)

でもその憤りを相手に
ぶつけるのはおかしいんだよね。

という話を精神科では
患者さんにしたりしています😌

サポートしていただけると相当喜びます😭