文章の練達順序を組み立てる

今日は今後の文章能力向上のため、学習のフローチャートを自分の頭で組み立ててみよう。

フェーズ1:標準かつ、明瞭な文章を身につける

まず、第一段階として重要なのは、明瞭かつ円滑に文意が伝わる文章を書けることだと考えている。

世の中では、褒めそやされる文筆家の方は何かしらの特徴的な文体を備えている事が非常に多く見受けられ、それらの方々に影響を受けて文章を書こうと思った方は特徴的な文体で文章を飾り立てる事もあるかもしれない。
実際のところ、自分もやった。

だが、それらの装飾は、実のところ文意の円滑な伝達性を排除してまで、最初からやるものではないと悟った。例えて言うなれば、同じファッションでも鍛えられていない体型の人間がやるのと、すらりと整った体型の人間がまとうのでは相手に与える印象は全く異なるのと同様だ。

また、あまりに普段から胡乱な文体ばかり書いていると、思考の方もそちらに引きずられかねず、変質した思考が文章を歪める悪循環をもたらす。
今日こうして硬めの文体を持って文章を書いているのは、今まで読み書き共に悪文を重ねたが故の矯正訓練の様な物だ。

この様に、土台としての文章表現の部分で基礎的な能力が身についていないのでは、文意が最低限の情報も伝えられず、読んでいても全く楽しくない記号の羅列に堕してしまう。

もちろん、平易な文体とは読んでいてつまらないものではある。
だが、基礎体力をつける前に飛び道具に手を出しても成長は望めない。
行き詰まっている人は、自分と同様まず基礎力の見直しを図っても良いかもしれない。

フェーズ2:メインジャンルの文章を学ぶ

一口に文章表現と言っても、エッセイ、コラム、小説、はては事務書類、謝罪文、報告書、研究論文など、その文章の目的に合わせて表現形態は大きく異なる。

基礎力を身に着けたら、次は応用編として各用途に合った文体を学ぶ段階に移るのを考えた。やれることは明快で、書きたいジャンルの作品をまずは沢山読むことだ。

世の中でもてはやされている文章だけが必ずしも良文とは言えず、一大的な大質量テキストデータの海がインターネットを埋め尽くすこの時代では埋もれている良文も悪文も沢山ある。とはいえ、延々その様な悪貨の汚濁を掘り下げるのも少々時間コストがかかりすぎる。

端的に言って、風化しておらず時代の変化でも変わらず強度を保っている作品を図書館、ないしインターネット上の青空文庫などを活用して摂取するのが一番良い様に考えられる。これは、自分がリスペクトしている方の教えでもある。

特に、名文に出会ったら写経を行うのも良い。
読むだけでは頭の中で処理されるだけだが、読んで実際に自分の手で書き出すとインプットとアウトプットがワンセットで行われる為、より深く頭の中での理解が進む。

フェーズ3:独自の表現文体を構築する

基礎、応用をこなして、初めて発展編として自分の文章表現に独自性をもたせる段階に到達出来る。

文意を伝えるだけであれば、フェーズ1の基礎さえ身についていれば何も支障はない。なら、何故独自の文体を模索する必要があるのか。その答えは非常に簡単で、人間は見慣れない、異質な物に触れた時に脳神経が活性化し、面白さを感じる特性があるからだ。

だから、つまらないと言われてもちゃんと最後まで読まれる文章は基礎が整った、良い文章なのである。しかし、文筆家としてより上を目指すなら、そこから調整を加えて、読み手に心地よい違和感を与える構成に作り変える必要がある。

ここで、応用編のフェーズ2で学んだ内容が生きてくる。
凡庸でなく、しかして不快でもない異質な表現は、一般的には詩的と表現される。詩的とは、本来連結しない単語が接続されることに寄って生じる違和感なのではないだろうか。

もっとも、つなげる単語の組み合わせ次第では、詩的ではなく、胡乱にも化ける。なので、どの単語同士をどう連結すれば、読者に狙った印象を与えられるのか、その実例を数多く学び自分の脳内ライブラリに溜め込んですぐアウトプット出来るようにしておく必要がある。

どのワードを、文章のどこに配置するか、ここが文体としての個性が出るところであるが、フェーズ1の基礎力をおろそかにした状態で書いてしまうと文意の霞んだ、伝達性のない文章になってしまう。

だからこそ、基礎、応用、の順を守ってからの発展編として独自性を研究する、その順番が大事なのだと、現段階では結論づけたい。

戦場へ

基礎をやったり、応用を積み重ねている間はインターネットへ発表しても中々レスポンスは得られないかもしれない。

だが、長く活動するのであれば、それらの骨肉の強度は必然的に重要になる、そう悟った次第である。

自分もインターネットに張り付いてばかりしておらずに、図書館に行ったほうが良いだろうな、ハハハ。

今回はここまでだ、またな。

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