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万能学者の最重要著作!『群衆心理』 訳者あとがき より

こんにちは、らるです。

前回の記事で、私は「大衆」を
学ぶ目的を以下のように定めました。

「大衆」の性質を理解して
・私が悪い方向に流れないよう対策すること
・周りを良い方向に導く可能性を考えること

この目的を『群衆心理』を読み解くことで
果たしていけたらと思います。

・『大衆』と『群衆』は違う?

本文に入る前に、
『群衆』と『大衆』という言葉の違いが
気になるので、調べてみました。

ちょっと違うみたいです。

大衆
 多くの人。民衆。
 特に、労働者・農民など、
 一般の勤労階級。

群衆

 一か所に集まった
 多人数の群れ。群集。

Oxford Languagesの定義 より

大人数の人々を表してる点は
同じですが、微妙に定義は
違っていますね。

私が今知りたいのは
「人が集まったときの性質」なので
『群衆』の方が、より近そうです。

なので、本のタイトル通りの
『群衆』という言葉を
私の記事では使っていきます。

さて、本の中身入っていきます。

中々ボリュームのある内容なので
今日はまず『訳者のあとがき』から

・著者(ル・ボンさん)って何者?
・『群衆心理』には何が書いてあるの?

という2点を紹介します。

・著者は何者?

ギュスターヴ・ル・ボン
(1841~1931)は、
フランスの医学者、社会学者、心理学者。
ル・ボンの学問的関心は、実に
多方面にわたっていて、
その研究対象も、精神科学の範囲に
とどまらず、自然科学にまで及び、
その方法も、理論一方に偏せず、
実際観察に重きをおいている
フランス18世紀の百科全書家的な
知識の所有者

いろんな分野に通じた
百科事典的知識をもちつつ
理論だけでなく、
実際の観察にも力を入れた…という

超オールラウンダー学者
ル・ボンさんです。

そして、そのル・ボンさんが
残した著作の中で
最も重要なのが、『群衆心理』
(と、その前著『民族進化の心理法則』)
であると、訳者は述べています。

万能学者が残した最も重要な著作
…というだけで
ちょっとワクワクしてきますね!

・『群衆心理』には
 何が書いてあるの?

これも、訳者解説から
引用していきます。

要するに、著者は、
ここで群衆の精神状態を
究明している
のであって、
群衆の一般的特徴を分析し、
心理的群衆のいかなるものかを説明し、
群衆が構成分子である個人と
その思想、感情、行動において
いかに異なるかを述べ、
さらに、群衆の指導者の重要さを強調し、
群衆の種類をあげ、
その実例について自説を裏書きしている。
所論が、豊富な史実を引用しつつ、
フランス人独特の明晰さをもって
展開されているので、
いわゆる学術論文にありがちな
固苦しさや晦渋さがなく
て、
いかにも興味深く読まれるものである。

・群衆とはどういうものか
・群衆と、個人とがどれだけ違うのか
・群衆における指導者の大切さ
・群衆の種類と実例

こういったものを、
学術論文っぽい堅苦しさ無しに
書いた本であるということです。

確かに、私自身、読んでみた感じ
読みやすい気がしました!

今日のまとめ

「大衆」と「群衆」のうち
「人が集まっている」意味を
強く表しているのは「群衆」の方
→私の記事では「群衆」を使う。

ル・ボンさん
多分野で多数の著書を出した
超オールラウンダー学者
『群衆心理』はその中でも
最も重要な著作

『群衆心理』は『群衆』の性質
わかりやすく教えてくれる本

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

記事を読んで感じたことがあれば
気軽にコメントしてくださいね!
楽しみにしています!

毎日更新していきますので、
今後とも宜しくお願いします!


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