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精神論・根性論をバカにする人はバカだ

少しずつ時代が移り変わり
「なんでも気合入れてやればできる!!」
といった根性論から
生産性や合理性、効率的な
やり方や考え方が
浸透してきているように思います。

私が勤務している精神科病院も
実は〝頑張る〟とか〝根性〟などの
精神論とは案外、真逆の世界でして

たとえば
アルコール依存症の方に
「気合で酒やめよう!」
なんて言わないんですよね。

うつ病の急性期の段階で
「体育館でバレーしましょう!動けば気分もよくなります!うつなんて甘えですよ!」
とか言ったら患者さんに
退院した後に刺されますよ。

しかし

一方で合理性を意識しているつもりなのか
〝やらなくてもいいこと〟
〝必要最小限のことしかやらない〟
人も多くいるわけです。

特に看護師のように固定給の仕事だと
頑張ろうが頑張らなくても
給料は同じですから
最小限の働きしかしないケースも
確かに少なくない。

もちろん無意味に残業したり
何度も同じ確認をしたりだとか
無駄に時間を使うことを私は否定しますが

ただ基本的に
仕事って余計なことをするのが
仕事
だと私は思っています。

要は言われたことだけやったり
決められたことだけやるのは
ただの作業でしかない。

仕事は他人の問題を解決するのが仕事なので
患者さんと話す時間を設けたり
上司にフィードバックをもらったり
後輩の状況を確認したり
ナースステーションの荷物を整理したりetc…

ベテランや新人に関係なく
〝仕事〟はたくさん転がっている。

効率よく済まそうとした結果
楽をして結果も出さないみたいな
パターンの人多いですよね。

もちろん仕事だけの話じゃなくて
病気の治療もそうなんです。

たとえばうつ病の急性期であれば
激しい運動よりも
外からの刺激を遮断することや
休むことが状況によっては優先されますが

いつまでも寝ていたって
うつ病は回復しないわけです。


リハビリを頑張り
外出訓練を頑張り
外泊訓練を頑張るから
退院ができるわけで
一生懸命治療に取り組まなければ
病状は改善しない。

周りの言うことを聞くだけで
周りが治してくれるわけではないんです。

薬を忘れずに飲みましょう
と言われたら
頑張って薬を規則正しく飲むように
頑張らないといけないし
夜は早く寝ましょう
暴飲暴食はやめましょう
などと病院側は言いますが

最終的には自分を律して取り組むかどうかは
自分次第なんですよね。

自分の努力次第。
周りが助けてくれるわけじゃない。



そして
自分がやりたいようにやるというのは
自分が楽をしたくてやりたいように
やるわけではありません

もう薬飲まなくていいかな?
もう病院に通わなくても大丈夫かな?

と安易に考える人は
病状が悪化することが多いです。

アルコール依存症の人も
「お酒が飲みたい」
という気持ちが湧いたとして
勇気を持って他人に相談して
頼る努力は必要だし
最初の一杯を飲まないという
踏み止まる根性も必要になってくる。

病院が勝手に治してくれるわけではないんです。

人間関係も一緒。
夫婦もお互いが常に自然体で
あるがままの生活、態度を取っていれば
喧嘩して元どおりの
別々の人生を歩むことになる。

相手の関心ごとに関心を持ったり
相手の変化に気付こうとしたり
相手の話を傾聴したりするなど
極めて不自然なことをしなきゃいけない。

必ずしも自然体でいることが
正解でいるわけがなくて
時には不自然なことも
やっていかないと
夫婦円満の関係にはならないでしょう。

炎天下の中、水を飲むな!
のようなアホみたいな根性論は
大嫌いですが

とはいえ
頑張らないといけない
頑張りどころってあるわけです。

少しずつ
根性論・精神論が古臭いものになってきて
頑張ることが
軽んじられている節もありますけど
結局人を惹きつける人は
めっちゃ努力してる
って話です。


めちゃくちゃ当たり前ですけど
言うは易く行うは難し。

自分も努力が足りてないなぁと
思うことがあったので
このnoteを書いて
また今日から気合入れて
根性据えて頑張ります😤

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