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施されたら施し返す、恩返しの法則の活用法

TBS系ドラマ「半沢直樹」の中で

施されたら施し返す、恩返しです!

という大和田取締役の名言がありました。


ドラマを観ていない方にざっくり説明すると

大和田取締役が大きな失敗をしても
敵対していたはずの上司が大和田取締役を見捨てずに
職場に残してくれたことで
大和田取締役が敵対していた上司の派閥に
転身した後に発した台詞であります。

この大和田取締役が物凄いキレ者であり
施すことで敵対していた大和田派を
自らの派閥に取り込むことができた
上司の優秀な策略

というシナリオなのですが
つまりこれは心理学でいうところの
返報性の法則(原理)
うまく活用していると言えます。

人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。by Wikipedia

これを代表している事例が
試食ですね。

客は店員から商品を無償で頂くことで
商品を買わなければ申し訳ない
気持ちになるという心理を利用しています。

確かに試食して
何も買わずに立ち去る時に
罪悪感が生まれますよね。

また嫌がらせを受けたら
仕返しをしたくなるのも
返報性の法則です。

今日はこの
返報性の法則をテーマに書いていきます。

返報性の法則の事例や
注意点を押さえておくことや
社会人としては
割りと必須な知識だと思います。

ビジネスの場でも
人間関係の場でも
返報性の法則を心得て行動すれば

自分の得られるものが
間違いなく増えます。


SNSのいいね👍

SNSにほとんどと言っていいほど
備わっている機能が
いいね〟です。
noteでいう〝スキ〟ですね。

これも返報性の法則が利用されていて
SNSが普及した理由の1つだと考えます。

自分の投稿に〝いいね〟をしてもらえると
お返しとして相手にも
〝いいね〟したくなるし
しなきゃいけないような気持ちになります。

なのでたくさん〝いいね〟が欲しければ
たくさん〝いいね〟をすることが
大事ということですね。


好きと言われた相手を好きになる

経験ありません?
大して好きでもなかったのに
風の噂で
「◯◯さんがあなたのこと、好きらしいよ」
と聞いた途端に
その相手を意識してし始めてしまうこと。

実際に噂だけではなくて
何度も告白をされたり
施しを受けることで
相手の好意を無下にできなくなる。

異性関係だけでなく
友人関係でも同様なんですよね。

自分のことを褒めてくれる相手を
褒めたくなる気持ちも
同じく返報性の法則が働いていると言えます。


心を開いてくれる人に心を開きたいと思う

自分の恥ずかしい話や
プライベートなことを色々と話してくれる人と
「仕事上の関係なので、プライベートなことは
 話したくないです。」
という人

どちらの方に
自分の情報を開示したいと思いますか?

単純に自己開示しない人と
仲良くなれる気がしませんよね。

自己開示の返報性と言って
自分をさらけ出し、率直に語ることで
返報性の法則が働いて
相手も心を開きやすくなり
心理的な距離感が縮まりやすくなります。


要求事を3倍も成功させやすくするドア・イン・ザ・フェイス

交渉術の本などに
必ずといって書いてあるのが
ドア・イン・ザ・フェイスでしょう。

3万で売れれば良い商品を
最初に10万円だと提示して
値下げしていく形で3万円で売るというやつです。

最初から3万で売るよりもはるかに
売れやすくなるというテクニックですが
通販番組とか巧妙にセールスしてますよね。

家電量販店でも
案外すぐに値下げしてくださったり
サービスで色々付けてくれますよね。

譲歩の返報性とも言いますが
相手が値下げしてくれたから
買わないと申し訳ないという
心理になることがそれです。


返報性の法則の注意点

ビジネスにおいても
人間関係においても
色々と役立つ返報性の法則ですが
注意点が2つあります。

大きすぎるギブをしない

付き合いたてのパートナーに
100万円のプレゼントされたら
どう思います?

単純に重いですよね。

一体どんなお返しをしないといけないのか
と恐くなります。

それに「何か下心があるんじゃないか?」
と相手は疑ってしまいます。

つまり
あまりに大きなギブや
たくさんのギブは
かえって相手にストレスを与えかねないので
さじ加減が大事になります。


返報性を期待しない

そしてもう1つの注意点は
相手から見返りを期待することです。

病院内でもありますが
患者さん間で
モノのやり取りをしてはいけない
というルールを設けています。

たとえば患者さんが
お菓子を他の患者さんにあげてしまうと
お返しがない!
と患者さん間で
トラブルになることが多々あります。

これは返報性の見返りを
相手に求めているから
トラブルになるわけですよね。

基本的に相手の行動は
相手が決めることなので
ナンボ心理学を駆使しようが
相手の行動を完全に
コントロールしようというのは
間違いです。

なので
ギブする時には
テイクを求めてはいけない。

ということが注意点になります。

コミュニケーションにおいて
心理学や技術ばかりを追い求めることは
あまり好きではないですし
頭でっかちになってもいけませんが
少しコミュニケーションのスパイスとして
こういう技術を心得ておくことは
大事であることは間違いありません😌


次回は

本当に我々は幸せになることができるのか?

というテーマで書いていきます。
今までとは毛色の違う記事になると思います。
みなさんの意見も聞きたいと思いますので
読んでいただきコメントしてもらえると
ありがたいです。

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