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パルプスリンガー辛い鍋メント回・9・

「最後は僕で」
「まだ渡してないのはT・Dだけか」

「ええ、僕が持ってきたのはこの三冊です。『鬼哭街』、『蠱猫 人工憑霊蠱猫』、『龍盤七朝 ケルベロス 壱』です」
「キャラに似合わずというかまた剣呑そうなヤツを持ってきたのう」
「ですかね、でもどれも自分が大きく影響を受けた作品です」
 文字書きであれば、インプットの影響は大なり小なり受ける。そういうものなのだ。
「『鬼哭街』は虚淵玄氏の作品ですね。自分の他に、B・Rも大きく影響を受けてるかと。発勁使いの復讐者が、倭刀と勁をもちいて妹の復讐へと向かうっていう内容です」
「ふむ。タイトルは聞いたことがあったがまだ未読だな……」
「『蠱猫 人工憑霊蠱猫』はどんな話?」
「妖怪を具現化してしまう書が世に解き放たれてしまったことで起こる、二重三重の争いを描いた作品です」
「あーっ!それ僕の範疇かも!」
「M・Jの作品はしょっちゅう魑魅魍魎の類いが出てくるからな」
「最後に『龍盤七朝 ケルベロス 壱』です。こちらは武侠小説ですね。中国風の舞台に、圧倒的な強さの覇王に対して三人の英傑が挑むという話です。面白い、おもしろんですが……」
「続き、出てないんだな?」
「はい、その通りです。とても続刊が出てほしいんですが……出てません、今の所」
「面白いのに続きが出ていない……魔性の小説だな」
「僕たちも他人事じゃないよね、書く方に回った以上は」
「ラグナロクはリブートしてくれてよかったぜ。アレ元々はずーっと昔に出版されてた小説だったし」
「そうなの!?スゴイ!」
 並んだ三冊を見比べながら、M・Jは決断を下した。
「それじゃ、蠱猫 人工憑霊蠱猫をいただきます!」

空想日常は自作品のワンカットを切り出して展示する試みです。
要するに自分が敬意を感じているダイハードテイルズ出版局による『スレイト・オブ・ニンジャ』へのリスペクト&オマージュになります。問題がない範疇だと考えていますが、万が一彼らに迷惑がかかったり、怒られたりしたら止めます。

現在は以下の作品を連載中!

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ロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

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