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パルプスリンガー辛い鍋メント回・11・

「どうどう、J・Q落ち着いて」
 ものすごく吹き上がっている闇医者を、僧とスーツが揃って押し止める。
「お、おう……しかしワシャこう、もっと作品を高みに押し上げたくてだな……」
「それは、皆同じさ。少なくともここにいる連中は、忖度よりも求められたら何処を直すべきかぐらいははっきり言うし、言われるのだって求めてる。実際問題、今日指摘されたとこってまるで意識してなかったから言われるまで直さなかっただろうし」
「そうそう。僕も同じ」
「ムムム……」
 また一杯、ハイボールが空になる。
「センセイも言ってたけど、バーター関係が生じない読み手ってのはそもそも探すのが大変で、ドイツもコイツもクリエイターなNote内じゃちょっとばっかしみつけるのは無理があるな」
「書き手同士って独特の文脈が発生しちゃいますからね。フラットな関係性でもって作品を適切に分析、指摘を行える人物……」
「下手したら作家よりも稀少かもしれん」
「そうなんじゃがー!そうなんじゃがー!ワシだってこう純粋な読者が欲しいんじゃー!」
「ですよねー」
 最初の純読者。バーター関係が生じない需給オンリーの相手。小説を書き出す事はこの課題に比べたらよっぽど簡単と言える。
 特に利用者がほぼほぼクリエイターというNoteの性質上、Note内に絞ってしまうとますます同様の問題が立ちはだかるのだった。

空想日常は自作品のワンカットを切り出して展示する試みです。
要するに自分が敬意を感じているダイハードテイルズ出版局による『スレイト・オブ・ニンジャ』へのリスペクト&オマージュになります。問題がない範疇だと考えていますが、万が一彼らに迷惑がかかったり、怒られたりしたら止めます。

現在は以下の作品を連載中!

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ロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

#小説 #毎日投稿 #空想日常 #掌小説

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