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芸人交換日記2011(27歳)お芝居と漫才、それぞれの分野で10年後の今もトップを走り続ける2人が、お互いの胸を借り、お芝居・漫才に初挑戦し作りあげた舞台。おもしろくないはずがない!DVD発売《特典映像レビュー》#田中圭 #若林正恭(オードリー)


この舞台のDVDをみたせいで、どこかでフジファブリックの『若者のすべて』が流れてくると、うっかり泣きそうになります

今週のMUSICBLOODのゲストがフジファブリックさん(しかもブラッドが志村正彦さん🥺)ということで、今、この舞台を見返さなければ

そして、書きかけにしていた、このレビューを書き上げよう...と

目次から気になるところがあれば飛んでみて下さい😊🙏🏻


《感想ネタバレ無し》

田中圭さん、セリフ覚えのバケモンです!

とにかく2時間、信じられないほどの長ゼリフを機関銃のように喋る喋る喋りたおす!

噛まないし、テンポいいし、リアクションもしながら淀みなく捲し立てるセリフ2時間20分、役者田中圭の鬼才が光ります

ノってる日とノってない日の波があったと言われてるけど、そこも見てみたかったな〜

同じく田中圭さん&鈴木おさむさんの舞台『もしも命が描けたら』を5公演連続で見て、全く同じセリフの舞台を観ても毎回違う、
舞台はナマモノだ!というのを肌で感じたので...。

お芝居と漫才、それぞれの分野で10年後の今もトップを走り続ける2人が、
お互いの胸を借りて、お芝居、漫才初めてのことに挑戦しながら作りあげた舞台
おもしろくないはずがないので、まだの方はぜひ観てみて下さい

ここからはネタバレ有り

《感想ネタバレ有り》

私の涙腺崩壊スタートは、2人が一日一回ずつ褒め合うところから

そして、2人が笑軍の衣装を身につけていくシーンでフジファブリックの『若者の全て』が流れたとき

〜燻ったやり取りを重ねてきた2人の、その闘いに挑もうとする姿が...〜

もう何度も見返してきた舞台なので、負けに行くとわかっているのに、毎回、胸が熱くなるし

この歌が流れるだけで、号泣してしまいます。

笑軍で、甲本がネタ数を増やすと言い出したときには全力で引き止めたいし、辛い、もうここで辛い。

弱さから夢を諦めていくように思えた甲本ですが、あの交換日記の続きが、甲本ひとりで続けられる時、
甲本の弱さや身勝手さに見せかけた、解散へのシナリオの真実が明かされていきます。

甲本は強かった。田中のために、子供のために、夢を諦めた甲本の決心が痛い。

物語の結末を知っていても、何度も観ても心を打たれる舞台です


《特典映像レビュー》特典映像17分田中圭と若林の自筆交換日記26ページ


鈴木おさむさんが回すカメラで楽屋にいる圭くんを撮影

勝手に若林さんのカバンの中身を漁って、ポーチとか開けまくる圭くん(笑)

通し稽古

初日本番5分前の楽屋インタビュー

千秋楽の本番前の楽屋

おさむさんから、舞台上のお互いの役へのダメなところを言い合うというリクエストに

若林さんから甲本へ
①甲本は昼公演の1冊目は声が出来ていない!
②甲本は当日の稽古をちょけすぎる
③甲本は朝までお酒を飲んでいる

圭くんから田中へ
①田中こそ当日の稽古をふざけている!
②台詞は覚えているのに簡単な動きを忘れる!!
(自分が日記を持ったまま)
③おさむさんから、若林さんの人間性についてどうか聞かれて『人間性で言ったら大好き』(口を尖らせながら)←そういうとこ♡

特典の冊子、自筆交換日記は、稽古に入った翌日7/18から、最終日8/22まで、実際に2人の間で交わされた交換日記です

一枚めくったところから、もう『ちんぷんかんぷん。ぷぷんぷいぷい』とか『ふんふんふんふんふんふんふんふんふん!!ふんふんディフェンス』とか、ワケのわからない田中圭ワールドが展開しているのですが、

日記の最後の日に、普段、自分の役者論について語りたがらない圭くんが、芝居を通して若林さんに見せ続けた役者としての姿を、若林さんの目を通して語ってくれているところもあって(泣)

そういうのに私はめちゃくちゃ弱いので、この特典は宝物です

おさむさん『120点の時と65点みたいな時があった。普通の演出家の方は怒るけど、僕はそこがおもしろい』

《プラスアクトのインタビュー》甲本の人生に重なる田中圭としての人生〜魂に触れるインタビュー

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カラーグラビア&インタビュー8ページ

この芸人交換日記の舞台の直後に、結婚を発表した田中圭さん

その胸の内を語ったインタビューがあると、田中圭ファンの先輩に教えてもらい、その雑誌を手に入れました

(これもまた今では高騰してしまって、4000円を下らない相場になってしまっています)

