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社員の失敗を責めてはいけない理由

こんにちは、らるです。

失敗をして責められることというのは
よくあることですよね。

プライベートでもそうでしょうし
仕事だとなおさら…という人も
いるでしょう

もちろん、手を抜いて失敗したなら
怒られても仕方ないですが

一生懸命してやった場合でも
失敗してしまうことはあります

今日は、私の好きな経営者の言葉から
失敗したときの対応について
話していきたいと思います。


失敗を責めるとどうなるか?

出光商会は首を切らない、ということが常識となっている。首を切られるなどと思っている人は一人もないと思います。仕事の上で失策をしたら、世間一般、だいたい馘首されることになっておりますが、出光商会は仕事上の失策はとがめぬことになっている。平素からまじめに、熱心に、全力を尽くしていて、そうしてなお失策をなすことは、人間に当然あることで、私自身がつねにこれを繰りかえしているのであります。一所懸命にやった仕事が失敗に終わった場合は、慰めてもらい、いたわってもらいたいのであります。私はこれを責める気持にはなりません。これを責めたならば、その後の仕事は、責任のがれとなり、上すべりとなり、その後の努力は中心をはずれて、責任転嫁の脇道にそれるのであります。

出光 佐三. 人間尊重七十年 . 株式会社 春秋社. Kindle 版.

たびたび紹介している
出光興産の創業者、出光佐三の言葉です。

もともと、出光は社員を家族のように扱う
…という、いわゆる大家族主義を取る
会社でしたので、社員をクビにしない
ということが一つの特徴でした。

そして、仕事の失敗に対しても
「一生懸命やった結果がダメでも責めない」
「失敗は授業料である」という考え方

しています。

このような失敗を責めるとどうなるか
というと

その後の仕事は、責任のがれとなり、上すべりとなり、その後の努力は中心をはずれて、責任転嫁の脇道にそれるのであります。

再掲

失敗したら責められる、となれば
「自分が責められない」ように
誰かのせいにできるように…とか
思い切ったことはやらない…とか

責任のがれで、うわすべりな仕事をする

という道に行ってしまうわけです。

これが、失敗を責めてはいけない理由です。

日常真摯に全力を尽くしていればよいので、結果にのみとらわれる必要はないのであります。出光商会店員として最もつつしむべきことは、自分でできることをなさざることである。

出光 佐三. 人間尊重七十年 . 株式会社 春秋社. Kindle 版.

日々全力を尽くす
自分のできることはしっかりとやる
結果が失敗に終わっても責めない

これが大事だというわけですね。


もちろん、最終的には
結果が出ないと困るわけですが

長い目で見た時には
失敗を責めず
こうして、全力で取り組む人間を
作る方が、より大きな結果につながる

という見方もできます。

「責められれば、責任逃れに走る」
というのは、私も身に覚えがあるので
少なくとも私は、
力を尽くして失敗した人に対して
それを責めることはしないようにしたい
と思っています。

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