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最近の若者は「勝ちたくない」のか?【先生、どうか皆の前でほめないで下さい】

こんにちは、らるです。

前回は「若者が大人を操る方法」に
ついてお話ししました。

今日は少し違う視点で
「競争意識」の話です。

以前に
「徒競走で手を繋いでゴール」
などという話が話題になったように
「競争をよしとしない」雰囲気で
育った若者たちの競争意識は
どうなっているのでしょうか?


負けるのは怖い

 最近の若者は、「周りの人から注目されるようなことをしたい」という意識が年々減少する一方、「気の合う仲間さえわかってくれればいい」という意識は一貫して増加する傾向にある。
 この傾向は、競争意識にも表れている。
 勝ちたいという思いが弱まっているわけではない。正確には、自らの意思で競争に参加し、勝利し、勝利を宣言されたいという意識がとても弱くなっている
 もう一度言うが、現在の若者は、負けたくないという思い自体は弱くない。いや、正確に表現すると、「負けるのが怖い」という意識はとても強い。あまりにも負けるのが怖いので、負ける可能性が少しでもあるのなら、そもそも競争しないという結論に至る。だから今の若者は競争が嫌いだ。83勝60敗(プロ野球のペナントレース風)でもなく、8勝7敗(大相撲風)でもなく、競争するなら1戦1勝。それ以外の競争はしない。

金間 大介. 先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち (p.100). 東洋経済新報社. Kindle 版.

・「勝って目立ちたい」という気持ちは弱い
・「負けるのが怖い」という気持ちは強い

⇒競争するなら100%勝てるもののみ
 それ以外の競争はしない

なるほど…となってしまいました。

個人的には
「負けるくらいなら戦わない」
という気持ちは凄くわかる
ので
ここは若者にも共感できるかな?
と感じています。


これでいいのだろうか?

勝てる勝負しかしない
というのは、「傷つかない」
という目的においては
とても有効です。

ただ、勝てる勝負しかしないと
経験値は貯まりません。

レベル50のポケモンで
レベル2のコラッタを倒しても
レベルが上がらないのと一緒です。

むしろ、ゲームとは違い
「負け」からの方が
多くの経験値を得られる
のが
人間の人生だと思います。

私自身も
「頑張れて、成長できたな」と
感じたのは、大きな失敗の後でした。

高校の部活で頑張りすぎて
病気離脱した後の
レギュラー奪取

大学入試に落ちたあとの
1年の浪人生活からの志望校入学

外国人とのミーティングで全く話せず
恥をかいてからの、英検準1級取得

会社の示した仕事に熱心に取り組んで
眠れなくなるくらい心が痛んでからの
ジョブチェンジの決断

どれも、手痛い負けからの
成長がありました。


私自身の経験がこうだからと言って
若者に押し付けることはできませんが
(むしろ、失敗を怖がる性質は
 今の私自身も持っているので…)
もし、話す機会があるなら
「失敗も悪いことばかりじゃなかったよ」
ということは
伝えていきたいと思っています。


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