「なんか、つまんないなぁ…」という人のための哲学 ニーチェ
私たちはどうやって生きていけばよいのか
その問いに
真正面からぶつかった哲学者ニーチェ
彼の哲学は、現代日本人のためにこそある
…という話を
『NHK「100分de名著」ブックス
ニーチェ ツァラトゥストラ 』
を基にしてお話します。
…
「なんか、つまらない」
「やる気がでない」
「人生だるい」
今、そんな声を良く聞きませんか?
日本に居れば、生存には困りません。
働けなくなったとしても
国が保護してくれます。
公共で使える物が充実していますし
治安も安定しています。
それなりに満たされているのです。
…でも、「つまらない」
それは、目指すものが無いからです。
何も目指すべきものがない
=何も意欲しない
こういう状態をニヒリズムを呼びます。
ニーチェの哲学は
このニヒリズムを打破する哲学なのです。
…
人間は創造的に生きよ
一言で言えば、
ニーチェの結論はこうなります。
絶対の真理、価値などはない
君自身が価値を創造していくんだ
というのがニーチェの教えです。
価値を自ら創造していくと、
どうなるか
日々、アイデアや想いが溢れ
自分自身が楽しくなってくる
こういう状態で日々を過ごせたら
幸せそうだな、と思いませんか?
型にはめられた人生…
誰かが引いたレール通りの人生を
息苦しく生き続けていたり
あるいは、そこから外れたことで
自分を責めてしまったり…
そんな私たちにとって
魅力的な生き方だと思いませんか?
…
「いや、そんな価値の創造なんて
できる気がしないし…」
という方も居るかもしれません。
しかし、そんな事はないのです。
人間は皆、創造性を持っています。
子供のころを思い出してください
毎日、自分なりの遊びを
自分なりの楽しみ方を
考えて=創造していませんでしたか?
セミのぬけがらを
100個集めるために普段行かない所まで
探しに行ってみよう! とか
アリを1匹捕まえて、めっちゃ遠くまで
持っていって、巣に帰れるかどうか
観察してみよう! とか
今から振り返ってみれば
くだらないことのように
思えるかもしれません。
他の人からも、くだらないと
思われていたかもしれない。
でも、そこには確かに
創造があったのです。
その時のあなたにとっての
創造の遊戯があったのです。
…
ニーチェは人間には全て
『力への意思』があると言います。
力への意志とは
どんな生命体にも共通する根源衝動のこと。
それは単に
自己保存を目的とするだけでなく、
よりパワーアップしようとする本性をもつ
今まで通り、現状維持での
自己保存だけではない
パワーアップしたい
=新たな創造をしたい
これが人間の本性としてある
ニーチェはこう言うわけです。
…
人間の本性には
『創造』の欲求がある
(=力への意思)
その本性に則って
自分にとっての価値を創造する
それができれば
「ニヒリズム」
=何も目指すものがない
=つまらない を克服し、
本当の意味での幸福を実現できる
…
ニーチェの哲学、
面白そうだと思いませんか?
…
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