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落花生にも、個性がある。

落花生って聞いて、品種を言える人って少ないんじゃないかな。落花生に携わっているから知っているけど、考えたら大根とか人参の品種を詳しく言えない。他の野菜で言えば、サツマイモくらいなら言えるかも。品種の違いって、販売していると違いがあることが当たり前だ。商品を手配する時、商品を伝える時に必要だから。この当たり前の世界にいることによって、伝えるのを疎かにしてしまっていると感じる。

例え一回説明されたからと言って、必ず覚えているわけでもない。覚えているとしたら、その時に『これ、おいしい!』って特別な印象があれば、覚えていると思う。でもきっと『おいしい落花生だな。』程度なら、何ヶ月かしたら、『なんだっけ?』ってなってもおかしくない。

仕事でも同じなんだな。

長年仕事をしている間柄でも、いまだに名前の漢字を間違われることがある。だったり。別にそれがどうとかではないけれど、それをネタにすれば、覚えてもらいやすくもなる。工夫次第だよね。

名前の違いでも良いし、性格でも顔でも覚えてもらえた方が良い。営業の方で言えば、少しネタを用意したり共通する何かを会話から探したり。販売の方で言えば、商品知識をつける事で再来店のきっかけや口コミで紹介につながったりする。

私の場合は、落花生だ。

この仕事にたずさわってから、落花生の違いを何人の方に説明しただろう。カタログや商品ページに違いを伝えても、伝わりきらない。さすがに全ての方には難しいのだろうけど、伝え方を変えていかないといけないんじゃないか。とも感じています。さて、どうしたものか。と考えると同時に、地道な活動に勝てるものもないと思う。なので、今回は地道に。

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上の写真で、落花生を品種を見分けられる方っていないと思う。おそらく当てたとしても、もはや勘なんです。品種と言っても、味一緒でしょ。いや違うんです。

こちらでも紹介していますが、煎っておいしい千葉の落花生では3種類が主に流通しています。3種類もあるんです。今回は見分け方についてです。

大まかに言えば2通り

先ほどの写真から何かわかりますか。殻を見ても分からないのです。それでは、少し殻を剥いてみます。

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わかった。渋皮が少ししなびてる!右側ですね。すいません。あくまでも落花生の等級の違いで、品種の違いではありません。ツヤがある色合い。様々な方法がありそうですが、剥いただけでは落花生の品種を見分けることはできません。

ここまでくれば、違いがわかる!

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落花生の渋皮の部分を剥いてみました。これは、最初並んでいた左側の落花生です。ここまで来ると違いがわかりますので、この品種は早生品種になります。早生(わせ)品種というと『ナカテユタカ』と新品種の『Qなっつ』があります。今回は、早生品種という1つの種類でまとめさせていただきます。

もう一つの種類の落花生の渋皮を取ってみると、こんな感じです。

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こちらが千葉半立(ちばはんだち)になります。わかりますかね。先ほどとの違い。渋皮の内側の色が、早生品種は白色で、千葉半立種は茶色なんです。ここまで来て、初めて品種が何かな?なんてわかったりします。

この特性を生かして、ピーナツくじなんてのも過去に実施しました。アタリが千葉半立種で、ハズレが早生種。でも外見で分からないので、当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。それは、アタリを入れた本人ですら、アタリを引き当てるのが難しいクジなんです。

落花生といえば落花生なんですが、落花生にも色んな種類があって、これだけではありません。他にも茹で落花生に適した品種もあります。落花生の名前を、少しでも覚えてもらえるきっかけになれば良いな。

まだまだ、これから。一生懸命アピールを続けていきます。応援のほど、よろしくお願いいたします。

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