『アイデアたまごのそだてかた』レビュー
アイデアたまごのそだてかた
コビ・ヤマダ (著), Kobi Yamada (著), メイ・ベソム (イラスト), Mae Besom (イラスト), 伊東奈美子 (翻訳)
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今回は絵本の紹介です。
もちろん絵本ですから、子供でも楽しめるかわいい絵柄の素敵な本です。
でも、子供「だけ」向けではありません。大人だって十分楽しめます。
むしろ、大人の人に読んでほしい。夢や、なにかちょっとしたアイデアを胸にしまい込んでいるうちに忘れてしまった人にこそ読んでほしい。そんな内容の本です。
アイデアって、ある日突然ふって沸いてくるんですよね。この本の主人公の少年のもとにうまれたたまごのように。でも、日常の忙しさで隅においやっているうちに、そのちいさいたまごはいなくなってしまいます。場合によっては思いついた本人も、思いついたということ自体をわすれてしまう。
それに、そんな変わったアイデア、人に教えたらきっと笑われてしまうんじゃないか。って心配にもなります。この少年だってそうです。
みんなに わらわれたら どうしよう。
くだらないと おもわれるかもしれないな……。
そんな不安がやっぱり的中して、笑われてしまうアイデアのたまごをいくつも抱えて大人になった人は、いつしか、そんなたまごたちを見つけることができなくなってしまいます。もし見つけても、目をそらして見なかったことにする。そんなへんな、変わった思いつきをする自分が世間の人たちと違っている事を恥じて隠すようになってしまいます。
でも、変わっているからこそアイデアなんですよね。たとえ最初はほんとうに小さくても。
そんな小さなアイデアのたまごを、大きく育てる方法が、この本には書かれています。
アイデアも夢も、小さいうちはとても壊れやすいものです。しっかりゆっくり、大切に育てましょうよ。だって、世界でただひとり、あなたにしか産めなかった、スペシャルなアイデアのたまごなんですから。
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