The Velveteen Rabit(邦題:ビロードのうさぎ)という絵本を知りました。
この本の一節がとても素敵なので、紹介させてください。
"ほんとう"になる方法(How to be Real)
物語はとある保育園にて。おもちゃのビロードうさぎは、年長者のスキンホースへ「"ほんとう"とは何か」を問いかけます。
いかがでしょうか?勝手ながら自分なりに翻訳してみました。
ちなみにビロードとはベルベット(天鵞絨)のこと。今の時代、ベルベットでできた人形なんてなかなか見ないですよね。
僕としては味があって好きなのですが、ベルベットは水に濡らすことができないんですよね。しかもちょっと高価。今は洗いやすい、ポリエステルでできた人形が一般的ではないでしょうか。
原文と、Realの定義
英語の原文もとても素敵なので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
ちなみに『ビロードのうさぎ』は日本では酒井綾子さんという方の翻訳が有名かもしれません。そちらを読まれた方は気付いたかもしれませんが、僕は「Real」を「本物」ではなく「ほんとう」と訳しました。
個人的に僕は、"本物"と聞くとどうしてもマテリアルな、物理的なニュアンスを感じてしまいまして。。
また、本物と聞くと、その対義語である「偽物」という対概念を想像せざるを得ない気がするんです。劇中のおもちゃたちは「Fake(フェイク)」という言葉は一切使いませんし、僕としてもおもちゃたちが「本物じゃない」とは思いません。
子どもは日常と非日常、そして夢と現実に線引きをすることを知らない。だから”ほんとう”とは、客観的かつ物理的な「本物」ではなく、その子にとって真心のこもったものであれば、既に充分リアルだと思うんです。
夢で見たことが「ほんとうになる」。
昨日ついた嘘が「ほんとうになる」。
どこかそんなニュアンスが伝われば幸いです。
まぁ、僕はプロの翻訳家でもなんでもないのとw、僕自身酒井綾子さんの翻訳がとても好きなので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。こんな風に訳すのか、面白い!と楽しんでました。下記の動画で朗読されてる女性の声もステキ。
記事を読んでいただきありがとうございました!何か心に残すことができたら幸いです(もしよろしければ「スキ」を押していただけると大変励みになります^^)
今日も良い一日を!