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企業は利益を目的にしてはいけない【マネジメント】

企業の目的ってなんですか?

…と聞かれたら、アナタならどう答えますか?

普通は
「企業はお金を稼ぐために
 =利益をあげるために
 やっているんじゃないの」
と思うでしょう。

私も、直感的にはそう思います。

ですが、ドラッカーはこう言うわけです。

「企業は利益を目的にしてはいけない」


先日まで、企業が達成すべき
5つの目標の話を
してきました。

改めてみると
「利益」は項目にありません。

では、利益は要らないのか?
…というと、そうではありません。

企業にとって利益が大切なものであるのは確かです。でもそれが「目的」であってはならない。利益とは社会の公器としての企業が存続していくための「条件でありコスト」ではあるが、決して「目的」としてはいけないと彼はいうのです。

上田 惇生. NHK「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント NHK「100分de名著」ブックス (p.51). NHK出版. Kindle 版.

利益は必要だ だが
目的にしてはならない

利益は、企業が
社会のために存在し続けるための
「条件でありコスト」である


こう聞くと、なるほどなぁ…と
感じられるかと思います。

確かに、利益は必要ではあるけど
それをあげることそのものは
目的ではないで
すよね。

あくまで、企業を続けるための
手段でしかない

というわけです。


また、100分de名著の著者も
こんなことを言っています

そもそも心理学や生物学でみても「物欲・性欲・食欲」はあっても、利潤欲なんてものは存在しません。私も経団連の仕事を何十年も続けていましたが、いまだかつて「儲けるために会社をつくった、会社を経営している」という経営者には一人も会ったことがありません。

上田 惇生. NHK「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント NHK「100分de名著」ブックス (p.52). NHK出版. Kindle 版.

儲けるために会社を作った
…という人に出会ったことが無い


おそらくこれは
「儲けるために…を優先して
 会社を作った人は
 規模を大きくしたり
 長く続けたり…ということはできなかった」

ということなのだと思います。


今回は「企業」の話でしたが

普通に働くサラリーマンにも
示唆のあるものだと思います。

「仕事をするのはお金を稼ぐため」と
定めてしまっている場合は

長く続けるのは辛いです
そして
辛い状態で無理をしても成果はあがりづらく
成果が上がらなければ
一層続けるのがツラくなります

そんな仕事に人生の大半を費やしていたら
「そもそも生きる意味って何?」と
なってしまうのも
ムリはありません。


そうならないためには
自分が心からいいと思えるような
働く目的…を、持つことが必要なのだろう
…と思います。

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