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芽殖孤虫とは ~ 大人になれずにうぞうぞ殖える寄生虫、私あると思います

芽殖孤虫がしょくこちゅうとは、
私が死ぬまでに、
答えを知りたい謎の一つ。

知ってる人も多いでしょう。
幼虫のまま、際限なく人体の中で
増え続ける寄生虫です。

""を出して""える、""児の""、です…
グロいな、って思い始めました?

そういうのがお好きな方は、
検索すれば、
ワサビのような形の
気持ち悪い虫が拝めるので、
お試しあれ。

あるいは、覚えのある人は、
往年のファミコンの名作、
FファイナルFファンタジー3の分裂モンスターを
想像してもいいでしょう。
もしくはバイオ4のリヘナラドールでもいいです。

斬っても斬っても、
うぞうぞ殖えて手に負えない…
そんなイメージです。


でも、
この寄生虫の本当の魅力。

それは、そのグロさや、
寄生された者を
ほぼ確実に、
死に至らしめるという、
扇情的なところではありません。


魅力は、
その謎に満ちた生態

感染経路が分からない、というのが一つ…
親が"居ない"、つまり、成虫が見つからない、
というのがもう一つ。


寄生虫は、宿主が死んだら、
そこでもろとも運命は終わりです。

なので、
"フツー"の寄生虫は、
宿主ごと食われたり、
卵を外界に放出したりして、
世代を繋ぎます。

大人になれないものだから、
芽殖ちゃんは自分の分身を作って
殖えるのかもしれませんけど、
結局のところ、
それでは世代は繋げられません。

にもかかわらず、です。
レアとはいえ、新規感染が
散発的に今も世界から報告されます。

感染者の事例を見ると、
どうも"蛇"やら"蛙"やらを
食べた経歴が多いようですが、
確たる証拠はありません。


いっとき、既知の寄生虫の変異種、
あるいはウイルスが感染したもの、
って説もでていたようです。

けれど、学者のみなさんが
最近調べたところ、
芽殖ちゃんはいわば"オリジナル"…
独立の種の可能性が高い、と。

さらに、どうも遺伝子を見ると、
「最初から大人になれない体」
という風に見えるらしいです。

つまり。

結局死んで、子孫も遺せないのに、
延々子供のまま増え続ける虫が居て。
それが、どこからかまた、今も沸いてくる。

ということです。


さて、芽殖ちゃん。

どうやって、
今も地球上に居残り続けて、
命脈を繋いで、
いるのでしょう?

そして、なぜ…
わざわざ"大人にならない"
という選択をしたのでしょう?


単に世代を繋ぐなら、
傍目には、
まったく有利な選択には見えませんが。

例えば、
人間が自分の髪を切り落とすと、
髪が勝手に殖え始める、とか。

あるいはそういうイメージ、
なのかもしれません。


分かりそうで、
まったく分からない。

この、絶妙な難易度。
いくらでも、想像して、楽しめます。

暇つぶしには、
もってこいの謎でしょう?


もし答えが分かったら、
どこかに書いておいてくださいね。

私も死ぬまでには読みます。

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