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民俗学が好きだった

子供の頃から、山の暮らし(ほぼ祖母の家の暮らし)
や、聞きなれない方言が好きで。

今でも、郷土史や昔の人の暮らしに
関心が尽きないで暮らしています。

自分が生まれる前の時代の暮らしですから、
苦労や大変な事も多くあった事だと思います。

郷土に暮らす人々は、土地と人とが共生している。
と、思うのです。縁も所縁もなかなか目で見る事は
難しいかもしれませんが、きっと何かが
重なり合って誕生したのでしょう。

例えば、小さな集落であれば
生活に関わる仕事や、役目を持った家計や人は
多く住人と関わる機会があるでしょう。
【郵便配達の○○さん】
など。人と人とが見える繋がりを持って
暮らしていた証でもあります。

どこど誰が、どういう暮らしをしているのか
今の社会よりかはハッキリとしていました。
(ムラ社会独特ですね)
良くも悪くも、です。

こういった雰囲気から脱却したくて
出来上がりつつあったのが、きっと今の社会かもしれません。

近所づきあいはほぼ無しがいい。
隣の家の人の家族が何人かもわからない。
(どこまで知る必要があるのかも、もはや分かりません)
できるだけ、視線から逃れる様に暮らしている
無縁社会は、すぐ傍にあります。

今の社会に無いものが、昔の写真には
たくさん、残されていて写っています。

集落での盆踊り、ギュウギュウ詰めのバスでの
社員旅行に慰安旅行。
秋の運動会、冬には餅つき。
春には近所の家に咲いた桜で花見。

勿論、全部が無くなったとは言いません。

ただ、みんな【自然と笑顔で楽しそうなんです】
『昔は良かった』とは簡単には、言い切れないです。
なのに、良かったと思わせる程の、何かを無意識にも
感じ取っているのが、自分でもよく分かります。

今の時代には今の時代の、
昔の時代には昔の時代の苦しみも
必ず存在しています。
それを乗り越える力を感じるから、良かったと
思うのでしょう。

懐かしさとか、想い出補正ばかりではなく
昔の人が敗戦したこの国で、もう一度
強く、朗らかに生きて行く。
希望に満ちた瞬間を、もしかしたら
笑顔の向こうに垣間見ているのかもしれません。

お読みくださいまして、有難うございました( ^^) _旦~~

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