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パルプスリンガー辛い鍋メント回・10・

「よし、メインのイベントも終わったな」
「まだじゃ」

「む?」
 書籍の交換会が進んでいる間に、いつの間にやらJ・Qの眼がやたらと座っていた。
(そういや、J・Q鍋余り食わずに酒ばっか呑んでたな……そのせいか)
「こー、なんじゃ、普段は聞けんからここで聞いておくが……おヌシらワシの作品になんかこう直した方が良いとことか、無いのか?」
 J・Qの言葉に、他の五人は揃って首をひねる。
 確かに、作家同士だと独特の忖度が発生してしまいがちだ。だがここにいるのは、ドイツもこいつも自作のクオリティを高めるのに余念が無い叩き上げのパルプスリンガー共である。必要とあれば、忌憚のない意見を出しただろう。だが、彼らがJ・Qの求めに対して即答出来なかったのは当然忖度などではない。
「……J・Qの作品に添削かぁ……忖度無関係にすぐには思いつかんぞ」
「右に同じですね」
「はぁーっ!?いや何かあるじゃろ!なんか!」
「いやマジマジ、大マジ」
「むしろ出版社の連中はとっととスカウトしに来いって思ってるし」
「グヌヌ……」
 大分酒が回ってるのか、なんとも納得し難い感じで手にしたハイボールをあおるJ・Q。
「その様子だと、J・Qはこっちに対してここ直したらいいのになー、とかあるんじゃないか?」
「あるとも!R・Vには今日必ず言おうと思っとったんじゃが、おヌシ文の接続を同じ言い回しにしすぎじゃ!~はが短期間で続いたりとか!」
「ウ”ッ」
 完全に認識していなかったポイントを突かれてちょっと言葉に詰まる黒尽くめ。
「M・Jは棒!棒を乱用しすぎじゃろ!―が多すぎて雰囲気損ねてるぞい!」
「グワーッ!完全に手癖!無意識!ゴメンナサイ!」
 今度はM・Jがさっぱり意識していなかった所を突かれて悶絶!

空想日常は自作品のワンカットを切り出して展示する試みです。
要するに自分が敬意を感じているダイハードテイルズ出版局による『スレイト・オブ・ニンジャ』へのリスペクト&オマージュになります。問題がない範疇だと考えていますが、万が一彼らに迷惑がかかったり、怒られたりしたら止めます。

現在は以下の作品を連載中!

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ロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

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ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL