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『天冥の標』レビュー(?)

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『天冥の標』

小川 一水 (著)

今や日本SFを代表する作家、小川 一水先生渾身の大SF長編、『天冥の標』。2009年の第1巻刊行から足掛け10年、全10巻・17冊に及ぶ長編です。

作中はBC6000年くらいからAD2800年くらいまで(うん万年前のエピソードもあったっけ)というちょーロングスパンのタイムスケールで、舞台も地球どころかアステロイドに太陽系全域、果てはふたご座ミューに、いずことも知れない宇宙のかなたまで。時空間と人々が織りなす壮大なドラマ!

この広大な時空間世界を、物語が駆け抜けます。どこを切り取っても一筋縄じゃ行かないお話ばかりなのですが、まあそれは読んでのお楽しみ、翻弄されますよぉw

そしてっ!!

日本SF大賞を受賞されたそうです!!

おめでとうございます!!!

この、日本SF大賞というのは、日本SF作家クラブが主催している賞で、日本SF作家クラブの総会で選ばれた選考委員の討議を経て受賞作を決定する賞なのです。つまり、プロが認めたプロ中のプロの作品ってこと! おもしろくないわけがないのです!

いやあすばらしい!

おめでたい!!

なので、今回はレビューと言うよりおめでとうございます号にさせてくださいw

2018年の年末から3か月連続で最終巻が発売になりました。それに合わせ、既読の本を含めてあらためてシリーズすべてを一気読みして感想を書くマラソンをしたことがあります。レビューについては、その時のリンクを張りますのでそちらをご参照ください。(どれもネタバレはしていないはずです)

沢山ありますが、これ、最初に書きましたように、どこをとっても面白いのです。これってホントすごいことですよー。(レビューを読み直して、ストーリーを思い出し、またちょっと泣いちゃってます。そのぐらいすごい><)

まだ読んだことのないという(あの感動をこれから味わえる幸せな)方は、本当は最初の『メニー・メニー・シープ』から読んでいただきたいところですが、いまは二巻目の『救世群』を読むと、いろいろ現実と重なり合ってとても読み応えがあると思います。詳しいことはネタバレになるので言えませんが、シリーズの発端となるある出来事が発生する回で、舞台はこの現代です。いろいろコワイです>< めっちゃコワイです><

そこから読んで、一巻に戻られてもぜんぜん大丈夫。どっちにしろ「え? なんで?」って思うと思いますが、それもまた楽しみ方の一つですw

ぜひぜひ、ほんっとーにおすすめの作品ですから、読んで見てください。
面白いですよーぅ!!

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