イエローハーツも11年、甲本も11年やってきて夢破れる訳ですよ。諦める訳ですよ。僕も11年役者をやってきて、甲本程仕事がない訳じゃないけど、やっぱり自分で行きたいところに全然行けてないし、なんかこう特に結婚、家族が出来たら夢を諦める⋯⋯"夢を諦めていいのは大切なものが、夢を諦めても守りたいものが出来た時だからな"みたいなセリフがあって、漠然と色々考えたりしていると、"いっかなぁ、役者。なんかねえかなぁ、ほかに"みたいな感じになって来たんですよ。でもやっぱり芝居やってる時は楽しいし」
一ー芝居の内容と心情がシンクロしちゃったんだ!?
「シンクロ、シンクロ(笑)」

田中圭さんが、夢を諦めないでくれて良かったと心の底から安堵して、感謝します。

今ほどではなくても、ある程度役者として成功を収めている圭くんが、辞める訳はないのですが、

この続きを読むと、ここまで即座に深い考えが答えとしてが出てくるということは、頭をよぎらなかったわけでもないんだろうな、と…

とても深く考えさせられて、感動するインタビューでした

全てがつらくなりましたって思ったら辞めると思うんですよ、潔く。でも、何気に俺の周りがそれを許さないと思うんですよね。それはファンの人達の応援も凄く力になってるし、あとは自分に近い周りが、なんて言うんだろう⋯⋯"お前は人としてはまだまだだけど、役者としてはいいよな"って言ってくれる人が多いから、そういう人達の中で役者辞めたらどうする?って考えた時に、俺が俳優を辞めるってことは、その人達と一緒にいられなくなるのかなって考えると⋯⋯多分辞めないんだろうなと思う。痛いから。辞めさせられる以外は役者を辞めることはないんじゃないかなって」


《QuickJapan》芸人交換日記特集20ページ

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表紙 カラーグラビア&インタビュー20ページ

これはまだAmazonで31円(送料別)とかで売ってますね

若林さんの語るおさむさんからのオファーの話

若林『一回お会いさせていただいて、「芝居もヘタだし経験もないのに、なんで僕なんですか?」って聞いたんです。そうしたら、「芸人交換日記」に出てくるイエローハーツっていうコンビは、吉本じゃない芸人さんって設定じゃないですか。「吉本の芸人さんじゃない人で、イエローハーツみたいに売れてない時期が長くって、その怨念みたいなのが出ちゃってる人ってなると、若林君かな」って。そんな表に出ちゃってんだって焦ったっていうのが、この舞台を引き受けた時の一番最初の感情です(笑)。』

恋愛について

田中『男にとって仕事って、ほぼ人生みたいなところがどうしてもあるじゃないですか。僕は仕事のパートナーもいないですし、そういう男同士の友情よりは⋯⋯僕、すぐ恋愛取るタイプだと思うんです。というか、友情とかって壊れないし、みたいな。』
若林『ああ〜。友情を意識することってないですよね。友情を「続けよう」とも思わないし。』
田中『わりといるじゃないですか、俺は彼女より男友達といちゃうんだよねって言う人。「ほぉ〜⋯⋯」みたいな感じですよ(笑)。僕の中では、やっぱ恋愛の関係性のほうが、結果深いん
じゃないの、みたいなことはなんとなく思ってるんですけど。』

裏切りの街の三浦さんについて

田中『でもその人と出会って、ちゃんと自分の芝居と向き合えたというか。芝居の質がいい意味で絶対変わったなっていうのも、その後の作品を自分で観て思ったこともあったし。あの時は大っ嫌いだったけど、またやってみたいなっていう人では⋯⋯まぁ実際、お話がきたら断るんですけど(笑)。』
若林『それ言っちゃいけないんじゃん(笑)。』


《MUSICBLOOD フジファブリックの回》

フジファブリックの志村正彦さんが亡くなったことは知っていましたが、この舞台のことを知ったのは数年前だったので、今回初めてその時系列に気がついたのですが、

この舞台の時には、もう、亡くなられていたんですね。

私がフジファブリックさんのファンだったとしたら、この舞台観に行ってたかも

そしたらもう咽び泣くほど泣いてたかも...

笑軍で闘いに挑む時に流れるこの曲

甲本が夢を諦めたことについて語るシーン、田中が心の内を語るシーンで流れる静かなインストゥルメンタル

最後の天国漫才からのエンディング

この曲を聴くと、記憶だけで泣けてきます

今週のMUSICBLOODが楽しみです

2021.11



芸人交換日記と同じく、圭くん、おさむさんがタッグを組んだ舞台





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