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Cahier 2020.11.27

めっきり朝晩寒くなってきました。今期初めてお布団がから出るのがツライと感じた朝。羽毛布団の下はまだTシャツですが、だからこそ尚更出にくいという。

久々に一目惚れして、食器を新たに迎え入れました。

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・中国 雲南省 華寧 青釉 杯

・新疆ウイグル自治区 真鍮スプーン

手のひらにすっぽりと収まる小さな杯は翡翠のような青釉に魂を持っていかれそうになりました。華寧(かねい)県を地図で見ると、昆明よりもさらに南でベトナム、ラオスとの国境に割と近いところに位置しています。どうでしょう、この明るく澄み切った、それでいて少し温かみを感じるこの青色。小さいので酒杯でしょうか。これで白酒でも飲んでみたいものです。

真鍮スプーンは彫りの文様が独特です。ウイグル問題に思いを馳せながら。といっても、これでカレーとか食べるんですけど。

食器は日常で使うためのものなので、観賞用に外観だけ美しくてもね。もちろん色や形といった見た目に惹かれて買ったのだけど、この器の土や青釉を生んだ土地でどんな料理が作られているのか。真鍮スプーンではどんな料理を食べていたのか。そんなことを合わせて想像するととても楽しい。(たとえそのスプーンでバーモントカレーとかを食べるのだとしても。)

むかし読んだ押田洋子さんの『中国お皿の上の物語』。

中国各地で食べた料理のことを繊細なイラストとともに綴っているルポルタージュで、東京の街場の中華料理屋さんでもなかなか見ない料理が出てきたりして、面白い。

思えば、中国料理に関する本など、それこそ山のようにありそうだな…。Netflixの人気番組「美味の起源」(シーズン2は雲南省特集)と合わせて、書物の上で食の旅に出てみようか。

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